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飲食店の開業融資 日本政策金融公庫を実際に利用したらこうなった

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出典:Japan Finance Corporation

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開業前にお金を貸してくれる唯一の金融機関「日本政策金融公庫」

日本政策金融公庫(JFC)とは、公庫という名前が表すように財務省管轄の特殊法人です。もともと国民生活金融公庫と中小企業金融公庫が合併して一つになったもので、国民の生活向上、中小企業育成を看板に掲げています。

実は、この 日本政策金融公庫はどの金融機関にもない大きな特徴を持っています。それは、 開業前にお金を貸してくれる唯一の金融機関だということです。ここを忘れないでください。

日本政策金融公庫の融資対象は2種類

融資の対象には二種類あって、それぞれに 融資枠が設けられています。設備投資で最大3,000万円まで借入可能です。もし居抜き物件で設備投資がかからないので運転資金だけというと1,500万円が上限となります。

  • 設備投資(店舗の内装、厨房機器等)に必要なお金
  • 運転資金(賃料、人件費、材料費等)に必要なお金

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最寄りの日本政策金融公庫へ行ってみた

さて、実際の融資はどのように行われるのか実体験をもとに解説してゆきたいと思います。
まず、ご自身が住んでいるエリアでも実際にお店を出そうと考えているエリアのどちらでも大丈夫でが、最寄りの支店を探して訪ねてみましょう。予約なしで突然伺っても大丈夫です。

今回は大手町にある本部を訪ねました。もちろんアポなしで伺い、番号札を取って番号が呼ばれるまで待ちます。その日は平日でしたが、待ったのは30分程でした。

カウンターに着くと下記の質問がありました。

  • どのような業種を始めるのか
  • これまでの経歴はどうか
  • 自己資金はどれぐらいか
  • 借入金は設備資金、運転資金どちらにいくら位必要か

その回答を受けて丁寧に申込や提出書類の書き方などを指導してくれます。最後に資金借り入れの申込書が手渡され、提出する必要書類の説明があります。

初回訪問はこれで終了です。

書類をそろえて日本政策金融公庫再訪問する

さて、記入も済み、必用書類がそろったところで、正式に借り入れの申請に伺います。その日も予約なしで大丈夫です。 日本政策金融公庫 のホームページを見ますと「事業所の所在地」により本店、支店が決められています。これに従い本支店を選ぶ必要があります。創業の資金借り入れは「国民生活事業」の窓口を訪ねて下さいとなっています。

公庫で融資を受ける前に準備すること

これまで独立・飲食店開業に向けて頑張ってきた経歴と事業の中身がメインとなります。特に、新しく始めるお店の特徴や採算性など別紙にまとめ、少なくとも1年の収支計画や提供する料理の写真、お店のイメージなど「ビジュアル」に訴える資料は大変有効です。

併せて、事業に必要な資格や免許などは大きなアピールポイントです。なによりこれまでの努力と事業に対する思いが伝われば、融資獲得に大きく前進します。

東京信用 保証協会 ( 創業融資 )

嘘は禁物、融資担当から自己資金の証明を迫られる

書類を提出してから1週間程で融資担当が決まり、その方から電話が入ります。面接の日時通知と追加資料の指示があります。ここの時「ドキッ」とされる方がいらっしゃるかもしれません。自己資金をどのように工面したかを証明するものを要求されるからです。

コツコツ積み立てた預金通帳や生命保険の解約書類、相続したお金、贈与を受けたお金等々いずれにせよお金の出所がわかる書類を求められます。もしどこかで一時的に借りたお金を通帳に入れて自己資金だと言っても信じてもらえないことがあります。

結論から言って、小細工は危険です。本人が本当に自由になるお金を何らかの方法で工面してきたのなら、ちゃんと経緯が分かるよう説明すれば信じてもらえることでしょう。くれぐれも嘘は禁物です。

それ以外には、他の借り入れが分かるもの、住宅ローンや自動車ローンなどの残額が分かるものが併せて求められます。事前に用意しておきましょう。もし紛失していたなら金融機関やリース会社に再発行をお願いしましょう。(ちなみに再発行まで2週間ほどかかります)

融資を受ける前に準備すること

これまで独立・飲食店開業に向けて頑張ってきた経歴と事業の中身がメインとなります。新しく始めるお店のジャンルが今までにないような業態であれば、特徴や採算性など別紙にまとめ、少なくとも1年の収支計画は作る必要があります。これとあわせて提供する料理の写真、お店のイメージなど「ビジュアル」に訴える資料がないとなかなか公庫の担当者も実感がもてないことでしょう。

加えて、事業に必要な資格や免許などは大きなアピールポイントです。なによりこれまでの努力と事業に対する思いが伝われば、融資獲得は間違いありません。

開業融資 専門家に聞いて分かった4つのこと

ここでは、融資を受けられた方々や会計事務所の先生方から集めた 日本政策金融公庫 に関する生の声をお伝えします。

  • 「自己資金ゼロでも 開業融資 に応じてくれた実績が出ている」
    事実としてお伝えしますが、窓口でよく事前相談なさってください。
  • 「連帯保証人が用意できない場合の 開業融資枠 が広がっている」
    この場合、これまで自己資金と同額までしか出なかった融資額が増えて出るようになったようです。
  • 「融資額が300万円までは支店決済の為審査が早い」
  • 「自己資金の2.5倍までは審査が緩くなっている」

ところが、令和2年4月に発出された緊急事態宣言後、新規開業の審査のめどが立たないという時期がありましたが、現在では通常通りに審査が進んでいるようです。ただ、先行きの金利上昇の気配から思い切ってチャレンジしようという人が増え始めているようです。

意外と知らないお得な 開業融資 最短コース

「認定経営革新等支援機関」を利用する
平成24年8月に創設された中小企業を支援する機関のことです。

実際には、税理士事務所がその認定を受けて活動しています。この認定を受けた税理士事務所に依頼をして融資の申請を行えば、最短3日で融資が決定した案件があったようです。

また、金利が「0.4%減免」になるメリットもあり活用したいものです。もちろん申請は有償となるのですが力強い味方であることは間違いありません。

(注)あくまでも参考としてご覧ください。本文と開業融資に関し異なる結果が出ても責任を負いかねます。予めご了承願います。

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