令和6年のゴールデンウイークは、4月30日、5月1日2日に休暇を取れば10連休です。カレンダー通りでも3連休と4連休です。4つの祭日のなかでも子供の日が属する後半の4連休にイベントの中心が来ると思われます。となれば、飲食店のキーワードは「ファミリー」「子供メニュー」となります。
まだファミリーレストランが今ほど件数が無かったころ子供の日の定番は、ちまきとちらし寿司がどのお家庭も定番でした。
それが平成になるあたりからファミリーレストランの台頭により子供の日は家族でファミレスか回転寿司に出かけて行き食事というのが定番となって行ったように思います。
その流れで残念なことに、古式に倣っての食事は三世代に渡り伝承されなくなり、作り手のいなくなった家庭が増えました。昨今ファミリーレストラン離れが囁かれるなか、これからは個性のある飲食店がその使命を担う番です。
一年を通してあるイベントのなかでも「和」のお店が優位性のある子供の日、ポイントは、子供の日メニューと禁煙ではないでしょうか。
何も難しい話ではなくお子様ランチにデザートで十分です。もちろんデザートはちまきか柏餅です。メインのプレートは散らし寿司でもオムライスでも構わないでしょう。昔懐かしい爪楊枝に付けられた鯉のぼりをお忘れなく。
もう一つは店内禁煙です。この日ばかりは禁煙日として利用いただく方がいいでしょう。昼の部で通常のランチメニューにプラスしておくのもいいでしょうし、夜子供たちは食事、ご両親はお酒という組み合わせもあろうかと思います。その際は予約制に出来れば予め数が読めますのでお店としては安心です。
GWまでの時間で出来ることとは
長期のお休みとなると誰しもお休みを取りたいものですが、逆に長期のお休みを持て余す人も中にはいらっしゃいます。東日本大震災の後、各大学は祭日でも授業があるようになりいい意味で暇を持て余さなくなっています。
一方メーカー系の組み立てラインやコールセンターなどはこの時期一斉に長期の休みに入ります。なかにはこの時間を利用してアルバイトという方も大勢いらっしゃいます。
もしゴールデンウィークで人材不足を懸念されるのであればこの期間だけの短期労働人材を検討してみてはどうでしょうか。
サプライズの演出
GWまでの時間を有効に使う対象としては「告知」と「宣伝」が重要です。
いくら素敵な企画でもそれを知ってもらわなければ水の泡です。ここは定番の店先のA型看板や店内での広告は必須です。近くの座敷を持つお寿司屋さんの様に新聞に折り込み広告を出すのもいいアイデアです。
レベニューマーケティング(「飲食店 繁盛するお店は始めている 儲かる ゴールデンウィーク の仕掛け」内参照)の発想で言えば、前日までに予約をしてくださったご家族には、菖蒲湯につかう「菖蒲」を無料でプレゼントといったインセンティブを付けることもお忘れなく。
最近のゴールデンウィークのあり方の一つとして、核家族における一足早い母の日の意味合いをあげる方がいらっします。
これは同じお子さんでも高校生や大学生を持つご個族よりも、未就学や小学生を抱えるご家族のイベント色が強い分、普段家事洗濯に場合によってはお勤めにも出られているお母さんをその日ぐらいは開放してあげようと外食を選ぶ傾向にあるようです。
お子様からお母さんへちょっとしたサプライズのプレゼントをお店が用意できればずっとファンになってくれるでしょう。なぜならいつの時代も財布はお母さんだからです。