エプロン姿の飲食店の店主が、カウンターのそばでスマートフォンを操作して予約内容を確認している
スマートフォンで予約内容を確認する店主のAI生成イメージ。

鍋が恋しくなる季節です。忘年会の相談も入り始めるころではないでしょうか。

予約が入れば、食材を仕入れ、席を確保し、ときにはアルバイトも追加します。だからこそ、キャンセル対策は前日の電話だけでなく、仕入れ・仕込みに入る前の人数確認から始めましょう。

かつて「ノーショウ」と呼ばれ、SNSで大きな話題になった無断キャンセル。現在は予約管理やキャンセル料請求を支援するサービスも増えています。しかし、小さな飲食店なら、まず自前で整えられることがあります。

「いつものお客様だから大丈夫」で済ませていませんか?

「常連さんが中心だから」「確認の連絡は面倒だし、催促しているようで気が引ける」

そのお気持ちはよく分かります。顔の見える関係と性善説で、長く営業してこられたお店ほどそうでしょう。

ただ、令和の予約は、電話、ネット、SNSと入口が増えました。予約する人と当日来る人が違うこともあります。悪意がなくても、幹事と参加者の認識違いや、人数変更の伝え忘れは起こります。

お客様を信じることと、予約内容を確認することは別です。

「いつものお客様だからこそ、行き違いなくお迎えしたい」。そう考えれば、確認は疑う行為ではなく、おもてなしの準備になります。

予約を受けたら、変更期限まで決める

席だけの二人予約と、鍋コース十人の予約では、キャンセルの影響が違います。

まず、鍋・コース、団体、貸切など、仕込みや席の確保への影響が大きい予約からルールを整えましょう。

確認するのは、予約者の名前、連絡先、日時、人数、料理。そして、人数変更の期限とキャンセル条件です。

「何人以上で詳しく確認するか」は、店の席数や料理に合わせて決めます。連絡先は人数にかかわらず確保しておきたいものです。

キャンセル条件は口頭だけで終わらせず、文章でも伝え、了承を確認します。料金は罰金のつもりで高く設定せず、キャンセル時期や料理の準備状況に応じて考えましょう。消費者契約法では、平均的な損害を超えるキャンセル料の部分は無効とされています。消費者庁

SMSなら、一から文章を書かなくてよい

携帯電話番号を宛先に送れるショートメッセージがSMSです。相手のメールアドレスが分からなくても送れます。NTTドコモ

面倒に感じるなら、店の携帯電話に定型文を一つ保存しましょう。毎回変えるのは日時、人数、料理、期限だけです。

○○店です。11月20日(金)19時、鍋コース8名様のご予約を承りました。仕入れ準備のため、人数変更は11月17日(火)18時までにお願いします。変更がなくても「8名で確定」とご返信ください。キャンセル条件は予約時のご案内をご確認ください。ご不明点は当店までお電話ください。

※日時・期限は例です。自店の仕入れに合わせて設定します。

受付時に「この番号から確認を送ります」と伝えておけば、知らない番号からの連絡と間違われにくくなります。

SMSを使わないお客様には電話で確認し、日時と回答を予約帳へ残します。送っただけで確認済みにせず、返信がなければ電話する。返信がないことだけで勝手に予約を取り消さない。ここまでを一つの仕事にしましょう。

前日確認より先に、仕込み前の人数確定を

前日に人数が減ったと聞いても、特別な食材を仕入れた後では取り戻せません。

例えば金曜日の鍋予約で、水曜日に専用の食材を仕入れるなら、火曜日までに人数を確定する。そのうえで前日に、来店時間と変更の有無を確認します。

確認の基準は「予約日の何日前」だけではありません。その予約のために、お金と手間をかけ始めるのはいつかです。

予約帳に「人数確定日」「確認済み」の欄を作るだけでも、やり忘れを防げます。担当も決め、常連さんにも同じ流れで案内しましょう。

自前で回らなくなったら、必要な部分を外部へ

予約が増え、確認が追いつかなくなったら、外部サービスの出番です。

困っていること検討する仕組み
電話対応や変更受付が多いネット予約・予約台帳
確認連絡を忘れてしまうSMS・メールの自動送信
団体・高額コースの損失が心配事前決済・カード登録
キャンセル料の請求が負担請求・回収支援

例えばTableCheckは自動確認や事前決済、食べログノートはキャンセル料請求を支援する仕組みを案内しています。TableCheck、食べログ

ただし、予約受付や請求の支援と、店への損失補償は別です。保証・補償を検討する際は、対象の予約経路、支払条件、上限、費用を確認しましょう。TableCheckの「キャンセル保険」は予約客が負担するキャンセル料への保険で、店側への無断キャンセル保証とは異なります。公式案内

~まとめ~ 今週、鍋・団体予約のルールを一枚に

まずは「人数を確定する日」「キャンセル条件」「連絡方法」「確認する担当者」を一枚にまとめ、確認文を携帯電話へ保存してください。

「常連さんには言いにくい」と思うなら、「仕入れの都合があるので、皆さんにお願いしています」で十分です。

信頼関係に、確認のひと手間を加える。鍋・忘年会の予約を安心して受ける準備を、今から始めましょう。

(構成・執筆:著者 / 画像生成・ファクトチェック:AI活用)