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飲食店オープンで、はじめての町内会と上手な付き合い方

飲食店-町内会-繁盛

Photo credit: kirainet on VisualHunt

都会暮らしをしておりますと町内会(自治会)ってなんだろうと思われる方がいらっしゃるかもしれません。たぶん、お祭りの時にテントを張ったり神輿をかつぐ人達かな?程度の興味しかないことでしょう。

知らない人にとって謎の集団に映るかもしれない町内会。実は思うほど排他的ではありません。逆に付き合い方次第ではお店の売上に貢献してくれる存在でもあるのです。

今回は、飲食店の開店時に初めて町内会とお付き合いを始める方にとって地域の皆さんと共に歩むことで繁盛店に出来る方法を考えて見たいと思います。

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Contents

まず町内会の役割を理解する

かつては(今でも)冠婚葬祭の互助会や地域インフラを保つためのボランティア集団でした。更には、子供会に青年会、婦人会といった分科会まで備えた一大コミュニティーでありました。昭和までの時代、地方自治が行き届かないなかで生活を守るための知恵だったのではないでしょうか。

福祉やインフラ整備が進み、大半が核家族化した現在、都会ではかつての機能は必要とされず、鎮守の祭りや盆踊りなど今も残る風俗を語り継ぐコミュニティーへとその姿を変えつつあります。

しかし侮るなかれ、町内会内部の絆は希薄になるどころか一層強固なつながりへと進化しています。幼馴染の地元自営業者に話を聞けば、小学校の序列はたとえ60歳、70歳になっても絶対で、いくつになっても先輩、後輩の仲だそうです。

町内会費の行方

基本町内会はボランティアなので活動費は出ないのですが、町内会には必ず町会費が存在します。町内会の寄り合いに使う集会所がある場合は、固定資産税や電気代がそのなかから支払われ、寄り合いのお茶代やお菓子代などもこの中から支払われている。

この町会費、相場と言うものが存在しないようで、月300円のところもあれば、年会費で1万円程のところもあります。また、別途お祭りや慰安旅行の積立代があるところもあります。以前三社祭がある台東区鳥越町で月に2,500円程、年3万円ぐらいだったと記憶しておりますが今ではどうでしょうか。

飲食店の町内会活用法~基礎編~

まず、飲食店をオープンすることになったら町会長のところに菓子折りを持って挨拶に行くことをお薦めします。何を話すと言うより、たぶん町会長の方からいろいろな情報を授けてくれます。例えば、近くの商店街の会長がだれで挨拶に行った方がいいとか、どこのお店が流行っているだとかこんな店は長続きしないだとか様々な内容です。

本題はここからです。

町内会の会合の日取りを必ず伺って、その日にご挨拶に上りたいと申し入れるのです。快く招き入れてくれるはずです。

その席で、お店の割引券や招待券を配りましょう。ご近所の方がファンになって下さると土曜日や日曜日、ケータリングなど集客の幅が広がります。会合(寄り合い)は面倒臭さがらずに顔を出すようにしましょう。

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飲食店の町内会活用法~上級編~

町内会と言えば地元密着型のコミュニティーです。そのコミュニティーと深い縁で結ばれている組織への入り口とも言えます。その先には、小学校、野球・サッカーチーム、警察署、消防署、冠婚葬祭などが連なっています。

こんな方がいらっしゃいます。もともとお好み焼き屋を始めたところ少年サッカーの打ち上げ会場として利用頂いたのが縁で、消防署の会議用弁当を注文頂くようになったと聞きました。別の飲食店では、よくご利用頂くご近所さんがPTAの役員をなさっている関係で、会合のお弁当や年度末のケータリングなどを注文頂くようになったとも聞きました。

日常ご利用頂く地元の皆さんとの交流が思わぬ受注に発展した例です。町内会の皆さんとは焦らず、じっくりとお付き合い下さい。

町内会の今後を考える

今後人口が減少する日本で、池袋でさえ2040年に消滅の危機にあると報じられた衝撃はいまだ記憶に新しいと思います。

コミュニティーが限界集落を迎える中で互助会である町内会は機能し続けることは出来るのでしょうか。ヒントは、飲食店など外からコミュニティーに入ってくる方々との交流です。国家レベルで考えると、安い労働力を移民で補い、人口のピラミッドを維持しているアメリカのような発想です。

コミュニティー内で人が増えないなら外から呼べばいいのです。その為にも、外から流入してくる飲食店や物販の方々が町内会に積極的に参加できる仕組みを考えることだと思います。例えば、シャッター街となっている商店街や空き家で放置されている物件に町内会がクラウドファンディングのようなかたちで出資をする方法が考えられます。

この場合、町内会の皆さんはお店の共同オーナーの肩書でお店に関わることが出来ます。そうなれば、ご自身達も利用するでしょうし、知人にも推薦するようになるはずです。結果売り上げのなかから一部を町内会費として還元してもらうことも可能となります。

~まとめ~

これからの町内会は、これまでの伝統と互助の精神を受け継ぐ機能と、町内会を資金的に切り盛りして行くために何が必要かを考える仕組みの二つが求められることとなるでしょう。町内会で飲食店が果たす役割はまだまだありそうです。

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