飲食店 熱中症に打ち勝つメニューの作り方

飲食店 熱中症に打ち勝つメニューの作り方

「医食同源」という言葉を耳にすることがあると思います。バランスのとれた正しい食事は未然に病を防ぎ健康のもととなることを表した言葉です。古来中国からの伝承かと思いきや近年日本で作られた造語だそうです。

その精神にのっとって教育の現場では、「食育」という言葉が取りざたされてきました。健全な青少年育成には規則正しい食事からということです。昨今の大学は朝食を100円で提供しシッカリ朝から栄養をとる習慣をつけようという取り組みがなされています。

一方で、栄養過多からくる生活習慣病に対する取り組みも盛んです。国はメタボリック症候群なる言葉を作り様々な病気を引き起こす悪玉コレステロールの低減に躍起です。

このところ増える健康志向の方に対し、飲食店では、これらの発想でメニューを組み立てて行くことで新たなお客様の開拓につながります。今回はそんなメニューのなかでもこのところの暑さ、とりわけ熱中症に打ち勝つメニューのヒントにして頂きたいと思います。

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猛暑でコンビニの「おでん」が売れる理由

ローソンにしてもセブンイレブンにしても冬の定番であったおでんを猛暑の8月に売り出しています。単に売れるから売っているということでは納得できません。これはどのようなことに起因しているのか考えてみます。

外気は35℃を超す猛暑でもオフィスのなかでずっとデスクワークをする女性などは冷房にあたり続けていて逆に体が冷えてしまうと言います。そんな彼女たちが体が温まると見つけたのが夏のおでんだったのです。

実はもう一つ理由があります。おでんが思いのほか低カロリーだったことでダイエットを気にする女性にとっては一石二鳥のランチメニューだったということです。ヒットの陰に売れる必然性がありそれに気づいたコンビニ側のマーケティング力がすぐれていたということです。

飲食店が見過ごしがちな熱中症のメカニズム

熱中症を防ぐ一番のポイントはこまめな水分補給です。熱中症を引き起こす原因である体内の熱を発散する為には汗をかくことが不可欠です。

その汗のものになる水分が不足すると体内の熱を発散できなくなり熱中症へと進んで行くことになります。ただ、水分であれば何でもいいのかというとそうではありません。

冷えたビール

仕事帰りに冷えたビールを一杯。その為に働いているという方がいらっしゃいます。よくわかりますが、1杯が2杯、さらにアルコール度数の強いお酒へと進むとどうなるでしょうか。

水分をとっているから大丈夫と思われるかもしれませんが、アルコールには利尿作用といって体内の水分を外に出す働きがあります。深酒をした翌朝喉が渇くというのはそのせいです。夏場のアルコールは熱中症を引き起こすリスクが高いと覚えておいてください。

スポーツドリンクにエナジードリンク

汗をかいたら飲んでしまうというという方が多数いらっしゃいます。それ以外に朝の缶コーヒーに日中の清涼飲料水とまめに水分補給を心がけていらっしゃいます。

ここで危険なのが水分に含まれる糖分による副作用です。糖分や糖質が体に入ることで膵臓からインスリンが分泌されるのですが、体内に入った糖分や糖質から血糖値を下げる役割があります。

一般的にGIとか低GI食品という言葉を聞くことがあると思いますが、スポーツドリンクやエナジードリンクは高GI飲料の一種です。その為飲むことで一気に血糖値が上ります。それにより大量のインスリンが膵臓から分泌され、今度は急激に血糖値は下がります。

結果、一時的に低血糖状態に陥ることがあります。夏場にバテて疲れがたまっているような方が、炭水化物を大量に摂取したり、アイスクリームやエナジードリンクを飲もことで危険な状態に落ちり倒れることがあります。侮ってはいけません。

ビタミン摂取の必要性

ところで、エナジードリンクを飲むと一時的に疲労を回復した様になるのはなぜでしょうか。それにはある種のビタミンが大きく関わっています。それはビタミンB群です。このB群は体内に取り込まれた糖分、糖質をエネルギーに変える役割をしています。

さきほどのスポーツドリンクやエナジードリンクをたびたび摂取をすることで体内のビタミンB群はその都度消費され、そのせいで食事の際に摂取された糖分や糖質をエネルギーに変えられなくなる恐れがあります。そのことが体調不良を引き起こす原因となって行きます。

熱中症に打ち勝つヒントは?

これまで見てきたように夏場の体調不良は、外気温度が高いことでおきる、室内でのクーラーによる冷えであったり、外で汗をかくことで失われるミネラルの不足、スポーツドリンクやエナジードリンクの摂取によるビタミン不足が重なり自律神経のバランスを崩すことだと言われています。

では、どこからメニューを組み立てればいいのでしょうか。ヒントは「汗」です。

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汗腺を料理で刺激

暑いからすぐにクーラーの効いた場所に逃げ込む、熱中症を心配して必要以上に水分を摂取するというのは一見理にかなっているようですがそうではありません。

人間の体温コントロールの基本は汗をかくことで体内の熱を発散させることが基本です。上手く汗がかけない人、普段から汗腺が機能していない人は熱中症にかかりやすいと言われているのはそのせいです。

つまり冷たいビールを飲むより汗をかく料理を食べる方が熱中症にも自立神経失調症にもかからないということなのです。

インドのカレーを筆頭に、赤道に近い東南アジア諸国の食べ物はスパイス、香辛料がふんだんに使われているのは偶然ではありません。夏場には鍋やポトフ、香辛料やキムチなどの辛い味付けが夏バテ防止になるからにほかなりません。

熱中症に打ち勝つビタミン達

ビタミンB1

夏は豚肉を食べろと教わりました。生姜焼きに豚の冷しゃぶなど豚肉にはビタミンB1が豊富に含まれています。糖質をエネルギーに変える源を料理で補給していただきましょう。

ビタミンB2

7月の土用はウナギが定番ですが、ビタミンB2が豊富です。しっかりとした理由があったのです。その他にもレバーや納豆も豊富に含まれています。

ビタミンB6

鯖やサンマなどの魚類に豊富に含まれています。またニンニクにもこのB6は豊富に含まれていますからニンニクをふんだんに使用した夏料理も是非考えたいものです。

クエン酸

酢やレモンなど酸っぱい系の食べ物に含まれています。お通しに酢の物で一品などを加えたり、デザートにはグレープフルーツを使ったものをチョイスするのが良いでしょう

熱中症や夏バテ防止メニューが出来たところで今度はお客様に来ていただけるかが重要なポイントになります。店先のA型看板で大きく「夏の熱中症対策でメニュー一新」と伝えるもよし、周辺の企業向けに新メニューにその効能、サービスチケットをセットにしてポスティングをおこなったり、企業の総務廻りなども効果があります。

人手に余裕がある時間帯では店頭で夏の熱中症対策メニューのアピール、呼び込みなど効果的です。

糖質制限のダイエットやサプリなどによる健康への意識の高まりは年々盛り上がっています。

そのせいか食に対するこだわりを持つ方も増えています。冒頭で医食同源と書きましたが、食べることと健康維持に加えて一番大切な美味しいということが加われば飲食店として選ばれない理由は存在しないと思います。猛暑の夏に考えてみてはいかがでしょうか。

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