飲食店舗内装工事 で高くつくのはどこ

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飲食店舗内装工事 で高くつくのはどこ

銀座や青山、西麻布あたりの一等地で飲食店舗を始められる方のこだわりは想像を超えるのもがあります。例えば50坪のお店に内装費3億円をかけ、ワインカーブにそろえたビンテージワインが5,000万円分だとか、お話を伺っていていても異次元の会話です。そのようなごくごく一握りの飲食店舗はさておき、飲食店舗で開業、独立を考えているほとんどの方は、そのコストを出来るだけ少なくしたいと考えているハズです。

一概にどの部分の工事にお金がかかるのか数字をあげてお話しするよりも、なぜその部分が高くつくのかという理由を知ることで応用していただけたらと思います。

工事をする規模や使用する部材など、不確定な要素が多く、目安になる数字よりも今回はそちらを選択いたしました。

以前は高額だった工事

以前は厨房の防水層を作る工事に時間とお金がかかりました。以前は床を軽量コンクリート(シンダーコンクリート)といって、砂利や砂など重量がかさむ骨材ではなく、石炭の燃えガラなどを使用し、強度よりも軽さと防水に主眼をおいたものを使っていました。大量のコンクリートを現場で造り、厚みのある塊を何日もかけて乾かしていました。手間も材料も時間もかかる工事となっていました。また、お店を閉店する際は、その塊を掘削機で壊し、捨てなければならず、ここでも大変金食い工事となっていたのです。

そこへ昨今新しい工法が主流となり、かなりのコストダウンが可能となっています。簡単に説明すると、床上げ部分の大半を軽くて硬質のウレタンフォームで成形し最後にシンダーコンクリートで周りを薄く固めるやり方です。この工法だと時間も材料も少なくて済みますので工事代はとても安価になります。

同じようなことがカウンター工事にも言えます。以前はコンクリートブロックを積み上げて施工する工法がとられていましたが、最近は木材で形を整え好きな素材を貼って側面を化粧し一枚ものの木板ではなくそれに似せた合板で造りこめばこちらもかなりのコストダウンが可能です。

意外と高くつく工事とは

例えばカウンターの後ろに棚をしつらえるとしましょう。選択肢は二つ、大工さんに現場で板を加工してつくりつける方法と、既製品のボードを使った組み立て家具を買ってきて、大きさに合うサイズに仕上げる方法とがあります。この比較でいえば、間違いなく既製品の方が高くつきます。リフォームをする人気テレビ番組がありますが、限られた予算でやっているため、棚や収納は殆ど現場での大工仕事がほとんどなのはそのせいです。

さて、トイレの洗浄機付き便座や照明器具など、これらも意外と高くつきます。ヤマギワなどのショールームで気に入ったデザインがあれば、似たデザインのものをネットで探し出すのも自分で店を作る楽しみのひとつです。また、ウォシュレットの様な機能性電化製品は必要以上の機能を求めずシンプルで壊れにくいものを選びたいものです。人が近づくと蓋が開く機能が果たして必要なのかと考えて選ぶようにしたいものです。本来必要な機能以外のところが先に壊れては本末転倒です。

本当に工事代が高くつくものとは

【ダクト工事】

ポイント: 1.足場設置費

ダクト工事では、建物の高さが金額の決め手になります。2階建ての屋上まで設置するのと、5階建てのマンションの屋上に設置するのとでは格段の差が生まれます。

例えば、5階建てマンションの屋上まで足場を組んだ場合

高さ20m × 幅6m × 1,000円/㎡ = 120,000円

防護ネットなども込みでこれくらいかかります。

もっとも、ダクトを施工する業者が自社で足場を組むケースと、足場専門会社に依頼するケースでは平米300円くらいの差が出ます。もちろん自社の方が安いのは当然です。

ポイント: 2.製品費

ダクト工事は筒状のダクトを屋上まで立ち上げれば終わりというものではありません。

高さがある分煙が自然と上がって行く訳ではなく、屋上の出口側に更にファンをつけて上から煙を吸い上げているのです。これがシロッコファンと呼ばれるものです。ダクトと一体になっているのや、ファンとモーターがベルトで繋がれているものなどいくつか種類があります。

いずれにせよモーターを使用する為その振動が建物に影響しないよう、架台を組み振動を伝えないインシュレーターというゴムをその間に挟む工事が必要です。

また、ダクトには火災時に火が外へ漏れないよう「防火ダンパー」(一定温度以上の煙が流れた際の遮断装置)の設置が義務つけられています。

【看板設置工事】

ポイント: 1.製作ものであること、素材により価格が大きく異なる

1. お店の顔、そのお店のイメージを決める看板はワンオフ、つまりすべて異なる特注品です。そこにはデザイン料が発生します。昭和の時代によく見かけたブリキ板を白く塗って店名を書くだけの看板とは違い、木の板から文字をくりぬいて立体的に造るものや、夜、文字の輪郭だけが浮かび上がる工夫を施したものなど様々です。

堅固建物などの袖看板にはめるアクリル板であっても字体(フォント)やチョットしたキャラクターを入れるなど少しでも目を引く工夫がなされるものです。これらの製作物は個別性が高いゆえにいわば、製作側の言い値に近いものです。また、高そうだと思ってもなかなか相見積もとりづらいものです。最初によく相談と確認をしてから発注してください。

ポイント: 2.高所作業や電気工事などが発生する場合が多い

2. 脚立2台に足場板を渡して看板工事が出来れば安く上がりますが、ビルの袖看板などの取り換え工事では、高所作業車が必要な場合があります。その際のレンタカー費が、1日で数万から10数万円は覚悟しなければなりません。

内照式か照射式かでもかなり費用に開きが出ます。内照式とは看板の内側に蛍光灯のような光源が入っており、看板自体が発光するタイプのものです。照射式はサーチライトの様な強い光を出すライトで看板を照らす方式です。その差は2倍~3倍も価格差がでますので、店のイメージを良くお考えになり決めてください。

工事費が高くなる要素のまとめ

既製品を使うほどに高くなります。それは素材ではなく製品として。棚やダクト工事がその例です。また、施工業者が自社で出来ない部分が含まれる工事も同様です。足場工事や高所作業車のレンタルだとかです。デザイン性の強い製作物はやはりデザイン料が発生してしまいます。ご自身でデザインしてみるだとか、友人に依頼されるのも選択肢のひとつです。

最後に、製品の価格自体が高いものがあります。エアコン工事がそれにあたります。設置工事費はどこもほとんど差が出ません。安くあげるコツはいかに製品を安く手に入れるかにかかっています。量販家電と同じで扱いの多いところほど安くなります。安く現場に納品してくれる電気店を、ネットで探すことも検討してみて下さい。

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