居抜き店舗・飲食店の害虫対策

居抜き店舗・飲食店の害虫対策

外気の温度があがる時期には食中毒のような菌の繁殖に気を取られがちですが、害虫と呼ばれるハエ、ゴキブリ、蚊などを厨房で見かける時期でもあります。最近は飲食店でのクレンリネスの推進が叫ばれるようになってきました。もしこれらの害虫が客席に現れるようならお店の信用は一瞬にして消え去ります。これは、害虫が運んでくる菌というよりも食に対する店側の姿勢が問われる事態だからです。口の中に入れるものを提供しているだけにここを軽んじることは決して許されないと言う覚悟が必要です。

今回はこの時期だからということではなくクレンリネスという観点から害虫駆除について考えてみたいと思います。

繁盛している飲食店の清掃レベルは高く清潔感がある

居抜き店舗を選ぶ際のチェックポイント①

飲食店を居抜き物件で始められる方が増えてきました。内装が施されており厨房機器が揃っていますのでスタート時のイニシャルコストが低く抑えられることが最大のメリットです。この物件選びではいくつものポイントをおさえておく必要があります。その理由は焦って決めてしまい後から冷静に考えれば借りなかったのにと後悔しないためです。立地や部屋型、賃料の予算など予め決めておくことが大切です。その中で意外と見落としがちなのがそれまでどのような飲食店だったのかを想像することです。

分かりやすい例が、厨房内に置かれた毒餌やゴキブリ捕獲シートなどです。もしそれらが置かれた状態だとするとそのお店を引き継いだあと苦労する結果になります。

対策その1

厨房内にゴキブリやネズミの駆除を目的とした毒餌や捕獲シートが置いてある場合はシンクやコールドテーブルの下にほぼ100%潜んでいると考えて間違いありません。狭い厨房で重量のある厨房機器を移動させ清掃、駆除剤の散布はなかなか骨が折れる作業です。また厨房機器自体の底に卵が産みつけられていることもあります。ここは専門家に最初だけでも任せた方が得策です。どこを重点的に対処すれば効果が望めるか経験則から分かっているだけに効果は抜群です。またネズミなど外部からの浸入経路がありますからこれを塞ぐことがポイントです。一説には大人の親指大の穴が開いているだけでネズミは浸入してくるそうです。ちょっとしたクラック(ひび割れ)も看過できないと言うことです。

対策その2

クレンリネスの観点から考えると、最初に徹底駆除をしたからそれで安心というものではありません。継続して対処することが求められます。例えば厨房内の床にザッと水がまける仕様であればただ水をまくだけではなくデッキブラシを使用して汚れが残らない工夫が必要ですし、仕上げに塩素系の洗剤を希釈して流すことで殺菌とゴキブリなどが住みにくい環境を作ることが出来ます。これを日々の習慣として続けることが大切です。

飲食店で効率的に清掃をするコツ、清潔感アップで売上もアップ

居抜き店舗を選ぶ際のチェックポイント②

居抜き店舗に限らず気になった物件は必ず足を運んでお店の中までチェックするのが普通です。業界用語でいうところの内見(ナイケン)です。この内見、見るだけでは不十分です。お店に入るところから五感を全開にすることがコツです。なかでも嗅覚は重要です。しばらく休んでいた飲食店の店内に入った瞬間に感じる臭いでもお店の状態が分かります。例えば鼻を衝く酸っぱいような臭いはグリストラップや排水溝に付着した脂分が発する匂いです。こまめに清掃がされていないことが分かります。

地下の飲食店を検討する際に気をつけたいのが、下水などのドブ臭です。これは湧水ピットや汚水槽の清掃が行われていないことが容易にわかるサインです。お借りする前に所有者にお願いして清掃していただきましょう。ここは臭いの問題だけでなく蚊が発生する可能性が非常に高い部分です。実際にあった例ですが、地下の飲食店で蚊が沸いて困っていると相談を受けて現地を見に行ったのですが、どこにピットがあるのか発見できません。さんざん調べた挙句に内装工事の際に塞いでしまっていたことが分かりました。ここを清掃したあとは蚊が一切でなくなりました。

害虫以外にもリスクがある飲食店

ゴキブリ、ネズミ、蚊以外にも飲食店の悩みとなるのがカラスです。繁華街を早朝歩くとカラスの数の多さに気づきます。よく見かける風景では、ゴミの上に掛けてある網の中からゴミ袋を引きずり出して食い散らかす姿です。本来飲食店のゴミは通常のゴミ収集とは別に専門のゴミ取集業者と契約して引き取りにきてもらうのが通常ですが、それでも蓋がついていないゴミ容器を仕様しているお店はその餌食になってしまいます。シッカリとロックがかかるゴミ容器を仕様することが基本ですが、一度味を占めたカラスは度々餌を求めて飛来します。最近ではカラスが嫌う臭いがするスプレーが売られています。容器やネットに数回散布すれば学習能力のあるカラスは早々に飛来しなくなるといいます。一度試してみてはいかがでしょうか。

害虫は外から侵入するものと店内で発生する2種類に分かれます。ハエも蚊もゴキブリも同様です。不特定多数のお客様が出入りするお店の入り口はどうしても防御できません。侵入を許したとしても生息、繁殖し難い環境を維持することがその後のクレンリネスに繋がると言うことがお分かり頂けたと思います。居抜きで飲食店をはじめるにせよスケルトンの状態から始めるにせよメンテナンスという意味では定期的に害虫駆除、殺虫殺鼠の努力は必要経費であると最初から事業計画に盛り込むことが繁盛店への近道です。

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