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インバウンド復活!飲食店必見 外国人観光客の ”簡単”接客マニュアル~宗教・思想も知る~

飲食店-観光客-マニュアル

Photo credit: Danny Choo on VisualHunt.com

Summaryーまとめー

  • 外国人客用メニューのススメ
  • 宗教・思想による食の制限を知る
  • 国別の食習慣を知る
  • 指さし会話表の活用

2018年の訪日外国人は3,100万人を越え、2019年には3,300万人を超えるまでになりました。その後2020年初めからコロナウイルスの蔓延により全世界が移動自粛となり、日本も渡航や外国人観光客の受け入れを止めることとしたのです。

それから約3年、ようやく日本でも入国規制を解除し、市中でも例外を除きマスクをとるモードになっています。ようやく以前の姿に向かって動き始めたといっていいでしょう。

ただ、コロナの感染予防による自粛は大きな爪痕を残しています。宿泊施設もさることながら外国人観光客が食事の出来る飲食店がことごとく閉店しており、足りなくなると予想されます。正確には、人手不足も手伝って外国人観光客の対応が出来る飲食店の数が足りなくなっているということなのです。

2022年10月以降、銀座や新宿歌舞伎町で見かける外国人観光客の数が増えたと思う訳ですから、相当数来日しています。彼らはガイドブック片手にと言うよりもTwitterやInstagramなどの投稿、さらにはトリップアドバイザーを頼りにお店選びをしています。その世界でちょっと有名になると、曜日や天候に関係なく外国人観光客はやってきますし、駅からの距離なども関係ありません。今回は、ウイズコロナのインバウンド需要を確実に取り込む方法を生活習慣、思想、宗教といった普遍的な国民性とともに考えて見たいと思います。

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Contents

外国人観光客用メニューで一工夫

最近中華や洋食店のメニューに英語や中国語が併記されているものを見かけることが増えたように思います。しかし和食店や焼き鳥店、寿司屋などはまだまだ取り組みが遅れているように思えます。一つには寿司=SUSHIとなる訳で、日本独自の料理は全て日本名のローマ字表記とならざるを得ません。とは言え外人に料理を理解してもらうには調理法や味の区別を表現する必要が生じます。

  •  生=Raw
  •  煮る=Simmer
  •  蒸す=Steam
  •  焼いた=Baked or broiled
  •  揚げる=Deep-frⅰed

などの調理方法に

  •  温かい=Warm
  •  冷たい=Cold
  •  甘い=Sweet
  •  辛い=Hot and spⅰcy
  •  すっぱい=Sour

など状態や味の区別などの表記は重要な要素です。

例えば、「生=Raw」が苦手な外国人は結構多くて、刺身などはまったく食べられないという方も珍しくありません。彼らの不安を取り除いてあげることが重要です。

寒い季節ですと鍋が美味しいとなるのですが、その食べ方なども写真入りで解説すればとても親切です。

来日した外国人に話を聞いてみると、寿司屋のカンターで食べる姿をSNSに投稿したと思っても「注文の仕方が分からない」のと寿司は「expensive=高価」だと聞いて断念したと言っています。ここはお店側の工夫に大きな余地がありそうです。

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宗教や思想による食の制限を知る

イスラム教徒

世界で25億人もいると言われるイスラム教徒。実に世界の4分の1の多さです。東南アジア圏でもその人口は多く、今後日本にも数多くのイスラム教徒が訪れると予想されます。彼らは、ハラールと呼ばれる食に対する厳格なルールを守っています。それゆえにテルや飲食店は苦労をしているようです。最近は店頭で、ノーポーク・ノーアルコールと表示することで入店される方が増えたとの報告もあります。

アルコール、豚肉、血液、タコ、イカ、うなぎ、貝類、漬物等は禁止

ヒンドゥー教

イントやネパールを中心に約10億の信者がいます。

彼らは牛を聖獣として信仰している関係で牛肉は食べません。鶏肉や羊肉を好んで食べる傾向があるようです。

モルモン教

カフェインの入った飲料(コーヒー、緑茶、紅茶)やアルコールの摂取を禁じています

菜食主義

乳製品や魚介類を食べないグループや鶏肉を食べないグループなどその思想により多種多様なグループに分かれています。

世界のあちらこちらから集まる観光客の出身をいちいち聞いてはいられません。シンプルにご来店頂いた際に一言伺ってください。

Is there anything you cannot eat? = 食べられないものありますか?

繁盛する飲食店がやっているメニュー作りのノウハウ教えます

国別の食習慣を知る

韓国

日本の食文化に通じるところが多いのですが、彼らは日本人のように器を持って食べる習慣がないようです。実はみそ汁など困るようです。スプーンをお付けすると喜ばれます。

中国

爆食と呼ばれるように食欲旺盛です。一般的な日本人の1.5倍ほど食べると言われています。おかずの量は多めにし、ご飯やみそ汁などはお代り自由が喜ばれます。

米国

宗教や思想の制限で書いたように、意外と食べるものに敏感です。和食がヘルシーだと受けがいいのはこのせいですが、材料や調理方法を説明したものがあれば便利でしょう。また、喫煙に関しては一番うるさい人達です。分煙席の用意も重要なポイントです。

フランス

近年来日するフランス人が増えているようです。彼らの国では、パンのおかわりは無料です。ここを説明しないとトラブルになります。逆に、日本では緑茶などのサービスは無料ですが、フランスではお金を取るところが多いため、緑茶は無料のサービスだと話してあげると喜ばれます。

ドイツ

日本人の感覚では、ドイツの人はジャガイモとソーセージが主食のイメージがあります。実はヨーロッパにおけるパンの消費量で一番多いのはドイツなのです。黒パンをはじめ数種類のパンを多めに取りそろえるだけでも十分喜ばれます。ただ、メニューの写真と実際の盛り付けが異なることなど些細なことにこだわる傾向があります。事前の説明は欠かせません。

最近は日本で当たり前の「お通し」で注文していないのに料金を請求されたとトラブルになることがあるようです。最初に確認は絶対です。

指さし会話表の活用は必須アイテム

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一口に外国人観光客と言っても多くの国からやってきます。その国の方に喜ばれる食材や調理法が異なることを知れば、あとは飲食店側でお薦め料理を提示してあげる方がよろこばれるようです。簡単な会話を想定したA4サイズの紙を用意しておけば、相手が何をしてほしいのかその文章を指さしてもらえば意思の疎通ができます。ドイツ語やフランス語が全くできなくても、何一つ心配することはありません。

また各言語でのメニューも東京都観光客のHPで作ることが出来ます。一度訪問してみてはいかがですか。

東京都 多言語メニュー作成支援ウェブサイト

また、Wi-Fiを無料で開放してお店の「レコメンド=推薦」を自国の人々に向けて発信してくれるようお願いしましょう。そうすれば来年には外人客で賑わう繁盛店になっていること請け合いです。

今日から始められます。

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