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繁盛する飲食店 ゴールデンウィークは体験型子供の日イベントで稼ぐ

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Photo credit: bryan… via Visualhunt / CC BY-SA

飲食店を経営される皆さんに ゴールデンウィーク についてお伺いすると、掻き入れ時、多忙、閑散、閉店日とその立地や業種、出前の有無により答えがマチマチです。

そもそも ゴールデンウィーク の名前の由来は、戦後の復興期に大衆娯楽の主役が映画だったたころにさかのぼります。

連休ということもあって映画館に一年中で一番人がつめかける1週間のことをそう呼んだのです。

21世紀にはいった現在、大衆娯楽という言葉は死語になり、楽しみ方、過ごし方の選択肢は多岐にわたっています。だからこそ、一括りにしてその期間をとらえるのではなく、ごく限られたニーズであっても宣伝や広告を通じて広く拡散する工夫が求められる時代となっています。

Contents

広がる選択肢~コト消費の時代へ~

ゴールデンウィーク といって一番初めに思い浮かぶのが旅行や行楽です。

以前にまして休日が取りやすくなったことが大きく影響していますが、この時期国内、海外へと多くの方が移動されます。今年2024年は3連休のあと3日を挟んで4連休です。

お出かけ先は、ディズニーやUSJなど日帰りの遊園地もあれば、家族で出かかるキャンプやピクニックも子供にとってはいい思い出になります。

今回は、広い世代の中でも小さなお子様を持つ子育て世代とそのお子様をターゲットにした ゴールデンウィーク のイベントと、それ以降もファンとして常連客になってもらえるよう考えて見たいと思います。

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飲食店 ゴールデンウィーク「子供の日」イベント

〇牧場で乳しぼり&ケーキ作り体験ツアー

以前、とあるカフェが企画していました。その飲食店はランチパスタがメインで、その時間以外は自家製のケーキとコーヒーのセットを看板にしています。

こちらのお店、場所柄 ゴールデンウィーク (GW)はお客様が来店されない為、常連客やそのお知り合いをターゲットにGW企画を始めたのです。

タイトルにある通りで、牧場での乳しぼり体験と搾りたての牛乳を使ったケーキ作りがセットになったイベントです。

〇カフェの中でキャンプ 安心・安全サバイバル

こちらもカフェが手掛けるイベントです。カフェの上階に人工芝が敷いてあり、そこで屋内キャンプを体験できるという企画です。

小さなお子様のキャンプデビューや装備を買いそろえるのはチョットというご家族にちょうどいい企画です。夜は、ホームスター・プラネタリュームを完備し満天の星を親子で鑑賞できる工夫も忘れずに。

他にも ゴールデンウィーク ならではのアイデアがあります

〇寿司 にぎり方教室

毎年子供の日に一番売り上げを伸ばすのがお寿司です。近年回転寿司やテイクアウトの寿司店にお客様を奪われている本格寿司店が、子供の日に人気のお寿司を親子で体験にぎりをするという企画はどうでしょうか。お土産に太巻きやちらし寿司などがついていればボリュームも十分です。

〇定番BBQ

屋外と言えば定番のバーベキュー。品川やお台場にあるバーベキュースポットにお店のご主人が食材を持ち込み、道具はレンタル。手ぶらで本格的なBBQが楽しめます。広場で親子対抗のゲームを加えたり、ちょっとしたビンゴ大会も子供にはとても新鮮でいい思い出になるはずです。

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ゴールデンウィーク イベント のポイントとは

ズバリポイントは3つあります。

写真で見映えがいいこと

親の視点から言うと一番重要なポイントかもしれません。とりわけ対象のお子さんが幼稚園児や小学校の低学年の場合はその傾向は一層強くなります。そこには、SNSの普及によるところが大きく関わっています。

20代の親世代は、青年期から携帯電話に慣れ親しんでおり、ブログやツイッターなどで自分を表現することを十分知っている世代です。

「リア充」と呼ばれるごとく自分のライススタイルを他人に伝えたいのです。それは子供に対して何をしてあげられているかも同様です。

当然、同じ時間とお金をかけるのなら、他人から見て見栄えのいいものや非日常がそこにあることが望ましいのです。

ですから、場所、食材、過程、完成品それぞれにこだわりやストーリーが必要です。なぜその場所なのか、なぜの食材を選んだのか等。

例えばプロの技を簡単に真似出来る裏技の伝授だったり時間がかかるところを何かで代用してみせるなどの技術的な開示にくわえイベントを発案したきっかけ、構成を考えたロジックのすべてを公開することでより深い共感が得られます。この共感こそがSNSに求められる重要な要素の一つなのです。

さらに、絶対に外してはいけないのが、写真です。完成した作品などは、味よりも見映え重視の傾向が強いだけに、その完成度が今度はご自身たちが他の人に共感を与えられる部分となるからです。

その意味でも、イベント終了後にお店側から作品や素材、作成風景等の画像をデータでその日のうちに送ると大変喜ばれるサービス間違いなしです。

体験型であること

飲食店が ゴールデンウィーク に企画するイベントですから体験型、参加型でなければ喜んでもらえません。つまり普段は食べるだけか料理している姿を見るだけの受け身であるのにたいして実際に調理をしてみて新しい発見をして頂くわけです。

もちろん一から十まですべてを体験してもらうには時間的にも人数的にもまた設備的にも無理なことがあります。

いかに体験型と言えども半完成の素材を最後に調理したり仕上げたりだとかの工夫をしないと子供たちは飽きてしまうかもしれません。

途中で味見をする時間や同じ素材を使ったおつまみなどを用意しておくことも飽きさせない秘訣です。

親子で楽しめること

親子での共同作業というのはありそうでなかなかないものです。

ましてや普段はお母さんが作ってくれる料理を父親、母親と力を合わせてつくると言う体験は強烈に記憶に刻まれます。

写真や味の記憶もさることながら、親子で料理をする体験をしたという記憶が一番の財産として残ってゆきます。

クッキングスクールでやっているようなお子さんだけが調理をしてその姿を親御さんが見守るというのも悪くありませんが、ここは親子参加型で企画してみてはいかがでしょうか。

イベント後の企画

思い切ってやってみた企画、とても大変だとお感じになることでしょう。その分このつながりを手放してはならないのです。

半年に一度ぐらいを目途にイベント参加者で懇親会を企画してみてはどうでしょうか。何か趣向を変えてのパーティーや、ちょっとしたゲームもいいでしょう。

今度は親御さん向けにアルコールの提供もいいかもしれません。日曜日や土曜日の午後3時くらいから18時ぐらいまでの普段はお店を閉めている時間帯を利用して開催すれば一石二鳥の売上効果が期待できます。

~まとめ~

2023年に総務省が発表した15歳未満の子供の数は1435万人と2022年に比べ30万人も減少したそうです。今年も含めこの現象はまだまだ続くと予想されています。当然ですが65歳以上の方の数は逆に増え続けています。

この数を見ても子供の日を孫の日ととらえる取り組みも今後ビジネスチャンスを生むものと考えられます。

三世代参加型のイベントに今から取り組むのもいいかもしれません。なんといって貯蓄、年金と資金豊富なおじいちゃん、おばあちゃんが参加してくれるのなら参加に少々値が張っても必ずスポンサーになってくれるはずです。

これからの子供の日にますます期待です。

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