繁盛する飲食店の宣伝手法 「アイドマ」を実戦する

4955932426_2c9366aff0

Photocredit:VisualHunt

繁盛する飲食店の宣伝手法 「アイドマ」を実戦する

飲食店を開店する際宣伝ツールとして何が有効なのかとよく聞かれます。最低限必要なのはお店の顔ともいえる袖看板や壁面への巻き看板、入り口の前におくA型看板です。全国の駅前にかならずあるナショナルチェーン店であればこれで十分です。あとはテレビコマーシャルが宣伝をしてくれます。

では個人で開店する飲食店はどうでしょうか。お店の名前だけを書いた看板だけですと何のお店かもわかりませんから中身を知っていただく工夫が必要です。ましてや、地下1階や2階以上の飲食店ですとエレベーターや階段を利用して頂く手間が発生し更にハードルが高くなります。

そこで今回はあれこれ迷うのではなく、「宣伝広告に対する消費者の心理的なプロセス」に着目した宣伝方法を簡単にご紹介しながらいくつかのメディアを組み合わせて宣伝効果を上げる方法について考えたいと思います。

アイドマ(AIDMA)とは

アメリカで研究されている販売、広告の実務書に出てくる手法で日本でも広く知られています。これは、消費者が商品を認知し実際に購買行動を起こすまでを5つのステージに分け、それぞれのステージで売り手が買い手に対しアピールすべき点を具体的に示したものです。

売手はそれぞれのステージに応じた消費者心理を想定し何が有効かを考え実際に宣伝方法に落とし込んで売り上げを伸ばしてゆきます。

アイドマとはその消費者の抱く5つの心理ステージの頭文字をとって名付けられています。

A・・・ Attention 注目する

I・・・ Interest  興味を持つ

D・・・ Desire    欲しくなる

M・・・ Memory    記憶する

A・・・ Action    購入する

では、それぞれのステージの解説と有効な宣伝方法について順番に見てみたいと思います。

Attention(注目する)

まず消費者の心理段階としては開店したばかりの飲食店を知らない段階です。最初は何かの方法で名前やお店の情報をお客様に届けなければなりません。道行く人にお店の存在を知らせる視認性のよい看板は離れた場所からでも確認できるので有効です。

また、最近ではグーグルマップなど地図上にお店の名前が表示されることも重要な要素です。たまたま違う目的で利用していた地図上に飲食店の名前が表示されれば、こんなところにお店がと注目されます。まずは存在をアピールするツールが必要です。

Interest(興味を持つ)

人が興味を持つ部分というのはまさに千差万別、1つの方法や手段に頼るのではなく可能な限り情報の網を張り巡らしましょう。例えば、第一段階のAttentionで有効と書きました看板も最近ではInterestを抱かせる重要なツールとなっています。具体的に申し上げると、看板にかかれたお店の名前以外に、他店と差別化を図るためのコピーがそれにあたります。ラーメン店であれば、「二郎系」「家系」「東京醤油」「豚骨」きりがありませんがこれらは味のアイデンティティーを書くことで差別化を図っています。居酒屋でも「北海道厚岸町直産」「肥後料理」「沖縄料理」などご当地の食材に調味料を使用した特色が色濃く表れます。ただのお店ではなく新しい料理の名前であったり有名な産地の名前を冠することで道行く人は大いに興味をそそられます。

また、インスタグラムにお店の内装をアップしたり自慢の料理写真をアップすることで写真から興味を持ってもらえる時代になっています。地域名と飲食店の業種(カフェとかイタリアンとか)を検索画面にいれて検索キーを押せばたちどころに美味しそうな写真が並びます。今の若い世代はそれらのなかでビジュアルの良いものから飲食店を選ぶようになっています。同様の検索であればツイッターもお店探しに利用されています。お金を掛けずに活用できる宣伝ツールです是非活用しましょう。

知っ得 【最新版】飲食店開業時のSNS、グーグルを使った宣伝方法

Desire(欲しくなる)

このステージの消費者心理は、「興味はあるが欲しいとは思わない」だと言われています。ここを掘り起こすには実際にどのような料理が提供されているかを訴求して欲しいと思わせるニーズの喚起が重要です。具体的には店先に飾られたタペストリーなどで食材や調理方法の明示をして食べてみたいと思わせたり、ネットで料理や金額を伝えるホームページは必須です。

繁盛店の頼れる 宣伝 看板 「 タペストリー 」

Memory(記憶する)

実際に店先を通る方向けにお店の拘りや実際のメニューなどを載せたフライーや営業時間や予約電話番号を書いたショップカード(お店の名刺)を出しておくだけでもいずれ機会があれば利用しようという方へ来店を促す宣伝となります。周辺の企業への歓送迎会やランチでの利用を促す割引券やオフィス街でのポスティング、DMの送付などは新しく開店した飲食店を利用いただくうえで必ずやっておきたい宣伝です。地味ではありますが、皆様の記憶にお店の名前を留める作業は長い目で見た時とても有効です。

Action(購入する)

一連の4つの宣伝活動が最終的に消費者を購入、つまり来店へと誘います。しかし、それだけで飲食店の宣伝は大丈夫なのでしょうか。ただでさえハードルの高い地下階や上層階はそれ以上の宣伝を工夫すべきです。食事をしながら休み時間を有効に過ごしてもらうための工夫として席にコンセントが用意してあったり、フリーWi―Fiを用意しているアピールをしたり、女性が一人でも入りやすい工夫をしていることなどを道行く人に分かりやすく伝えることです。お客様が来店される最後の一押しはお店の事情やターゲットにしているお客様を思い浮かべて訴求ポイントを決めましょう。

最近では、「喫煙席があります」「お一人様席あります」等のコピーをよく目にするようになりました。また、ランチの時間帯を延ばすお店も増えたように思います。他店がどのような工夫をしているか街に出て観察するのもいいと思います。

友人が中目黒で始めた食事とワインが充実したお店の売上が伸びないと以前相談を受けたことがあります。駅から離れている分土曜日や日曜日でも周辺にお住いの方が訪れて下さると話していたことをヒントに、「ペット可」の看板を出したところペットを連れたご家族、カップルなど急に来店数が増えたと喜んでいました。ペットというキーワードがActionのキッカケとなったようです。あなたの街であなたの店で道行く人を来店客に変えるキーワードが存在するはずです。これをうまく宣伝にのせることが繁盛店への近道と言えるでしょう。

飲食店 の 宣伝 具体的なツールはなに

物件情報

お店をはじめよう 業種を決める ライフスタイル 相談する 開業情報 お金

  • このエントリーをはてなブックマークに追加