飲食店 閉店の決意はいつ

飲食店 閉店の決意はいつ

久しぶりの繁華街でよくあるのですが、新しい飲食店に入れ替わっていることを発見することがあります。決まって、ここって前は何だったっけと記憶をたどるのですが意外と思い出せないものです。また久しぶりの街では、以前食べた味が忘れられずに、折角来たのだからとお店まで行ってみると閉店していたということもあります。いつもお客様が入っていたのになぜ閉めたかと思いを巡らすこともあるかもしれません。普通は真っ先に経営不振を思い浮かべるのですが、飲食店の閉店理由はいくつも存在するのです。

今回は、いくつのある理由からもうお店を諦めるしかないと考えた瞬間を考えて見たいと思います。

売上不振で閉店する飲食店には「5つの共通点」がある

ご夫婦で経営するダイニング

こちらはとある駅前ビルの2階でスケルトンから工事をしたダイニングです。夜遅い時間ではほぼBarになる業態です。そもそもご夫婦のうちご主人がメインでお店を切り盛りする計画でスタートしたのですが、奥様もオープンに合わせてそれまで勤めていた会社を辞め一緒にお店に立つことにしたそうです。

お店は、駅から徒歩1分という好立地にあり、視認性もよく当初から十分な集客を見込んでいたと言います。ところが蓋を開けてみるとカウンターだけのお店がいっぱいになることもなく特別な宣伝活動もすることもなく約半年が過ぎた時にご夫婦で話し合いをしたと言います。運転資金を毎月食い潰す形でお店を続けてもダメになることは目に見えていると悟ったご夫婦が選択したのは、もう一度奥様が働きに出て赤字分を補てんすると言う決断でした。

もっとも、ただ補てんをするだけではなくもう一つ決断をされたことがあります。もしこのお店の造作設備が希望の金額で売れるのであれば手放そうとも決めたそうです。正直に申し上げて10坪程のダイニングには高すぎる値段設定となっていますが、買ってくれる方が現れるまではお二人で頑張るとおしゃっていました。なにか新しい目標を見つけてそれまでの閉塞感から解き放たれたような笑顔が印象的でした。

痴ほう症

長年フランチャイズ店として暖簾を守ってこられたご主人、実年齢より若く見えることから傍目には病魔に蝕まれているなと微塵も感じられません。異変に気づいたのは、店舗が入居している不動産を管理する不動産会社の社長さんでした。二人の関係は幼馴染でもあり、お互いの店舗がすぐ近くということもありで、毎晩のようにお店で会っていたそうです。ある時ネタケースに作り置きしてある鳥串をまだ早い時間にも拘わらずご主人が片付け始めたのでおかしいなと思い声をかけたそうです。その時は時間を勘違いしていたと笑ていたそうですが、注文を間違えたり、同じ話を何度も繰り返す様子がだんだんと増え始め、ある時アルバイトをつかまえて店の様子を聞いたと言います。

最初は言いにくそうにしていたそのアルバイトは驚きの話をしてくれたそうです。お店を開く前に、仕込んであった料理を捨ててしまうことがあったり、材料の発注を間違えて同じものが重複していたり、足りなかったりと何度かあったと言います。心配をした不動産会社の社長はひざ詰めで話をして病院の診察を受けることを薦めたそうです。結果はすぐにわかり痴ほう症の進行が認められるというものでした。このままお店を続けてもし火の扱いを間違えでもしたら大変なことになると考え引退を決意させたのです。

実際にお会いした印象は痴ほう症の話は嘘ではないのかと思えるほどしっかりと受け答えが出来ていましたし、そのような素振りはみじんも感じられないのですが、不動産会社の社長曰く、日によって症状にムラがあり、今日みたいな日があったかと思えば、全く話が通じない日もありだんだんとその間隔が短くなっていると話されていたのが耳に残っています。

7つの実話でわかる 飲食店の閉店理由とは

営業不振

一口に営業不振と申し上げても程度問題があります。季節や天候、イベントのある月などによりお客様の入りは変わりますし、売れる内容も変わります。そこに持ってきて、仕入れの材料費の価格の変動が利益に大きく関わってきますから飲食店の経営は常に波のある状態を進んで行くことになります。だから一度も黒字になることなく閉店する飲食店というのも逆に少ないように思います。

材料費、人件費、賃料などを支払っていかなければそもそも飲食店は続けていけません。その資金がついえたところで閉店となるのですが、ことはそんなに単純ではありません。なかにはこんな経営者の方がおられました。

昼はラーメン専門店、夜はラーメンバルとしてオープンしたお店でした。昼は行列が出来るほどですが、夜が思った程お客さんが来られなかったようです。赤字になる月と黒字になる月をくり返しながら1年が経った頃にある結論に達したと言います。

毎日毎日お客様が来店され、一生懸命料理を作っても思うようにお金が残らないというジレンマを続けた結果心が折れてしまったと言います。結局、お店は人に譲り、ご自身はチェーン店に就職されました。3年程今の雇われ店長でお金を溜めて次は別の業態でチャレンジをすると宣言されていました。

これまで、ご自身の病気や親の介護、設備の更新費用の問題などハッキリとした問題が持ち上がってお店を閉店されることが多いのですが、日々疑問を感じながら、現実と向き合い悩んだ末に閉店を決意される経営者の方も数多くいらっしゃるのです。今回ご紹介した3組の経営者様の内2組は前向きな閉店と見ることが出来ます。事態が取り返しの付かなくなる前に再起を目指し決断する前向きさは見習うべきところです。

飲食店の閉店 3つの実例に見る 潰れる理由は「人」

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