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飲食店が廃業の危機から立ち直ったあるキッカケとは~4つの事例~

飲食店-閉店-廃業

Photo credit: Ben Chen Photography on Visualhunt.com / CC BY-NC-ND

コロナ禍で長引く緊急事態宣言。飲食店経営者の皆様から日々頂戴する電話の中で、今にでもお店を閉めたいという相談をいただくことが増えました。

「今月中にはお店を閉店したい」だとか「来月にはお店を閉めたい」というお問い合わせに、
「閉店を考えている」といった漠然としたものまで様々です。
皆さん緊急事態宣言下で時間短縮営業をされており、このまま売り上げがもどらないならいっその事閉店をと考えてのご相談です。一方であることがキッカケで閉店を思いとどまるケースもあります。今回はそのキッカケを集めてみました。

力水の如き身内の資金援助で廃業の危機から立ち直った

京急沿線で本格イタリアンのお店を営むAさん、知り合いの計らいで駅改札を出た目の前の物件を借りることが出来ました。

「ここなら絶対にやっていける」と安心をしたそうです。
お店の内装工事は外装も含めて一からやっただけあって、青山や銀座にあっても引けを取らない程の造りです。実はこのことが後になってご自身を苦しめることになろうとは知る由もありません。

オープン当初料理仲間や古くからの友人たちで連日満員だったそうです。
ところが1ヶ月をすぎるころから予想していたほどのお客様が来店されません。
改札が近いだけあってお店の前を通りすぎる人の数は相当な数だというのにです。

最初にご連絡を頂いたのはちょうどオープンから半年程経った10月頃でした。
伺うと融資の残額が1,000万以上残っています。
お話をさらに伺ってみると10月、11月の支払いで資金ショートしそうだというので焦っているようです。

そこは落ち着いて、資金ショートしそうな分だけでもご親族でなんとか工面できないものか相談なさってどうかとご提案、結果、奥様のご実家からの支援を受けられてなんとか2ヶ月を乗りきって今に至っています。

来店されたお客様から、外から見て店内がわかりづらいので入りづらいとのアドバイスがあったようで、コロナでお客様が少ない期間を逆に利用して壁と窓だった正面入り口を思い切ってガラスに入れ替える決断もなさいました。
飲食店廃業の危機から着々と繁盛店へと歩みを進めています。

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愛するお店の救世主は意外と近くに‥廃業から繁盛店へ

お店の経営についてどなたとも相談をなさらない方が結構多いようで、Bさんもその一人。
長年池袋駅近くで居酒屋を営業して来られたBさん、寄る年波と持病のヘルニアに苦しみ何時閉店してもいいようにと相談の電話をくださいました。

お伺いしてみると20年以上続けて来られたお店は思ったほど老朽化しておらず十分使えるものでした。
我々に相談をする前に大家さんとも話をされたようなのですが、大家さんからは解約するなら6ヶ月の解約予告期間と原状回復工事をして出て行ってくれと言われたようです。

長年借り続けた割にはずいぶんなお言葉の大家さんかと思えば、2年程前にオーナーが変わりほとんど面識のない法人が所有しているとのこと。すべて契約書通りでお願いしますとの一辺倒だったそうです。

Bさんに、どなたかと店を辞める相談はしたのですかと伺ったところ、だれとも話をしていないとのことだったので「身内か身内に近い方でお店を引き継いでもいいという方がいらっしゃれば可能性がありますよ」とアドバイス

ほどなくして、Bさんの従弟という方が脱サラして居酒屋をやりたいと名乗り出られたので次のようなスキームをご紹介しました。

現在契約者であるBさんがその従弟さんに「業務委託」という形でお店を任せるやり方です。

家賃は従来通りBさんを通じて大家さんに払われるのですが、実質的なお店の経営は従弟さんが担います。
Bさんとしては、自分の体を気遣いつつ、今までの常連さんを従弟さんに引き継ぐことで経営が安定、ご相談から1年近く経ちますが以前と変わらない繁盛店のままで暖簾は守られています。

急にお客様が増えた?冷静に発想を変え廃業から繁盛店に

文京区でラーメン店経営のCさん。コロナ禍で悩ましい日々を1年近く送っていらっしゃったようです。

ランチの時間帯は行列が出来るほどの繁盛ぶり、席数が限られていることと、1時を回るとお客様の波がぱったり途切れてしまうとのこと。

夜はそこそこ来店されるお客様の数はあるようなのですが、時間短縮営業と客単価が思うように上がらず月の収支は、支援金を足してもトントンか若干の赤字が続いているようです。
ご本人もこの先どうするのか決めないままにご相談がありました。

なんでも、お店をオープンする資金はコツコツ貯めたお金ですべてをまかなっているので借金やリースは一切なし、誰かこのまま引き継いでくれる方がいらっしゃれば「お譲りしてもいいかな」という軽い気持ちで数社の不動産会社に同じような相談。

するとどうでしょう。

ほどなく急に夜のお客様が増えたそうです。どうやら、相談した不動産会社の1社がCさんに無断で不動産の物件サイトに登録をしたようで、その情報を見た方々がこれまた無断で見学に来ていたようなです。

さすがに、おかしいと思ったCさん、なにやら書類を取り出して店内を見渡す方に声をかけたところ「無断で物件サイトに登録した」という件が発覚のです。

当のCさんは次の行動に出ます。
お店を見に来たと思しき人達をつかまえては、次にどんな店づくりをするのかをヒアリング、その中に思いもかけないヒントが。

そのヒントをもとに、夜は客単価を上げる為に夜はバルのようなスタイルにして、ひとまわり小さいサイズにしたラーメンを最後に食べてもらうようにメニューを工夫したと言います。お気づきの様にラーメン屋からラーメンバルへ業態変換したのです。

その結果昼は従来の形で営業し、夜はすっかり飲み屋さんとなって今ではトントンか若干の黒字営業が続くようになったそうです。早く緊急事態宣言が解除されないか待ちどおしいと話されていました。

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それなら続けた方がまし、諦めず続けることで繁盛店のままで

最後にご紹介のDさん
九段の近くでご自宅を新築なさった際、1階で喫茶店を始め、すでに5年程の営業。
コロナ自粛の日々にご自身で毎日お店に立つことがつらくなったようで、どなたかにお店を借りてもらいたいと思い立ってご連絡を頂きました。

お邪魔してみると古民家の木材を贅沢に使い、スキップフロアに作られたホールは桜の木を敷き詰めたフローリングフロアで出来ています。
とても贅沢な造りに感心しておりますと突然質問が飛んできました。
「この店いくらで売れるの?」

Dさんはお知り合いから聞きかじった情報で、お店の造作が数百万で売れるものだと思い込んでいらっしゃったのです。
そこでお話ししたのは、コロナの発生前ならたしかにそんな取引もありましたが、今ではそんな高い値段で買い手は見つからないと伝えました。

じゃあっと返す刀で「家賃はいくらで貸せるの?」と畳み込んでこられます。
「周辺の相場と通りから30m以上 通り入っているので」と前置きして金額を申し上げたのですが、その金額を聞いてDさんの顔色が明らかに変わりました。
どうやら大通り沿いの路面店の賃料を聞いていたようでこれまた相当な乖離(かいり)があったようです。

ほどなくご丁寧な挨拶を頂き追い立てられるようにおいとますることになったのですが、後日再度ご連絡をしてみたところ当分は続けることにしましたとの回答でした。

閉店の危機から繁盛店になった事例に学びそして注意することは

ここでご紹介した4組の飲食店オーナーそれぞれに違った事情がおありでしたが、コロナをきっかけで今あるお店を閉店するか継続するかで検討されていました。
そんな4組の飲食店オーナーが孤軍奮闘している様子がしのばれます。

飲食店をオープンする時に相談をにのってくれる相手も近くにいなかったというのも共通した状況でした。
「お店の経営を専門のコンサルティングに相談すると費用がかさむ!」という方は、帳簿など経理をお願いする税理士や会計士の先生にご相談なさるとよいかと思います。
税理士や会計士の先生方はこれまで何軒もの飲食店を扱ってこられた経験から、あなたにとって的確なアドバイスをしてくれるはず。

Dさんの様に噂レベルの相場を聞いて色めき立つのも早計ですが、一番気を付けたいのはCさんの様に中途半端な気持ちでいくつもの不動産会社と接触することです。

ご自身の知らない間に愛するお店が閉店情報として世間に出回ってしまうリスクがあるからです。

相談する不動産業者には注意が必要です。
長年飲食店を専門に扱っている会社の中にも常識はずれな会社があります。十分気をつけてください。

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