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大家さん飲食店を悩ます溢れる「迷惑自転車」問題の解決法を提案します

飲食店-自転車-放置

Free-Photos / Pixabay

駅と放置自転車の関係は都内であればどこも頭の痛い問題です。駅再開発を期に公営の駐輪場を設置したり、周辺に発生する放置自転車の取り締まりを強化するなど、両者のイタチごっこが常日ごろから繰り広げられています。

さて、この問題を対岸の火事と笑っていられないのが駅前商店街や駅から歩ける場所に不動産を持つ大家さん達です。

ちょっと人通りが少ない小道や電柱の陰になる場所に隠すように止められている自転車。通行の妨げになるばかりか、玄関先など生活動線を塞がれるようであれば防犯上もよろしくありません。

ましてや、大家さんが飲食店に貸した物件に自転車が溢れているとなると放ってはいられません。今回は、飲食店の店先や無関係に放置された自転車をいかに排除するか大家さんの側から考えてみたいとおもいます。

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Contents

飲食店でなぜ自転車の放置がおこるのか

飲食店をめぐる自転車問題には2つの側面があります。

  1. お店を訪れたお客様の自転車
  2. 飲食店に関係のない自転車

1.の場合比較的住宅街に近い飲食店に起こりがちです。東急沿線の駅前では、試合帰り立ち寄る親御さんと子供たちの自転車で溢れる焼肉店をいくつも見かけます。

かと思えば、ファミリーレストラン化している全面禁煙居酒屋さんも日曜の夕方となると家族連れの自転車が店先に並びます。つまり入居してくれた飲食店が繁盛していればこその問題だけに大家さんとしては悩ましいところです。

解決策①

建物にちょっとしたスペース(階段下、ゴミ置き場)があるようであれば一時駐輪場として解放してあげるか、スペース次第では駐輪場として月々の使用料をテナントから申し受けるという手があります。

建物には余分なスペースはないが、自転車問題は解決したいという大家さんはまずテナントと会って相談をしましょう。そこで、なぜ自転車が問題となっているかを伝えましょう。

ご近所からの苦情や警察からの指導などを理由にお店としての対応をお願いするのです。飲食店側もお客様の自転車に関し注意し過ぎると売上に響きかねません。ここは知恵を絞るしかありません。

例えば、ご近所に駐輪場として使えそうなスペースを探し、大家さんと一緒にお願いに行くこともいいでしょう。駅に近いのであれば公営の駐輪場や時間貸しの駐輪場をご利用願いますと張り紙をするのもいいでしょう。その際に発生した駐輪場代を飲食店が負担すればいいのですから。

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解決策②

一番頭が痛いのが、飲食店や大家さんの不動産と何の関係もない自転車が止められていることです。実際に上野駅近くで店舗不動産をお持ちの大家さんの例を参考に対策を考えてみたいと思います。

駅に近いということで放置自転車が絶えないビルの入り口脇、通りには面していますが出入り口ではない側の壁面での話です。

そこは、電柱と電柱を支えるワイヤーでチョットしたスペースが生まれています。このスペースに毎日のように自転車が放置されているのです。最初は区にお願いして放置自転車にステッカーを張ってもらい注意を促すのですが、効果はなかったといいます。

次に区がしてくれた対策が赤色の三角カラーコーンに「駐輪禁止」と書かれたものを対象の場所に置き様子を見たそうです。カラーコーンによりスペースがなくなったせいで自転車の放置は無くなったといいます。

ただ、と大家さんが続けて言うには、1台誰かが自転車を置くと次々と自転車の放置が始まるそうです。だからこそ最初の1台を止めさせない工夫が大切だと。

放置自転車、商店街の取り組み

商店街やアーケードなど夕方となれば自転車や人で溢れます。特定のお店に行列ができるように、特定のお店の前には自転車が溢れることが商店街として問題になったそうです。

商店会に加盟している店主が集まり解決策を考えたところ、商店街の中ほどから1本入った駐車場を商店街の駐輪場として商店会で借上げ、商店街を訪れるお客さんには極力そこに自転車を置いてもらうようお願いをしたと言います。

今では、そこに自転車を止めることが当たりまえとなり、すっきりと歩きやすい商店街となったそうです。

この場合、直接大家さんとは関係ないように思われますが、放置自転車で悩まれている大家さん同士で連絡を取り合うことで同じような解決策がとれるのではないかと思いエピソードを披露させて頂きました。

~まとめ~

ここ何年かで電動アシスト付き自転車が登場し、ますます車離れバイク離れが加速したといいます。また、ファミリー自転車ばかりではなく、趣味のスポーツ自転車でも40万円をこえる同じくアシスト付き自転車が販売となり人気を博しているといいます。

税金がかからずメンテナンスも簡単と維持費コストがかからないとなれば増々自転車の利用率は上がるものと思われます。これからの不動産価値を考えるなら、たとえ賃貸と言えども来客用の駐輪スペースを計画時から考えるべきだと提案いたします。

年号が令和になり、昭和の建築物件は建替えの時期に差しかかっています。その際には是非ご検討ください。

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