飲食店 これからどうなる 「 出前 」・「デリバリー」・「宅配」

Photo credit: Dakiny via Visualhunt / CC BY-NC-ND

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出前 と聞くと日本独特の文化のように思っている方結構いらっしゃることでしょう。また、 出前 は寿司、蕎麦、中華など以前からある食事を中心としたものが多く、後日容器の回収などどこか効率が悪い代名詞のように思われています。

逆に、デリバリー・宅配というとピッツァなどの専門店のイメージが強くスマートな印象があります。今回は、デリバリーと呼ばれる業態が日本と海外でどのように異なるのか、またどのように利用されているのかを見て行きながら、出前とデリバリーのマーケットが今後推移して行く方向を考えてみたいと思います。

日本の 出前 (デリバリー)事情

2010年当時の比較的 出前 (デリバリー)をよく利用するグループ10,000人に関するデータがあります。それによると、2~3ヶ月に1度程度の利用者が一番多く半年に1度利用すると答えた方も含めると全体の3割近くを占めています。これを年代別に見ると男女を併せて30代の利用回数が一番多く、世帯の家族数でいうと3人暮らしが一番の利用者となっています。まさに子育て世代が主役という結果です。

メニューはピザがダントツのNo.1で寿司がそれに続きます。お客様がどの経路を使って注文しているかを見ると、ピザなどの専門店はポストに投函されたチラシからの注文が最も多いようです。最近ではお弁当やオードブルなどをネットから注文する人も増加しているようです。

利用者の声を聴くと、デリバリーの手軽さを認める反面、割高であるという意識はあるようで、どういった時に利用するのかという質問では、「記念日」と答える人が一番多いとの結果が出ています。

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世界のデリバリーと日本を比較すると

世界40ヶ国で 出前 (デリバリー)の利用者を表すランキングが発表になっています。日本は、意外にも39番目で、国民全体の 出前 (デリバリー)利用率は13%台の低さです。

ではアジアの中ではどうでしょうか。お隣韓国の人口は日本の半分以下で、5,000万人ほどです。日本の 出前 (デリバリー)マーケットの規模が1兆9,000億円に対し韓国は1兆2,000億円と飲食産業の大きさをうかがい知ることが出来ます。次に中国です。 出前 (デリバリー)の利用率は60%を越えておりまさに出前大国でもあります。単純計算で6億人以上の人が利用していることになります。とりわけ上海は別名「 出前 天国」と呼ばれる程の都市だそうです。

その理由の一つにPCよりもスマートフォンが先に普及したことがあげられます。韓国では、デリバリー専用アプリがその普及を後押しし、上海では 出前 ポータルサイトが早くから普及していたそうです。日本でも、「 出前 館」や「ごちクル」、「楽天デリバリー」などのポータルサイトが会員を集めていますが各社差別化が出来ず、売り上げを伸ばし切れていないのが現状です。

ところで、 出前 (デリバリー)先進国と言えばアメリカというイメージがありますが、実はさほどでもなく出前(デリバリー)と言えばピザオンリーのようです。蛇足ながらシェアでトップをとっているのはピザハットです。KFCやタコベルと同じ親会社を持つピザハットがアメリカでは堂々の1位です。日本と事情が違うのがやはり価格の違いです。安いものは5ドル(600円)から中心価格太は15ドル(1,700円)前後のようです。日本の宅配ピザは割高のようです。

さて、世界レベルで堂々のトップはメキシコです。利用率は実に85%にも上ります。ハンバーガーやポテト、タコスにピザを大量に注文します。メキシコは日本と違い、大家族での暮らしがポピュラーということもあり、国民性でしょうか食事を作るのが面倒と言っては日々注文を繰り返すそうです。

2位はアルゼンチンの80%、3位がペルーの74%と南米大陸が続きます。

ペルーは出前事情が他国と少々異なるようです。ハンバーガーやフライドチキンを届けるついでに、新聞や食パンなどの日用雑貨に薬なども届けてくれるそうです。日本のコンビニ機能を出前(デリバリー)が果たしています。

日本の 出前 (デリバリー)の進化

3月の下旬ともなればお花見のシーズン到来です。これぞ日本が誇る文化と呼べるイベントです。近年これをビジネスチャンスととらえる会社が出始めています。

スマートフォンのアプリを使い、注文した人の現在位置をGPSで検出し届けてくれるというサービスを展開するドミノピザ。

ビール一本から  出前  (デリバリー)をうたうのはお酒のカクヤスです。専用サイトから花見スポットを選び指定の場所を決めれば配達してくれます。例えば、代々木公園などは4つの門が受け渡し場所に指定されています。なぜ公園内まで運んでくれないのか疑問に思われるかもしれませんが、公園内での販売行為は条例で禁止されている為、門までとなったようです。酒屋さんですが、つまみに氷、必需品のコップやお箸もお願いすれば届けてくれます。まさに手ぶらで花見OKが売りなのです。

ところ変わって、港区赤坂、六本木、麻布界隈。もともと外国人が多く住む街ですが、マンションの高層化が進み週末は部屋から出なくなった彼らが利用する 出前 (デリバリー)は街の本格イタリアンや本格ハンバーガーショップの専用デリバリーです。

ピザも従来の宅配専門店ではなく、サルバトーレのような有名飲食店が行う 出前 (デリバリー)を利用しています。虎ノ門で 出前 (デリバリー)専門のイタリアンを経営するオーナーにお話を伺うと、料理もさることながら同時に注文が入るシャンパンやワインなどのお酒が利益に貢献しているとのことです。常連さんからは料理のついでにいろいろと買い物を頼まれるそうでが、丁寧に受けているそうです。その場合もいちいち価格を確認することもなく、少々価格にプレミアがついていてもお客様は納得されるそうです。支払いはスマートフォンでカード決済のみだそうです。

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 出前 (デリバリー)の今後

先程日本の 出前 (デリバリー)マーケットを1兆9,000億円と書きました。公的機関の予測では、東京オリンピックの前までに2兆1,500億円まで拡大するとの予想が出ています。少子高齢化の進む日本で年3%もの伸び率は、日銀や政府が唱えるGDP年2%成長よりも高い水準です。いったいどうなっているのでしょうか?

一つにはペルーや港区の高層マンションのような、食品の 出前 (デリバリー)と百貨店やコンビニ、量販店との連携が起きると考えられているからなのです。この発想で行けば、 出前 (デリバリー)マーケットの伸びはネットスーパーとのコラボレーションが一番望ましいと考えられがちですが、この分野にドローンを使って新聞配達を実験している大手新聞社や伊勢丹などの百貨店、ユニクロなどの量販店が割って入ってくる可能性が十分にあります。問題は今後誰がなにで出前(デリバリー)のイニシアチブをとるかにかかっていると言えるでしょう。

その流れとは別に、今後増え続ける高齢者世帯への配食サービスなど定期便の弁当出前サービスや調理済の惣菜を届けるサービスが主流になるとの予想もあります。噛まずに食べられる肉や、骨が全て取り除かれた魚など、食の世界では最先端技術です。

また、コンビニで売られているお弁当などは、技術の進歩により、冷蔵庫内で30日も保存できるまでに進化しているといいます。

今後の 出前 (デリバリー)マーケットのプレーヤーは飲食産業の他に他業種からの参入に加え、介護など医療とのコラボが一段と加速して行きそうな気配です。いずれにせよ食の 出前 (デリバリー)市場はまだまだ拡大することは間違いなさそうです。

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