脱サラで始める 飲食店 成功は準備段階で決まる

脱サラで始める 飲食店 成功は準備段階で決まる

何をもって成功と呼ぶのかは人それぞれだと思いますが、少なくとも飲食店は存続することが最低限のラインです。その中で黒字の月もあれば赤字の月もあることでしょう、一年を通してお店が存続し利益が出たのであれば成功と呼んでいいと思います。後は事業として売上アップ、経費削減という課題に日々取り組むことで豊かさが増してゆきます。

安定はしているけど思うように給料が上らない昨今のサラリーマン事情から、脱サラをして富を得ようと考えるのは自然の流れです。その選択肢が飲食店だったというだけです。

タイトルにした成功率の時間軸は1年なのか10年なのかわかりませんが、少なくとも始めるからには失敗しない為になにが必要か考えて見たいと思います。

1.5等地・2等地 立地の悪い場所でも繁盛する飲食店の秘密

準 備

飲食店成功のカギはほぼこの準備段階で決まると言っていいでしょう。脱サラで飲食店を始める方に多いのが、お店を早く開きたいという気持ちが先走り準備もろくにせずにオープンしてしまい、後で苦労をなさるケースです。では具体的になにから準備すればよいのか順を追ってみてみたいと思います。

事業計画

飲食と一口にいっても色々な業種があります。喫茶店のような軽飲食もあれば焼肉、カレーといった重飲食もあります。お店を構える場所もビジネス街か住宅街か悩むところです。まずどの業種で飲食店を始めるのか決めなければなりません。次にその業種で何をメインに勝負するのか決めなければなりません。ここでもう一つ決めなければならないのが、それを誰に対して売るのかということです。女性、サラリーマン、学生。このターゲットが決まらなければ飲食店を構える立地が決まりません。

業種 ⇒ メニュー ⇒ ターゲット ⇒ 立地

脱サラで失敗しがちな選択は、

業種 ⇒ 立地 ⇒ ターゲット ⇒ メニュー

の順番の物事を組み立ててしまうことです。いったいどこに差があるのでしょうか。

前者の方は商品が先にありその利益に応じた立地(家賃)で成り立っているのに対し、後者は立地つまり家賃が先にありその家賃に応じた事業の組み立てになっています。少々家賃は高いけれど、人通りも多くなんとかなるだろう的な甘い考えです。この発想ではオープンから半年ともたないこともあります。不動産を借りる時は収益還元を基本としないといけません、つまり売上に応じた家賃の負担能力判断が大事なのです。

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運転資金

脱サラをするということは、毎月給料が入っていたこれまでと違い自分が給料分を稼ぎ出さなければならないということです。ここでポイントになるのが運転資金の考え方です。もし手元に潤沢な貯えがあったとしてもです。

仮に1,000万円の運転資金があったとしてもこれには手を付けずに同額を借入るべきです。サラリーマン時代、借金があるといっても住宅ローンが一番の借金という方がほとんどではなでしょうか。脱サラで飲食店を始める方が意外と借金に抵抗があるようで、極力自己資金でなんとかしようと頑張るゆえにお店が軌道に乗る前に力尽きることが往々にしてあります。

これはどういうことかというと、運転資金とは利益が出せるまでの投資だと考えてみて下さい。つまり借入金利よりも投下した資金による利回りが高ければよいのです。

1,000万円を年利1.9%で借りたとします。支払い金利は年19万円、月当たり1万6千円弱です。これを7年84回で元本を返済するとして月々の返済額は12万円弱、金利と併せても14万円弱となります。この借り入れで始めた飲食店の売上が1日4万円だとして25日の営業で月の売上が100万円となります。

借金する方がいいということではありませんが、事業主となって飲食店を始めるにあたり借金は最初でないと金融機関は貸してくれないのが現実です。つまり事業が軌道に乗るのに時間がかかり苦しくなってからでは借金はできないということなのです。だから手元に資金があるのであればもしもの時の為に持っておいた方が得策なのです。また、思いのほか飲食店が上手くいったときに2店舗目を今度は無借金で始めることが出来ます。超低金利の今、手元資金を使わないメリットは大きいのです。

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アクションプラン

売上や原価計算などを形にする事業計画とは別に、飲食店を開店時からどのように宣伝をしてゆくのか、開店から数ヶ月後、最初に立てた売上に届かなかった時に何をすべきか考えておくことが重要です。開店から1年以内に閉店する飲食店は、売上が伸びないままに何もできずに終わって行きます。そんな焦り始めてから宣伝を考えるのではなく開店する前にそれらを考えておけば余裕を持ちながら営業が続けられます。

例えば、駅前や店先でのビラ配りや周辺オフィス、住宅へポスティング、グルメサイトへの登録にSNSの利用など次々に手を打ち続けて行くことで徐々にリピート客が付き始めます。結果売上が安定し飲食店は存続して行きます。意外に思われるかもしれませんが、早期に閉店する飲食店の多くがこのアクションプランを持たずに見切り発車をしています。

まとめ

飲食店で重要なのは料理の味やホスピタリティーであるのは言うまでもありません。そこは大前提として、賃料の考え方や原価計算など利益が出る仕組み、運転資金と手元資金の関係、さらには宣伝方法まで準備段階で出来る事ばかりです。その上で実際に開店してみて、想定と違っていた部分を修正して行けばいいのです。

最初に決めたことを頑なに貫くことも重要ですが、柔軟に対応することで新たな発見や気づきが生まれ結果お店を存続させることにつながって行きます。脱サラをして飲食店を始めるのであれば、ある種のプロジェクトを立ち上げることと同じです。会社で稟議をとるぐらい十分な検討と先行きの見込みは不可欠です。ゆえに脱サラの成功確率は準備段階で決まると言えるのです。

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