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飲食店 売上げアップの具体的な集客方法
飲食店の生命線はその集客力にあります。一口に集客力と言ってもなかなかイメージしづらいかもしれません。例えば、高原価率の看板メニューを作り出すことや逆に500円のピザやうな丼のような低価格など商品に付加価値を持たせるやり方が一般的です。商品であるメニューに工夫を施すのは飲食店単体で行うことが出来ものですからアイディア次第ではあります。逆に言えば我が道を行くがごとく独りよがりに陥りやすいとも言えます。今回は、個人オーナーが経営する飲食店でも利用できる集客力を高めてくれるサービスを考えて見たいと思います。
集客装置を考える
飲食店の集客装置とは何でしょうか。立地をあげる方が多いのではないでしょうか。人通りの多い通りに面していることや駅からの距離が近いこと、1階に店舗があることなどいくつもの要素があげられます。個人で飲食店を始める際に陥りやすいのが人通りが多ければ黙っていてもお客様が来店下さるという勘違いです。逆の言い方をすれば、立地にあぐらをかいて集客に関して宣伝を怠ってしまうとその立地ゆえの賃料に押しつぶされてしいます。では集客装置というものは何をいうのでしょうか。
大雑把に言えばお店のコンセプトや料理内容を伝えるものがそれにあたります。具体的には、看板でありタペストリーやのぼりであり店先にある掲示板などがそれです。繁盛している人気店でも店先を行き交う人の1割しかその店を利用したことがないといいます。逆に言えば店前を行き交う人の1割が来店してくれたら繁盛するということです。誰しも初めてのお店に入る時に抵抗や一抹の不安を感じるものです。ましてや初めて入ったお店のランチが全品1,500円以上もする高級店に間違って入ってしまった経験をもって居ようものなら尚更です。結果、全国どこでも同じ味で同じ価格のチェーン店に入ってしまうのです。ではどのようにすればいいのでしょうか。
まず、なにを提供するお店なのか看板に現れている必要があります。同じ定食でもカジュアルなのか高級なのか、産地や品種を前面に打ち出すことで差別化も可能です。これらを明確に打ち出すことで通りゆく人に自然にインプットされてゆきます。店頭で毎日違ったメッセージ(言葉でもお薦めメニューでも可)を出し続けることで一度入ってみようかとなるのです。
アウトバウンドマーケティング
最近外人観光客が日本を訪れることをインバンドというようになりましたが、そもそもその言葉の始まりはマーケティング用語から来ており、自らが発信して営業活動を行うことをアウトバウンド、逆にお客様の側から問い合わせを頂けるような待ちの営業スタイルをインバウンドと呼んだところから始まっています。
さて、飲食店のアウトバウンドは店側からの発信が基本です。どのような集客方法があるのでしょうか。
ソーシャルネットワークと呼ばれるSNSで手軽に拡散力があると言えばツイッターです。仕組みとしてはいたって簡単で、飲食店側が宣伝やメニューのイメージなどをフォロワーと呼ばれるファンに対しても不特定多数に向けても発信できます。以前ある飲食店で団体のキャンセルが予約当日に発生したのを受けて、店側が「キャンセルが出ました助けて下さい」とツイートしたところ大きく拡散されてそれを見た人が大挙して来店され事なきを得たということがありました。お金をかけずに手軽に、それでいて拡散力がありとても優秀な集客装置のようですが弱点もあります。ツイッターのツイートは発信した直後は訴求力があるものの、情報が蓄積しないという点(常に情報が流れて行く)ではすぐに力を失う傾向にあります。またフォロワーと呼ばれる固定のファンを増やすのに時間がかかります。
Line@
最近使い勝手がいいと飲食店業界でも評価が出始めているLine@。一体どのようなサービスなのでしょうか。ツイッターが拡散型の集客ツールだったのに比べLine@は顧客と直接つながるサービスです。それ故最初にお友達登録をしてもらわないとなにも始まらないという入口のハードルに高さがあります。しかし一度友達申請からLineが開通すれば、相当な威力を発揮します。例えば、ムシムシした夏の夕方に「本日飲み放題〇〇円!」など一斉にお友達登録をしてくれたお客様に向けて発信することが出来ます。つまり天候や気温によってお薦めする商品の内容を機動的に返ることができることと、直接お客様の携帯電話にその情報が届く仕組みの為確実に伝わるというメリットがあります。
店先でもお店のなかでもともかくLine@への登録を薦める表示と登録時の特典を明記することでお友達の数を増やすことが可能です。こちらのLine@は各種プランが用意されているものの基本はお金がかかるサービスだと思ってください。
インバウンドマーケティング
昔前まではこれを出前と呼んでいました。現在では、デリバリーと呼んでいます。大手のチェーン出ない限り人員に限りがあり週末の注文にすべて答えられるかどうか微妙です。また、デリバリーをやっていることを周知させるためにはメニューなどを対象エリアに配布する必要があり初期投資もかかります。マンションの密集地など効率よくデリバリーが出来る場所以外は収支が合うかどうか検討が必要です。
さて今ではそのような宣伝やデリバリーのコストを肩代わりしてくれるサービスがあります。UberEATS(ウーバー・イーツ)です。飲食店がウーバーイーツに登録できれば、そこに食べ物を求めて検索してくれた方から注文が入る可能性があります。デリバリーはウーバーイーツの配達パートナーと呼ばれる人が料理を取りに来てくれて発注をしたお客様にお店に代わって料理を届けてくれます。つまり飲食店とお客様を繋ぐ画期的なサービスです。ご自身のお店ではデリバリー出来るようなものメニューはないと嘆く前にデリバリー向けにメニューを開発してみてはいかがでしょうか。ウーバーイーツもどのようなメニューがウケるのか相談に乗ってくれると思います。
楽天もデリバリーに参戦してきました。ぐるなびも大手の出前館もデリバリーのポータルサイトとして会員数、加盟飲食店数を競っています。ただこちらは自前でデリバリーをする必要があります。その人手が確保できるのであればこちらもインバウンドの集客装置として大いに見込めます。
個人で経営をする飲食店が陥りやすい最大のポイントは、自分だけでなんとかしようとするあまり妙案が浮かばないまま時間が過ぎて行ってしまい体力がなくなって行くことにあります。今回ご紹介したWEBを使った集客やポータルサイトの力を利用し広く商品を知ってもらうことで集客ができる発想を持って頂きたいと思います。また、集客は一つの事だけをやっていればいいというものではなく並行していくつも走らせてゆくことも重要です。よくわからない、面倒だと思わずどれか一つでも始められたら以外に簡単だったと思われるに違いありません。まずは始めて見ましょう。