Summary-まとめー
- 10月の天気の特徴
- 結婚式が一番多い理由
- 企業が迎える10月の意味
- すっかり定着したハロウィン
- 今年も残り100日の意味
10月に入りようやく暑さから解放されて爽やかな季節がやってきます。スポーツに読書そして食欲を掻き立てられる季節です。日本中のいたるところで食をテーマにしたフェスティバルに結婚式、終盤はハロウィンとまさに野外での催し物が引きを切りません。
なにより、海外からの入国制限が解除されコロナ禍後の本格的なインバウンドのスタートとなるのです。そこで忘れてはならないことがもう一つ。年末まで100日を切るという事実です。
意外と10月が年末に向け重要な時期であることに気付いていない方が多いように思います。今回は大みそかまで100日を切った中で逆算をしながら10月と年末の売上アップ対策を考えて見たいと思います。
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10月の天気の特徴
次のグラフをご覧ください。
ご覧の様に10月は寒暖の差が少なく月末に若干気温が下がる非常に安定した気候です。前回の東京オリンピックは1964年の10月10日からの2週間での開催でした。その日を選んだ背景に天候が安定しているうえに晴れの特異日の存在があります。10月14日がそれに当たるそうですが、10月は安定して晴れる日が多いのは事実です。安定した気温に安定した天気が相まって行楽日和、野外でのスポーツ日和となる月なのです。
結婚式が一番多い理由
さてもう一つ忘れてはいけないのが10月は結婚式の最も多い月ということです。
晴れる日が多いということで、ガーデンウエディングなど野外での披露宴や撮影会を希望されるカップルに人気なのが10月です。また、披露宴に招待される側も安定した気温で服のチョイスがしやすいことと、お洒落な装いが出来る為人気なのです。
また、結婚式や披露宴をプロデュースする側も、秋の味覚を存分に使い満足度の高い、豪華な料理が提供できる為同様の施設と差別化が図れると言います。
この時期のウエディングのもう一つのメリットが意外や花粉に関係しているようです。春や初夏と違いこの時期に飛ぶ花粉が少ない為に花粉症の皆さんでも気兼ねなく外で披露宴を楽しめるというおまけつきです。
企業が迎える10月の意味
大手の企業は勿論のこと、9月末には会計年度の半期の〆を迎える会社が一番多い時期です。その結果、上半期の反省会や下半期に向けての発奮会やキックオフミーティングが開催されるのがこの10月となります。
コロナ禍以降、全社で一堂に集まるの会ではなく、小さな部署ごとに予算を持ち宴会を催すケースが増えています。日程を考えるとこうした需要は9月のうちから取り込んでおきたいものです。
もう一つ、人事異動の季節でもあります。職場を去る人、新しく職場に赴任される人への歓送迎会も大小織り交ぜて組織単位で行われます。ここも積極的にアピールして行きましょう。
忘年会や4月の歓迎会に力を入れる飲食店は多いものの、この10月に中間決算や人事異動に焦点をあてた宴会を企画し売り込む飲食店はまだまだ少ないと思います。始めるなら今がチャンスです。
すっかり定着したハロウィン
かつて10月は何もない月だといわれていました。ところが近年バレンタインデーを上回る経済効果と言われる程になったハロウィンが月末に控えています。
本来10月の最終日なのですが、巷では10月に入るや否やハロウィン一色です。どうやら10月1ヶ月間ハロウィン効果で売上を伸ばしたいという思惑が各社透けて見えます。
さて、飲食店でこのハロウィンを活用するとすれば、SNSに拡散されるような視覚的効果のある料理がやはり重要となります。その写真を撮りたいと来店されます。
もう一つ、渋谷、川崎、その他主要駅近くの繁華街では仮装をして街を歩くのが恒例になっています。
ブームとは皮肉なもので、現地近くで着替えやメイクをしたいと思うものの適当な場所がなく、ファーストフード店のトイレや駅のトイレを占領する姿が報道されています。
であるなら、いっそのこと飲食店がそういった着替えやメイクの場所を提供し、代わりにドリンクと料理をセットにする企画も十分需要はあります。事実、空室になっているオフィスビルをそういった用途で使用料をとるビルオーナーや管理会社が現れていると言います。ここはアイデア次第で10月最後の週末や31日は売り上げを伸ばすことができます。
今年も残り100日の意味
大晦日まで100日を切ると聞いてもうそんな時期かとお思いの皆さん、忘年会シーズンまでは60日前後しかありません!
2022年のクリスマスイブは土曜日、クリスマスの25日は日曜日と週末効果が見込めます。この2日間を予約で埋める絶好の方法を紹介いたします。それはレベニューマネジメントです。
このレベニューマネジメント、名前はなじみがないかと思いますが、身の回りで頻繁に行われている手法です。例えば飛行機やホテル予約でいう「早割」がそれにあたります。
逆に、人が殺到するゴールデンウィークやお盆の頃逆に値上げをする仕組みこそがレベニューマネジメントと呼ばれる方式です。
これは未稼働を無くすと同時に稼働単価を引き上げる手法で、期間の収益を最大限にすることを目的としています。
この方式で言えば、例年月曜日に忘年会が入りずらい飲食店であれば本来の忘年会コース料金を10月や11月に予約することで大幅割引をするなどが早割プランとなります。
もちろんこのところのキャンセル問題を受け事前にキャンセルポリシーを伝えることで何日か前までのキャンセル料や当日のキャンセル料などの取り決めをしておくことも重要です。
特定の日(クリスマスイブなど)をレベニューマネジメントだと言って値上げするというのは本当の人気店だけです。
例年の状況をみて週単位でコースメニューを変えることで価格の理解は得られるのではないでしょうか。
~まとめ~
今年は、コロナ感染防止の雰囲気が薄らいだ形で迎える年末となります。さすがにマスクを皆さんが外すにはもう少々時間はかかりますが。
10月にあるイベントにあわせて早くから年末の企画を告知し、その両方をご利用いただくことでお値打ち価格がだせれば早い段階で今年いっぱいの売上が予想出来ることになります。
つまりこの10月に打ち出す内容次第で売上が変わってくることは間違いありません。早速準備に取り掛かって下さい。