2020年4月の緊急事態宣言以降、個人事業者向けの飲食店小型居抜き物件がなかなか出ない状況が続いています。
それは東京だけでなく千葉もしかり。
千葉県の総武線沿線を物件探しに出ていたところ、注目した駅は市川駅と本八幡駅。
隣の駅同士なのですが、カラーはかなり違います。
今回は2つの駅周辺について、飲食店の出店に違いが出るのか比べてみました。
Contents
1. 飲食店が狙う客層やターゲットは?
市川駅周辺は、圧倒的に小学生や中高生を抱えるファミリー世帯が多いです。駅周辺の飲食店は、どのお店もテーブル席を十分に備えた20坪程度の飲食店が多く見受けられます。家族で食事に行く習慣が多いのでしょう。対して本八幡はカウンター席メインの10坪~15坪程度の飲食店が多く、独り身の筆者としては入りやすいお店が多く親近感がわきました。
市川駅周辺の登下校の様子。駅周辺には学校が林立しています。
夜の本八幡駅周辺の様子。
2. 賃料相場の比較では?
地元の不動産会社の方と話すと、市川市の中でも市川駅周辺の住宅は高級住宅街といわれている地域で、賃料が高いのが特徴です。こちらでは、テーブル席を充実させた客単価の高い滞在型の飲食店がおすすめ。本八幡駅は、市川駅周辺よりも賃料が安い傾向のため、新規で開業をお考えの方に良い場所と言えます。
3. 業態で比較すれば?
市川駅周辺は大手外食チェーンが出店しているファストフード店や大型スーパーが目立ち、個人店では単価5,000円のカウンターのお寿司屋さんやフレンチのお店がありました。近隣の高級住宅に暮らす方々をターゲットにしたメニューが流行りそうです。
一方、本八幡駅周辺の業態は和定食やラーメンが多い印象です。揚物や総菜のテイクアウトが多いのも印象的です。
本八幡駅周辺のテイクアウト店
~まとめ~
物件の空き状況ですが、市川駅周辺の店舗はシャッターがおりているところも数軒見受けられました。問い合わせたところ、本八幡に比べ賃料が高い物件の空きが目立ちます。対して本八幡駅周辺は市川駅よりも空き物件は少ないです。市川駅周辺に比べ小型で割安な物件が多いことがその理由でしょう。
もし、手軽に客単価の安い飲食店で開業するならば本八幡駅の方に軍配が上がります。デリバリーやキッチンカー事情など引き続き街の変化に注目したいのは市川市の方ですが、引き続き飲食店事情には目を光らせて行きます。