令和4年3月ようやく全国的にコロナウイルスまん延防止等重点措置が解除解除され、桜の便りやスポーツイベントの入場規制解除と共に人出が戻りつつあります。これまで。自粛ムード一辺倒だった飲食店としてはようやく本格的に営業できます。
さて、競馬場近くにある立ち飲み屋さんがユニークなサービスで連日繁盛しています。ハズレ馬券をもって来店すると最初の1杯が半額になるというのです。これはお客様に来店頂く際の大きなインセンティブとなります。今回は、同様にお客様にインセンティブが与えられるアイデアをイベントた興行などと紐づけて考えて見たいと思います。
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チケットの半券を飲食店の集客ツールとして活用
球場やサッカースタジアム、体育館が近ければ試合の入場券でもOKです。競馬、競輪、競艇など公営ギャンブルはすべからく応用が効きます。
スポーツ施設が近くになくても大丈夫です。映画館、美術館、コンサートホールなどチケットで半券をもぎるタイプの施設が近くにあればその半券を提示してもらえば集客ツールとして活用できます。
ビジネス関連では、貸し会議室やホテルの大宴会場で開かれるセミナーなどとの連動、今はやりのリモートワークでもシェアオフィスの利用明細などでも十分活用できる企画です。
イベントをグループ分け
公営ギャンブル系
冒頭の「はずれ馬券」では、賭けに外れたというのがポイントです。当たると思って賭けたのに外れた=損をした、ということになります。これを少しでも取り戻せるという気にさせるところがはずれ券のポイントです。競輪や競艇なども同様の考え方です。
プロリーグ系
プロ野球やJリーグなどのプロサッカー、近年人気のBリーグなどのプロバスケットボールの試合などは、試合後興奮冷めやらぬファン同士で熱い思いをぶつけ合う場所として活用してもらえます。但し、公営ギャンブルの様に勝った、負けたで区別をするといささか誤解を生む可能性がありますので、その施設をフランチャイズにしているチームのユニホームや応援グッズを持っている人を対象にすればいいでしょう。この場合のモチベーションとなるのは、同じチームを応戦するお客様が主体のお店ということで、同じ気持ちで騒げるというところです。ひいきのチームが勝った試合が録画で流れていればさらに盛り上がることでしょう。
文科イベント系
スポーツ系ばかりではなく文科イベント系も十分対応可能です。美術館や映画館などこちらも作品を見た余韻を楽しむ人達ばかりで和めるはずです。聞くでもなく聞こえてくる会話がものすごく勉強になることもあるでしょうし、会話が全くなく静まり返ったお店でも関連した雑誌や写真集などが置いてあれば充実した時間を過ごすことが出来ます。ここのインセンティブは、美術館や映画館の後に必ずチケットを見せて入るカフェなどがあることでSNSなど人に自慢したくなる場所というところです。因みに多くのシネコンでは、同じ商業施設に飲食店が入っている場合など、半券を見せれば何かサービスしてくれるか割引が受けられるというサービスを結構以前から行っています。
コンサート系
東京ドームや武道館のコンサート帰り、電車に乗るのに一苦労という経験おありだと思います。ならば少しホームが落ち着くまでは、食事やバルで一杯というのもいいでしょう。ここのインセンティブは、電車がすくまで時間が潰せて、飲めて食べられて割引も受けられるところにあります。コンサートを開くアーティストに毎回店の雰囲気を併せることは出来ませんが、DJブースをカウンターの端にでも作ってリクエストを受け付ければ、おのずとその日にコンサートをおこなったアーティストの曲がかかりお客様も余韻に浸れるというものです。
ビジネス系
ZOOM会議ウェビナーなどリモートでの打合せやセミナーがコロナの影響を受けて定着してきました。今後もこの傾向は続くと思われますが、すべての企業が対応できるわけではありません。実際に会って会議を行ったり、人を集めてのセミナーは一定数存在します。そこで、セミナー帰りのビジネスマンをターゲットにイベントを仕掛けるのも今のタイミングです。
都心から離れたシェアオフィスでは、リモートワークを逆手に取った、リモート飲み割引も需要は見込めます。意外と早い時間からの需要があるかもしれません。ここは試行錯誤をしながらお客様の取り込みをしてゆきましょう。
~まとめ~
以前有名コーヒーショップが開店した時の話です。店長さんが周辺のオフィスビルを回って営業をしていた内容がなかなかユニークでしたのでお話しします。会社の名刺を見せるとコーヒーのサイズを無料でワンサイズアップしてくれるというものでした。セキュリティーカードなどを首から下げているOLやビジネスマンはそのカードを見せてもOKというものでした。
今もそのサービスを続けているかはわかりませんが、オープン時に大勢のお客様に場所と味を覚えて頂くにはいい企画だと思います。また、会社限定というところに特別感があって面白いですね。まさにそこがインセンティブになります。
チケットや会社名と言った何か特定できる「キッカケ」があって、そのことによって引き起こされる「サービス=値引き」がその人を店舗に向かわせる「インセンティブ」となり、そのことによって、空腹を満たしたり飲酒が出来ること、または価値の共有やイベントの後の余韻を楽しむことのできる場所となることでお客様は季節に関係なくお店に足を運んでくれるようになります。この公式で作り出せる割引企画はアイデア次第でいくらでもあります。ここはお店の特色を生かしたアイデア勝負です。
http://misesapo.jp/archives/2112