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繁盛を目指す 飲食店舗の春は【歓送迎会】貸し切りを狙え

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bridgesward @ Pixabay

毎年3月は年度末、学校もお役所も企業も一年の区切りを迎えます。言ってみれば、3月は年末の大晦日で4月は元旦を迎えるようなものです。

また、人事異動の時期でもあります。部署や部門間の移動、支店や支社への転勤、定年退職、そしてなにより新入社員の加入などがあります。この所属が改まる人の数だけ行われる 歓送迎会 は存在します。 まさに飲食店にとっては、年末年始に次ぐ掻き入れ時です。

時に歓送迎会は大人数になることもあります。席数が50席を超える大型店舗や座敷を持つナショナルチェーン店の独壇場と思われがちです。しかしこれから 飲食店舗 で独立、開業を志す皆さんにも参考にして頂きたいのですが、決してそのようなことはありません。

歓送迎会をやりたいと思う中小企業や、プライベートな 歓送迎会 を手作りでもてなしたいというニーズはここ数年増えており、それに伴い小さなお店を貸切るケースが増えています。

今回は、 歓送迎会 の幹事発想で是非使ってみたいと思わせる、 飲食店舗 づくりについて考えます。

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ネット予約全盛がゆえに

さて、 歓送迎会 の幹事を任された社員君、社員さんがまず思いつくのはネット検索です。グーグルで試しに「 歓送迎会 」で検索をすると1,320万件ものヒットがあります。

上位を見てみると、おなじみのポータルサイトが並びます。試しに中をのぞいてみたのですが、エリア、予算、人数、日付を入れると2,000、3,000店と出てきます。

どこも似たり寄ったりで、データベースの条件検索方式です。個性がなさ過ぎて逆に決められないとの声をよく耳にします。

幹事目線で考える 歓送迎会 のポイント

大半の幹事は「徒歩圏」でお店を探す

コロナ後、働き方が多様化する昨今、仕事終わり一か所に集まるとなると結構難問です。仮に地下鉄や電車で移動となれば、細かい話ですが交通費は経費で落としていいのかダメなのか、リモートはどうするのか等々、判断が分かれるところです。

時間も夕方5時退社の社員もいれば、7時過ぎまで外回りをする営業社員もいます。移動時間がかかるようならその分仕事を早く切り上げなければならず、異論がでるところとなります。

結果、会社から徒歩圏内というのが落ち着きどころなのです。実はこれって小さな店舗にとっては好都合です。道行く人達、ランチのお客様、夜来てくれる常連さん、これらすべてが 歓送迎会 のお客様となりうるわけですから。

店内での 歓送迎会 のポップ、ランチのお客様や夜のお客様にはレジ周りでのリーフレット案内、道行く方々には、A型看板での宣伝とリーフレットの広告、この時期、 歓送迎会 で勝負を賭けるのなら、大型のポスターやタペストリーを作るのも、宣伝効果大だと思います。

是非やって頂きたいのが、近隣のオフィスビルを回り、 歓送迎会 の案内を配ってみてはいかがでしょうか?ただポストに投函するよりも断然反響が多いですよ。

飲み放題&金額設定

歓送迎会 の基本は会費制です。多少役職により金額に差がつくことがありますが、概ね一律金額です。幹事としては、会が終了した後に清算となると大変です。全員からお金を集めるのも、人数が多くなればなるほど大変です。さらに昨今は、電子マネーなどの支払いも考慮しなければなりません。

ですから、最初に一人当たり3,000円、4,000円など消費税込みで切りの良い金額がありがたいのは言うまでもありません。

料理は予めお願いした5品から6品が出ることが決まっていますが、飲み物はそうはいきません。ビール党に焼酎、日本酒党、最近はノンアル党も加わり多種多彩です。

これらを別々にオーダーしていたら、予算オーバーで事後徴収という最悪の事態になりかねません。だからこそ、何を飲んでも一律いくらの飲み放題が重宝がられるのです。

ビールの銘柄

旧財閥系の冠がついている企業からの、 歓送迎会 の問い合わせにひと工夫。

今でも銘柄を指定するこだわりの方々がいらっしゃいますので、先回りして銘柄指定がないか伺うことで、お店の株が上がること請け合いです。

例えば、三菱系(三菱商事、日本郵船、旭ガラス、ニコン等)は「キリン」

旧三和系(日立、コスモ石油、大林組、ダイハツ工業等)は「サントリー」

芙蓉系(丸紅、京急、大成建設、日産、キヤノン等)は「サッポロ」

以前は、それぞれのグループごとに銀行を持っており、しっかりと色合いがわかれていたのですが、昨今は銀行の合併により以前に比べ銘柄にこだわらなくなったとは言います。

とは言え、旧財閥系の皆様には事前に銘柄の指定がないかお伺いするのが正解です。それが証拠に料亭では、今でも最初にビールの銘柄を聞いてから出しています。

ファイル形式の資料を用意しましょう

お店の前を通る方に向けて、紙媒体であるリーフレットを持ち帰り頂けるようA型看板などに設置する提案をしました。

お店のHPをお持ちの方や、グルメサイトに登録をなさっている場合、幹事は社内メールにそのURLを張り付けての告知をするハズです。

実はここで一工夫して、社内メールで見て頂けるようなメニューや地図、お店のコンセプトなどを書いたA4一枚程度の資料をPDF化しておけば幹事は大助かりです。(QRコードもOK)もし同じ社内で噂を聞きつけた同僚がいてもすぐに転送できます。結構強い味方になること間違いなしです。

 歓送迎会 の思い込み

なにも大人数で一堂に会する場合だけとは限りません。

小さな飲食店舗の主戦場はプライベート 歓送迎会 、つまり気心の知れた者同士の内輪の会がメインです。傍から見れば女子会のレベルかもしれませんが、この時期確実に需要があります。

また、2次会というのも見過ごせません。強めのお酒や甘いワインを置くのもよし、2次会にスイーツ予約なんかも面白い発想ではないかと思います。

最近よく耳にするのが貸切り需要です。なぜ貸切りかというと他にお客様がいない分、社内の話や業界の話など大声で騒げるからだと言います。企業としても名前が売れている会社ほど体面はつくろたいものなのです。

何人から貸切り可能か明記してネット、紙媒体、店内のポスターを問わず、アピールされることをお薦めします。

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