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知っ得 【最新版】飲食店開業時のSNS、グーグルを使った宣伝方法
初めて飲食店を開業される方へのアドバイスとして、開店前からの宣伝がいかに重要かお話ししています。また、宣伝は一度やったら終わり、同じ手法をただ繰り返すというのも効果がないことも併せてお話ししてきました。
今回は、開店前からスタートできるスマートフォンを軸にした最新の宣伝方法を考えてみたいと思います。
宣伝ツール
ここ何年も飲食店舗開店時、宣伝方法の王道は、お店の「WEBサイト」を作り「食べログ」に登録すると言うものでした。併せて、最寄り駅や店前でチラシを配るなど従来のアナログ手法との合わせ技です。
これに、SNSなどソーシャルネットワーキングサービスと呼ばれるツイッターやフェースブックなどを使って宣伝に活用されている方がほとんどだと思います。
逆の言い方をすれば、どのお店も同じような方法で宣伝をしていて、探す側からすると目立たない状態になっているといえるでしょう。
最近の検索方法とは
ではライバル店に差をつける方法を考えて見たいと思います。
飲食店の繁盛をうたう応援サイトに同じような宣伝に関する記事が数多く載っています。どれも似た様な内容で、お店を運営する側の視点でのアドバイスがほとんどです。5年ほど前なら、それでもアドバイス通りの宣伝すらやっていなお店ばかりでしたから、十分目立つことができたと思います。
しかし、検索の主流がパソコンから携帯電話に移り、今やスマートフォンがその主役となっています。
もうお分かりだと思いますが、今選ばれるお店の宣伝方法はスマートフォンで見つけてもらえなければまったくお金の無駄使いとなってしまいます。
もっと言えば、そのスマートフォンですら日進月歩進化しています。その中でも著しい進化を遂げているのが通信速度です。
この通信速度が上がると何が起こるのかと言えば、画像や動画のダウンロード時間が短くなり一瞬で数十枚の画像を表示出来るようになります。このことが新たな飲食店舗の検索方法を生み出しているのです。
スマートフォン検索の特徴
パソコンやタブレットと違い、何かを検索する際ジックリ探す時にスマートフォンは不向きです。
思いついたらサッと調べると言うのがお決まりです。記事や宣伝を見せる側もスマートフォン向けに長い文章を読ませると言うよりは、写真や図式など一瞬で理解できるものと肝心な部分を要約した短めの文章で構成されています。
その為スマートフォンで食べログを検索するのがチョット大変というユーザーが出始めています。では彼らはどのように検索をするのでしょうか。
写真 ⇒ 概要 ⇒ 地図
ザックリお話しすると、まず写真検索をして気に入った料理を見つけ、その写真をSNS上にアップしているお店の名前を食べログ等で再度検索し、気に入ったら地図で場所を確認してお店に行くという行動パターンを取り始めています。
インスタグラム
芸能人がこぞってプライベートの写真を公開するSNS、インスタグラム。ご存知のように写真が中心のこのサイト、飲食店では自慢料理の写真を何枚も掲載し、さながらフォトメニューブックのようなものもあります。
10代から20代の若者たちはこのインスタグラムを使って飲食店検索を行います。インスタグラムの検索窓に例えば
「ラーメン 渋谷」と入力し検索をします。するとどうでしょうか?スマートフォンの画面いっぱいに渋谷で営業しているラーメンの写真が数え切れないほど登場します。この中から自分が今食べたいと思うラーメン画像を選んでタップすると、そのラーメンが食べられるお店の情報と地図が同時に出てきます。これは大変便利です。
次に、インスタグラムで見つけたラーメン店の名前を食べログで検索すれば、値段や実際に食べた人の食レポが確認できるという流れです。
ツイッター
既に古株になりつつあるツイッター。実はこれもインスタグラムの様に写真検索が出来る機能が備わっています。検索画面にインスタグラム同様「ラーメン 渋谷」と入れると渋谷でラーメン店を営むお店がずらりと並びます。
以前はその入力窓の右側にあるボリュームスイッチ若しくは画像と書かれた文字をタップすると、画像、動画を選ぶ画面に切り替わったのですが現在はパソコンのみの機能となっています。スマートフォンの場合ツイッターでアカウントを持ち業種と住所を表示しているお店がずらいと出てきます。そこで画像とお店の特徴を短く書いたコピーを読んでお店選びとなります。
後はインスタグラム同様、食べログへと進めば良いのです。
ここで重要なのは、インスタグラムにせよツイッターにせよお店の公式サイトを立ち上げる時に、キチンと「店名」「住所」「営業時間」「何が美味しいお店なのか」などを入れておかないと折角見てくれて気に入った人が来店できません。そればかりか肝心の検索にひっかからない事態となります。手を抜かずに入力しましょう。
グーグルマップ
スマートフォンで一番使われている地図がグーグルマップです。初めての街でご飯を食べたりチョットお酒を飲みたいと思った時に威力を発揮してくれるツールです。
これに関しては皆さんご経験があろうかと思いますが念のためお話ししますと、グーグルマップのアプリを立ち上げて、検索窓に「ラーメン 渋谷」と入れて見ますと地図上にラーメン店の所在地に赤いピンが立ち、下段には食べログのサムネイルがずらり表示されます。
スマートフォンに慣れている30代以上の方だとこの検索方法を一番使うのではないでしょうか。
当然ですが、食べログに登録がない店は登場しません。まずは食べログにエントリーです。
もう一つ、住所を入力してお店を探す方法があります。会社の宴会やデートなどで住所と店名だけを告げられた場合などはこのパターンです。
ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、住所を入力してお店の名前がグーグルマップ上に出る店とそうでない店があります。飲食店舗を選ぶ際もともと地図上に店名があった方がお客様は安心するものです。これはどのような仕掛けなのでしょうか。
実は、グーグルに申請をする必要があります。
https://www.google.com/intl/ja_JP/business/
ネットから必要事項を入力して地図上の表記をお願いすると、1ヶ月ほどの審査期間の後表示をしてくれます。同時に、住所で検索した際に検索画面のトップに店名とお店の登録写真の表示が現われ、地図の脇に店名や営業時間など表示さちょっとした宣伝画面が現われます。
お店を利用する際に大変便利なサービスです。是非活用してみて下さい。因みに、こちらのサービスは「無料」です。
ガラケーの携帯電話を愛してやまない飲食店経営者の方をお見掛けすることがあります。昔ながらに、人通りが多いところに店を出せば自然とお客様は来店してくれるものだと持論を展開されます。確かに間違ってはいません。
ただ、その分家賃も割高になると思います。それよりは、宣伝方法をスマートフォンに絞り、現在大流行のゲームの様にお客様に見つけ頂くことで賃料は安く抑えられ長く続けられるお店として親しまれるのではと思います。現に人気店の秘訣に分かりにくい場所での開店をあげる人まで現れています。
ともかく、デジタルに弱いと仰らずに飲食店の宣伝方法が変わってきたことを理解し、すぐにでも手を打つことをお薦めします。今ならまだライバルより目立てますよ。