設備知っ得【 電気設備 編】

Photo credit: Ulrik.S.C via VisualHunt / CC BY-NC-SA

Photo credit: Ulrik.S.C via VisualHunt / CC BY-NC-SA

飲食店開業する前に、確認が必要な 電気設備

飲食店 の設備のうち無くてはならないものの一つ「電気」。 飲食店 も家庭用も基本は同じです。但し、提供する料理の種類やお店の大きさ(厨房で発生する熱量、客席の収容人数)により必要な電量化が異なります。ちょっとした知識があるだけで 電気設備 を検討するうえで役に立ちます。その 電気設備 について整理をしてみましょう。

電気設備 の種類とは?

電気を押し出す力を表す電力=V(ボルト)、電気の流れる量を表す電流=A(アンペア)をまず知ってからスタートです。

現在ご家庭で使用なさっている組み合わせは、100Vで30A~50Aの契約が一般的です。20年程前から比べると格段に電気を消費するようになってきました。また、高い発熱を求めたり、高性能を求められるIHヒーター、エアコンなどは100Vより電力の強い200Vが必要となってきています。このことにより古い建築物の 電気設備 では間に合わなくなり見直しが必要となってきています。

_D3S9067

昭和の時代

  • 単相2線式配線・・・100Vのみ使用可能な 設備 。後述の3相式のように200Vを使うことが出来ないことと、電流でいえば30Aが上限となるので機器の多い 飲食店 や力の強いエアコンの導入店舗には不向き。工事費がかさみます。 要チェックポイント!

平成の時代

  • 単相3線式配線・・・100Vの設備でありながら200Vも利用可能。容量の大きな電気製品にも対応。

単相2線と3線の見分け方

屋外に設置されている「電力量計」写真の赤線部分に表示があります。

電気メーター

屋内にあるブレーカーボックスのフタを開けると分かります。ブレーカーボックスは入り口付近かトイレ内、厨房の電気スイッチ上部などにあります。分からない場合は不動産会社の方に聞いてみましょう。

単相2線式

単相3線式

電力によってコンセントの形が決まっている。(過電流による発火防止)

コンセント

  • 三相3線式200V・・・業務用エアコン、冷蔵庫、スチームコンベクションなど作動前提として100Vでは作動しない厨房機器用です。従量は、安く抑えられる分基本料金が4倍弱と高く設定されています。従って、使用頻度の低い機器用としては割高となり不向きです。
  • 業種ごとの契約についての考え方必要な電力を導き出すロジックを考えてみましょう。契約電力の考え方は二つの組み合わせから成り立っています。                1. 必用な厨房機器の消費電力 + 2.厨房、客席での発熱量
  1. 一般的に考えて厨房で使用する機器は店舗の大きさによって決まるもので業種によってあまり大差は生じないものです。あくまでも電気的にです。
  2. コーヒー専門店やお寿司屋さんなどは家庭用空調の感覚で広さに対応していれば大丈夫です。分かりやすく言うと居酒屋さん<洋食屋さん<イタリアン・フレンチ<中華<焼肉店(客席で焼く)の順番で発生する熱量が増えてゆきます。言い換えると契約するガスの容量が増えてゆく順番と同じです。つまり、お店の中で発生する熱量を取り去るために必要なエアコンの電気代がかかる差となって表れてきます。

シミュレーションⅠ

15坪程度の 飲食店 で考えてみましょう。

  •  4ドア冷蔵庫400W+コールドテーブル300W×2台+冷凍庫400W+製氷機150W                                            +食洗器200W = 1,750W → 100Vで 「17.5A」・・・①
  • 空調(エアコン)1馬力=3坪をカバーします。1馬力=1,000Wです。                                               客席側を10坪と想定すると3馬力=3,000W → 100Vで「30A」・・・②

①+ ② = 47.5A ≒ 「 50A 」 の契約が必要となります。

ここに中華料理のハイカロリーバーナーの熱量、借りに10,000calが加わったとしましょう。その調理熱を取り去る為に大型の有圧扇が必要となります。当然ですが空調能力も上げないと暑くてたまりません。ゆえに有圧扇(シロッコファン)650W~1,000Wと更にエアコンをもう1馬力追加すると、最大で2,000w → 「 20A 」が必要となり、同じ15坪程度の店舗でも「 70A 」必要となります。

シミュレーションⅡ

上記で消費電力が大きいのは、エアコン4,000Wとシロッコファン1,000Wの計5,000Wとなります。ではこれを200Vに変えるとどうなるでしょうか?

5,000W ÷ 200V = 25A となります。

100Vでは「50A」分の基本契約が200Vでは「25A」の半分で済みます。電気料金は、電流の大きさが大きくなればなるほど高くなる設定になっています。これを抑えることで料金が安く抑えられるという計算になります。但し、使用目的を指定して引き込み工事を行わなくてはならないのと、先にも書きましたが、基本料金が4倍弱と高く設定してありますので、常に使い続けている機種向きであることは間違いないようです。そのあたりはよく検討すべきです。

_3DS0339

最後に

電気工事は、電力会社と電気使用者で工事区分が分かれています。基本的に電力量計(前出写真参照)までは電力会社負担で工事をしてくれます。そこから先は電力使用者工事となります。先程の200Vの電線工事でいえば軒先の電力量計までは電力会社で店舗の中は電力使用者となりますので、さほど工事代金はかかりません。

出来れば、工務店さんに工事を発注するにあたり、長年の経験も踏まえて契約電力と電圧のバランスについてアドバイスを求めたら良いでしょう。

物件情報

お店をはじめよう 業種を決める ライフスタイル 相談する 開業情報 お金

  • このエントリーをはてなブックマークに追加