知らないと損する飲食店舗 内装工事 見積書の見方

見積もり

知らないと損する飲食店舗  見積書の見方

飲食店舗の内装工事代ほど高い安いの意見が分かれるものも珍しいでしょう。当然もっと安くできる業者を知っている、別の業者に見積もりを取るべきだと自薦他薦を含め、雑音が入ります。折角信頼して頼んだのに結局疑心暗鬼になってしまいます。

安く発注したつもりが追加工事が発生し逆に高くついたりとトラブルの話は尽きません。

既に内装業者の選定方法については、「店舗内装 工事って誰に頼んだらいいの?賢い業者選択とは

飲食店舗 内装工事って誰に頼んだらいいの?賢い業者選択とは
tookapic / 1080 images 内装工事って誰に頼んだらいいの?賢い業者選択とは 店舗内装 会社さんと一口にいっても星...

ですでに詳しくお話をしております。今回は一歩進めて、 内装工事 の見積書について詳しく見て行きたいと思います。

見積書の構成を知る

一口に見積書といってもいろんな書式が存在します。価格を安く見せる書き方や、項目を増やして分かりにくくする書き方だとかいろいろと工夫?がなされています。

手始めに本来書かれるべき基本項目の構成を見て行きます。

資材費

コンクリートや木材、タイル、壁紙など対象となる工事現場の大きさによって増減する建築資材の量及び単価そして総額を示します。

施工費

人工(にんく)と呼ばれる労務費です。

運搬費

建築資材を工事現場まで運ぶ費用です。あわせてそのを工事するのに使用する道具も運ばなければなりません。例えば、コンクリートを現場で造るのなら水や骨材を混ぜるミキサーが必要となりますが、これらも含まれます。

経 費

諸経費と表現されるケースもあります。一般的には現場の管理費を指します。工事の保険や通信費、交通費などがこれに含まれます。

飲食店舗内装工事 で高くつくのはどこ

例として、壁のクロス張替工事の見積書で比較してみましょう。

【A社見積り】
 項目 数量 単位 単価 金額
資材費(クロス 10 平米 1,000 10,000
施工費 1 人工 20,000 20,000
諸経費 1 10,000 10,000
小計 40,000
消費税 3,200
合計 43,200

【B社見積】
項目 数量 単位 単価 金額
クロス 材工共 10 平米 3,000 30,000
諸経費 1 人工 10,000 10,000
小計 40,000
消費税 3,200
合計 43,200

【C社見積】
項目 数量 単位 単価 金額
クロス 材工共 10 平米 1,500 15,000
諸経費 1 人工 25,000 25,000
小計 40,000
消費税 3,200
合計 43,200

【D社見積】
項目 数量 単位 単価 金額
クロス 10 平米 4,000 40,000
小計 40,000
消費税 3,200
合計 43,200

ご覧のように、同じクロスを貼る工事でもこれだけのパターンがあります。

全て同じ金額になるようにしてあっても判断に迷うのに、それぞれがバラバラに見積金額を入れてきたらどうでしょう?素人はお手上げです。

そもそも、クロスの上代価格、つまり定価が分かりません。それに人工の単位である1人工はどこで決まるのでしょうか?疑問は尽きませんね。そこで業界の人しか知らない虎の巻を紹介します。

建設施工単価

季刊誌 「建設施工単価」 経済調査会 4,731円

業界では俗に“単価本”と呼ばれている本です。

この本は何のために存在するのかと言えば、官公庁が工事を発注する際に、その時々の物価や人工の相場を第三者機関に調査をさせてまとめさせた公共事業入札の価格手引書なのです。高く発注して税金の無駄使いをしないようにしたり、またあまりにも低廉な工事で質の低いものにならないよう常に目を光らせる為に存在しています。また、大掛かりな工事では材料や人工がかさみ金額も高くなる分値引き幅が出てきます。逆に小さな工事では大きなロットの材料の一部しか使わない為割高になることを避けるよう単価が表示されているという訳です。

この本の中身は、クロス貼に限らず、電気工事、水道工事、空調工事、左官工事などほぼ全分野で建築工事の標準的な建築資材の価格、それに伴う労務費(人工)などが克明に記されています。

見積書を見てお分かりのように、それぞれの工事金額は数量×単位×単価で算出できるようになっています。つまりこのうちの単位と単価を知ることが出来ますので、あとはご自身の店舗のサイズによってもしくは実際の見積書に記載されている数量を掛け合わせれば適正価格が導き出せると言う訳です。

内装 工事ってどれぐらいかかる?( 居抜き 編)

見積が高いと感じたら

相見積

つまり別の施工業者に同じ内容で見積もりを出してもらう方法があります。

中には乱暴な方がいて、現場も見ていない施工業者に単価と金額を黒く塗りつぶした見積書を見せて数字を出してくれと言うのです。さすがに頼まれた方もあて馬に使われるようでいい気がしませんし、現場を見ていない分危険負担を考えて若干高くなります。それでも仕事が欲しい一心で安い金額を入れてくる施工業者は必ず存在します。しかし、無理をして金額を調整している分どこかで帳尻を合わせてきます。注意をしないと結局安物買いの銭失いとなってしまします。

VE=バリューエンジニアリング

工事全体で考える「VE=バリューエンジニアリング」という手法があります。これは、1つ1つの工事内容を吟味し、同じ効果や仕上がりが期待できる別の安価な施工方法や部材の選択をして全体の工事費を下げる作業です。

例えば、壁紙をやめて塗りにする代わりに、聚楽風にして雰囲気を出すとか、厨房の床は防水層を軽量コンクリートで作らずに塗布防水にしたりグリストラップも埋め込みにせず、簡易型に変更するだとか。グレードダウンというよりは合理化を行う手法です。ただ、部材や工法関する知識が十分でないとなかなかいい提案は出てこないもんです。ことVEに関していえば大手の施工会社に軍配が上がりそうです。

結局のところ、単価に目くじらを立てるよりも、全体の仕上がりの中で考えることが重要です。全体に満遍なくお金を掛けるよりも、お客様に見えるところはお金を掛ける分バックヤードは出来るだけお金をかけずに済ませるなどメリハリを効かせながら価格を下げる話し合いをした方が、結果的に満足のゆく飲食店に仕上がると思います。

飲食店 閉店時の原状回復工事を考える

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