飲食店舗専門情報サイト 店サポ

飲食店舗専門情報サイト

飲食店が本州直撃大型台風・線状降水帯に備える7つの心得

飲食店-大雨-台風-線状降水帯

Photo by weathernews.com

台風の進路は高気圧の配置によって毎年と異なる進路をとります。通常は南から北上した台風は太平洋高気圧の縁をなぞるように東側に進路をとって行きます。

その後上空の偏西風に引っ張られるような形でオホーツク海に抜けるのですが、近年は南からの太平洋高気圧と東から張り出した高気圧の真ん中を通る形で東から西に向かって本土を舐めるように上陸し進む傾向にあります。

令和4年の夏は、東北から北海道にかけて線状降水帯が発生し甚大な被害が出ています。昨年まで、九州や中国地方で見られたものと同じ気圧配置です。いずれ関東でも同様の線状降水帯が発生する恐れがあり今から警戒をしておくべきです。

また、このところの強い勢力の台風が発生することも多く、飲食店が備えておくべきポイントを今一度確認したいと思います。備えあれば憂いなしです。

Contents

大雨や台風の時だけ雨漏れの原因はこれ

線状降水帯の大雨だけでなく通常の大雨や台風の時だけ雨漏りがするというお話を伺うことが多いのですが、実は多くの飲食店が同じ原因で発生しているのです。

あるお店は窓の上部から雨漏りがする、あるお店は電球のソケットあたりからポタポタ漏れてくる等々これらのほとんどが窓枠とサッシの間に充填されているコーキング剤の劣化によるものです。

このコーキング剤はボンドのようなもので、固まると柔軟性を持ったゴムのような性質に変化します。これにより、窓枠とサッシとの緩衝機能とともに防水機能を併せ持つも優れものなのです。

ところが弱点が一つ。経年によりひび割れが生じそこから雨が侵入するというものです。通常の雨であれば窓枠に雨がかかることがありませんから大丈夫ですが、台風など横殴りの雨となると雨水の侵入を許してしまい雨漏りが発生します。

もしそのような現象が起きている窓枠ならご自身で補修することが出来ます。DIYショップに行けば窓枠用コーキング剤がいくつも売られています。今の窓枠のコーキングの色に合わせたものをチョイスすれば1,000円以下で準備完了です。是非台風、大雨が来る前に作業をなさって下さい。

飲食店 台風でも満席 集客できる秘訣とは

雨樋(アマドイ)からあふれる水対策

マンションタイプの店舗や多層階の建物ではなく一戸建て、平屋建ての飲食店舗で起きる雨漏れの原因です。

このタイプの建物で雨どいといえば、傾斜のある屋根から滴る雨水を集めて排水枡に流す役割と陸屋根と呼ばれる平らな屋根に降り注ぐ雨を流す役割のものと二つのタイプに分かれます。

ここで問題となるのが陸屋根タイプ(平らな屋根)です。大量の雨水が一カ所に集まることが多く、ここがゴミなどで目詰まりを起こしていると防水が施してある部分を乗り越え天井裏に浸水してしまいます。

先程、コーキングの部分でもお話した、電球のソケットから漏れてくる漏水は、この雨どいのオーバーフローによるものもあります。ひどい場合は、天井のクロスに大きなシミを作ってしまいます。そうならない為にも台風の前に屋上をチェックしゴミを取り除いておきましょう。

看板(袖看板・巻き看板・置き型看板)は危険

3つのタイプについて注意点を持て見ましょう。

台風で一番気をつけたいのが袖看板です。通りに突き出している分風の抵抗が一番強くなります。もし風で飛ばされて人にあたることがあると管理者責任は逃れられません。

チェックはまず目視から。錆による腐食や金具のハズレなどがないか見ましょう。もし心配な部分が見て取れるようなら実際に手で触ってみてちゃんと固定されているか調べましょう。

その際グラグラしているようであれば外してしまわれた方が安全です。ご自身で難しいようならな看板業者に依頼しましょう。

次に、巻き看板です。基本は袖看板と注意する点は同じですが、パネル型でライトで照らすタイプの場合、そのライトに不具合が起きます。風でとれてしまうことがあります。看板だけでなく照明器具にも気を配りましょう。

最後に置き看板です。通りに出したままにしている飲食店舗をたまに見かけます。当然ですが、風で飛ばされたり、転倒することで破損してしまいます。面倒でも一度店内に収容しましょう。

オーニング(可動式日よけ)

オーニングは収縮させたたむことが出来るようになっているにも拘わらず庇(ひさし)を伸ばしたままにしている飲食店を数多く見かけます。雨ではなく風の強い台風には要注意です。風の抵抗を大きく受けるオーニングは非常に危険です。壊れてしまうと修理に多額の費用が掛かるばかりか、看板同様、人に危害を及ぼす可能性があります。必ずたたんでおきましょう。

スグ出来る飲食店の台風対策!6つのチェックポイントで完璧な備えを

裏口(外部バックヤード)

マンションタイプ、戸建てタイプを問わず、通用口付近に食材や段ボール、ゴミ用ポリバケツ、普段使わない調理器具、ビールケース等々様々なものを物置代わりに置いていませんか。つい見逃しがちになるのですが、これらの物を放置したままにすると強い風で飛ばされたり、周囲に散乱することが予想されます。片付けることが一番望ましいのですが、忙しさからなかなか手が回らないという場合はせめてブルーシートで覆い紐で固定しましょう。

土嚢(どのう)

1階で浸水しやすい入口や地下階などで階段からの浸水が予想される飲食店では土嚢の準備が必須となります。DIYショップにいき土嚢袋と土を購入して、台風に備えましょう。特に、深夜台風が上陸するような場合無人となりますので、あらかじめ土のうを積んだ状態で閉店されることをお薦めします。

目張り

土嚢まではいかないものの入口扉のアンダーカット(空気を取り込むために扉の下部と床に隙間をつくる)から雨が降り込むと言う悩みは、自動扉タイプの隙間でも耳にします。解決策としては、テープで目張りをすることです。つまり隙間をテープでふさぐと言うことですが、通常のテープではなく、防水アクリルテープなど専用の目張り用テープが販売されていますので台風の場合はケチらず専用の物を試してみてください。

~まとめ~

北日本を襲った豪雨、日本列島を覆った猛暑、これまで経験をしたことのない自然災害が発生しています。これまでのように異常気象という言葉でやり過ごすのではなく、北日本で起こることは首都圏でも起こりうると思って備えて頂きたいと思います。冒頭にも書きましたが、備えあれば憂いなしです。

飲食店が大型化する台風や水害に備える保険はこれだけ!使えるオプションも紹介

  • このエントリーをはてなブックマークに追加