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飲食店が8月のお盆・閑散期を吹き飛ばす具体策をご紹介

飲食店-8月-閑散期-お盆

Pexels @ Pixabay

Summaryーまとめー

8月お盆・閑散期対策とは

  • キーワード
  • 具体的な対策

8月は飲食店の売上が落ち込む月です。理由として、日本全国一斉となるお盆休みの影響です。製造業はもとよりオフィス街でも人気がまばらとなります。帰省に旅行にと普段利用いただいているお客様が街からいなくなることが一番の理由です。

もう一つの理由があります。8月のお休みは普段の月に比べ出費がかさむ月です。その分お休み明けの後半で出費が押さえられる為だと言われています。

毎年繰り返される8月の閑散期を諦めてしまうか一工夫して対策を講じるかは経営者次第です。今回は、飲食業界で話題となっている手法を取り入れることで8月の閑散期をいかに乗り切るか考えてみたいと思います。

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Contents

8月のお盆・閑散期を乗り切るキーワードとは

  • 期間限定
  • インパクト

閑散期対策を考える上で重要になるのがこの2つのキーワードです。もう少し掘り下げてみましょう。

期間限定

なぜ期間限定なのか。そもそも期間限定の方か特別感があります。女性などは限定という言葉に反応してくれやすいものです。宣伝の意味合いで重要ですが、本来の使い方は別のところにあります。

もし期間を区切らないでなにかしらのサービスを始めたとしましょう。それを見た方はこう考えるハズです。“そのうち行けばいい”つまり8月という限られた時間内で成果が上がらないことになります。だから「8月期間限定」という言葉がお客様をして、お店に足を運ばせるのです。

インパクト

どこにでもあるサービスやライバル店がやっているサービスをマネするだけなら誰も振り向いてくれません。期間限定だけに噂になるぐらいの目新しさで耳目を引き付ける必要があります。そのインパクトが大きければ大きいほど閑散期の8月にお客様を呼び込めるのです。

飲食店の具体的な対策

まったく未知数のサービスを無責任にオススメする訳には参りません。昨今話題となった閑散期対策の具体例をご紹介いたします。発想もさることながらそのインパクトにも感心させられます。

サブスク(定額制)の飲食店

予め前金でそのサービスに申し込むことで例えば一定期間飲み物が全て無料になる、大幅に割り引かれるサービスです。

具体例でいえばこうです。「一人3,000円で定額制に申し込めば、8月いっぱいは何度お店に来ても飲み物全て無料」といったサービスです。

呑み放題プランを1ケ月に分けたような斬新なアイデアです。前払いをすれば誰しも元を取ろうと通常は考えます。普通、期間内に一度しか来られないお客様が数回訪れてくれれば店側としては、売上アップとなり労働費、賃料、原材料といった経費の部分で大いに助かることでしょう。

先に定額分が入ることや、当然一定数を越えればそこからはすべて利益です。

誰が定額会員でだれがそうでないのか区別がつかない為、定額制をグループで利用する場合全員が先にお金を払う必要がありました。

ところが最近はグループで誰か一人でも定額制を購入していればOKというお店が出始めました。多分それでも十分売上が上がり利益も上乗せできるからでしょう。期間限定だけに参考にしたいサービスです。

飲食店で定額制が流行る理由とは

小学生同伴で飲み物全て無料・食事割引等

あるナショナルチェーンが8月のお盆前後で始めたサービスを少しアレンジしました。たしかに子供といる時間が出来る時期だけに子供をターゲットにした企画は十分有効です。

具体例で言えばこうです。「小学生以下のお子様同伴で、8月いっぱいお飲み物全て無料」といったサービスです。有名串揚げ店が、ファミリーを対象に、取り分け子供にウケるサービスを取り入れたことで売上を伸ばしていることがなによりの証です。

同様に子供をターゲットにしたキャンペーンでは、小学生以下のお子様に限り牛丼並盛80円引き(以前は半額)キャンペーンを老舗の牛丼店が夏休み中展開をしています。

お解りのように8月のお盆の時期は子供に焦点をあてたサービスで大人も取り込みたいという思いが強く感じます。

ビール1杯100円

大手コンビニがサービススタート直前に断念した企画です。そのこともあって話題になりました。ところが思わぬ反響があり100円でビールを飲みたいという需要があることに気づかされた結果となったのです。

さて具体例で見るまでもなく「ビール1杯100円」と宣伝を出すことで新しい需要、お客様が掘り起こせるでしょう。とは言え100円で売って損をするんじゃないかと思われるかもしれません。そのカラクリを見てみましょう。

通常の飲食店ではビール樽20ℓをサーバーで提供します。一般的には20ℓで10,000円程です。もしこれを中ジョッキで販売するとなると原価は以下の通りです。

小ジョッキ 300 ~ 330ml

※泡を30%だと考慮に入れると

20ℓ ÷ 330ml ÷ 0.7 = 約85杯

10,000円 ÷ 85杯 = 約117円

仮に小ジョッキを100円で販売したとしても、同時に料理などが注文されることを考えれば損は出ないでしょう。もっと言うならば、小ジョッキよりも小さいサイズのコップを用意すれば、100円ビールでも利益が十分出せる計算になります。

話題性を考えれば、期間限定でスタートさせて、売上状況次第では通常メニューに組み入れても良いでしょう。

~まとめ~

神奈川にあるシウマイで有名な大手お弁当会社の方から面白い話を聞きました。お弁当の販売数が通常1日あたり2万個ほどなのに対して年末やお盆休みの時期はその数3万個以上になると言うのです。

帰省される方が横浜名物として買って帰られるからなのかと伺ったところ、どうやら夏は火を使った料理を避けお弁当で済ませるからだと言います。また一年で一番売れるのは年末だと言います。理由は、大掃除の後に料理を作らずお弁当を買うことがその理由だそうです。

コロナの第7波とはいえ飲食店は猛暑の関係で売上が伸びているところも多いと聞きます。そのような中で飲み物を軸として期間限定のインパクトあるキャンペーンを打てば、必ずお客様の心に響くこと間違いありません。結果8月は閑散期ではなくなります。

4つのキーワード!飲食店は猛暑の夏こそ限定メニューで売上アップをめざせ

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