飲食店 知らないと損をする かしこい冷房の使い方

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飲食店 知らないと損をする かしこい冷房の使い方

もうすぐ今年も冷房が必用な季節が始まります。昼間の外気が35℃にもなり夜になっても30℃以下にならい日は冷房以外に選択肢はありませんが、今頃の陽気ですと冷房にしようかな、除湿にしようかな、窓を開けるだけでも十分かなと迷います。そんな日の一工夫と夏本番の前に空調効率を高める(=節電する)賢い方法をあわせて考えて見たいと思います。

冷房とドライの違い、そのコストは

冷房とドライの違いについてキチンと理解されている方が少ないようです。ドライ=除湿だと言うことは理解しているけど、エアコンの風が途中で出なくなってと言うような声を耳にします。また、消費電力の比較でも冷房よりドライの方が少ないと言う方もいれば、逆に冷房よりドライの方が消費電力は多いという方も同じぐらいいらっしゃいます。これ、古いタイプのドライと新しいタイプのドライでその機能が異なっており実はどちらも正解となります。

機能としての違い

冷房は、読んで字のごとく空気を冷やし室温を下げることを目的としています。ドライも同様に除湿ですから、室内の空気中に含まれる湿度を取り去ることが目的です。

ところが、除湿には2つのタイプがありそのことが話をややこしくしています。

弱冷房除湿」と「再熱除湿

この二つの違いはなにか。まずエアコンがどのようにして除湿をするのかという原理に立ち返って説明します。そもそも湿度が高い状態がなぜうまれるのかお判りでしょうか。それは温度が高くなるからなのです。冬に湿度が高いと聞いたことがありません。冬の寒い日は乾燥しているものです。逆に温度が高くなることで空気中に含まれる湿度の割合が増すことになります。ですから30℃を超すような日に湿度が90%も含まれる日が登場し不快指数85%となり暑くてたまらなくなるのです。つまり温度が下がれば空気中の湿度も下がる原理を利用してドライは運転しています。室内の湿度を含んだ空気を取り込み、熱交換機で一旦冷やすことで湿気を取り去っているのです。当然ただ単にドライ=除湿するだけだとエアコンから出てくる除湿後の空気は冷たい風が出てきます。これを「弱冷房除湿」と言います。

これに対し、冷たい風を出す機能は冷房であることから、除湿後に元の温度に戻して(若干温めてから)風を吹き出す方式がありこれを「再熱除湿」と呼びます。最新型のエアコンであればどちらかを選ぶことが出来ますが、通常選べないのが一般的です。でも現在使用中のエアコンがどちらのタイプかお知りになりたい場合はメーカーに問い合わせるしか方法がないようです。目安として製造年月日が古いものほど弱冷房除湿、新しいものは再熱除湿の傾向があるようです。この違いが冒頭の消費電力論争を生む元となっています。

ただ除湿をするだけの弱冷房除湿の消費電力は、冷房に比べ電力を消費しません。ところが、再熱除湿は再度加熱する分冷房よりも電力を消費するのです。結果以下の相関関係となります。

消費電力 ・・・ 「弱冷房除湿」<「冷房」<「再加熱除湿」

因みに、冷房を基準とすると、弱冷暖房なら10~15%の節電となり、再熱除湿だと20%も余分に電力を使うことになります。エアコンの機種によって、ドライとの付き合い方は大きく異なります。

飲食店舗の 電気設備容量 を考える

冷房効率を上げる為にできること

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シーリングファン

南国リゾートのレストランで必ず見かけるものです。天井に取り付けられた大きなプロペラの事です。静かにゆっくりと回っています。このファンを扇風機のように、柔らかな風を送って涼をとるものだとお思いの方は大きな認識違いです。実は思いの他優れものなのです。

夏場、冷房の冷気が足元に溜り、座った状態から立ちあがると温度が2~3℃高く感じたことはありませんでしたか。飲食店では火を使い料理をしますので、天井付近には調理で熱せられ排気しきれずに客室まで溢れ出た空気が滞留しています。この温まった空気の塊は冷風をより床面に押し下げる働きをします。これにより客席に座るお客様が適温だと感じたとしても、天井付近に設置されたエアコンは熱せられた空気を吸い込み更に温度を下げようとパワーを出して働きます。当然冷えすぎを招き余計な電力を消費するということになります。これを防ぐためにシーリングファンは存在します。

天井近くの熱せられた空気をゆっくりと床面に向かってかくはんさせることで店内の温度を均一化し結果温度を下げる効果があります。仮に冷房の設定温度が28℃の場合、かくはんによる気流効果で26℃ほどの体感温度に感じるそうです。

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サーキュレーター

シーリングファンではカバーしきれない居酒屋のような複雑な作りの飲食店舗や天井の低い飲食店舗では圧迫感があり設置するのに少し抵抗があります。そのような店舗では小型のサーキュレーターが活躍します。このサーキュレーターと聞いてピンと来ない方は足の無い小型扇風機を想像していただくと分かりやすいかもしれません。床に置けば冷気をピンポイントで狙った場所に吹き届けてくれますし、真上に向ければ十分なかくはん機能を発揮します。例えば、客室がL型で奥が座敷になっているような場所やエアコンの風が間仕切りなどで届きにくいテーブル付近の天井に向ければシーリングファンと同様の効果が得られます。旧来のサーキュレーターですと音がうるさいという欠点がありましたが、最近は静音タイプの静かなものが多数出ております。一度家電量販で確かめてみて下さい。

設備知っ得【 電気設備 編】

フィルター清掃とフィン清掃

そもそもフィルターが目詰まりを起こしていると効率が落ちるばかりか、エアコン本体の寿命も縮めかねません。特に入口付近のエアコンフィルターはドアの開け閉めと共に入ってきた埃を吸ってゴミが付着しやすいものです。月に一度は清掃してください。天井に埋め込まれているタイプでフィルターの清掃方法が分からない場合でも、メーカーのサイトなどに詳しく出ています。是非参考にしてください。また、油を含んだ空気が天井付近に滞留する関係でどうしても油分やタバコの煙などを吸い込み、空気を冷やす熱交換器付近のフィンが油やヤニで表面が汚れて行きます。この状態を放置すると上手く熱交換が出来ず、いくら機械側の温度設定を下げても冷たい空気は出て来なくなります。皆さん故障だと考えるのですが、実は内部の洗浄をすることで劇的に冷房効率は回復します。余裕があれば1年に1度は専門業者を入れて内部洗浄をお願いすることをお薦めします。消費電力のロスを考えると決して高い支出ではないと思います。

試 算

冷房効率は、設定温度が1度上がると10%のコストダウンと言います。もし、家庭用エアコン(1500W相当)を3台相当のエアコン4500Wをランニングコストの安い200Vで運転していたと仮定します。1日8時間、月25日の稼働として

3Kw×8時間×25日×@14円99銭 = 8,994円

つまり、冷房期間中設定が1℃常にあげられたと仮定すると5月~10月までの半年間で、約5,400円もの電気代削減となります。さらに、空気のかくはんがなされておらず、フィルターが目詰りしフィンが汚れていたとすると各要素で3℃ほど効率が落ちていると仮定すると、半年で1万6,000円にもなります。もしこれが、100Vで運転していたならば、電気量の単価は29円93銭となりほぼ倍になります。

その額、半年で3万2,000円超です。

どうです、十分エアコンの洗浄代がでませんか。夏本番の前に一度確認されてはどうでしょうか。

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