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【女性のための飲食店独立・開業】3つの成功事例でわかる知っておくべきこと

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Photo credit: Norio.NAKAYAMA on Visualhunt.com / CC BY-NC-SA

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女性と不動産のかかわりに変化が

都心で新たに分譲されるワンルームマンションの一番の買い手は富裕層などが中心で、主に投資用不動産でした。

ところが最近、女性がご自身の為にお買いになるケースが増えています。これにはいろいろな考え方があっての決断だと思いますが、一つ言えることは、女性がご自身の為に資産形成を考える時代になったということです。

都心の一等地でワンルームマンションに住むのであれば、自己使用しなくとも賃貸物件として所有しても借手に困ることはありません。ローンの返済を考えれば賃料をそれにあてれば十分返済は可能です。また、資産価値が上がれば売却益も見込めます。

昨今、こういった金銭的、財産的自立マインドが急速に多くの女性に広がりつつあるのではないかと感じております。

飲食店とワンルームマンションにどのような関係があるのかと思われるかもしれません。女性の不動産に関わる感覚の変化がを知ることで以下のお話がより理解しやすいのではと思いこのエピソードを書かせて頂きました。

飲食店開業・学芸大学の日本酒BAR

その女性は、大手の社員食堂や教育機関でメニュー開発を手掛けてこられました。ゆえにお客様に一番受けの良いメニューを常に研究されてこられたとのことでした。

開業にあたり、資金も十分なところまで期間を限ってコツコツと蓄えてこられたようです。ただ、イメージに合う物件がなかなか出てきません。もちろん価格面や広さの面などもありますが、一戸建てに拘りがありマンションやオフィスビルの中にある店舗は全て検討外です。

そこに築40年を超える古民家風の物件が出てきたのですが、最寄り駅からは15分近く離れています。住宅街のど真ん中といった立地です。初めて飲食店で独立・開業をする場所としては相当ハードルが高い場所です。

周辺を調査した後、出店を決意されたのですが、お決めになった理由を伺ったところ納得の回答でした。

まず、前面道路がバス通りから一本入った、夜はタクシーの抜け道となっていて、何処かで飲んでタクシーで帰る方々に気づかれやすい場所なのではとお考えになったようです。

また、住宅地は夜になると灯りが少なくなるためお店のサインが浮き上がってインパクトが出ると仰ってました。

さらに、炊き立てのご飯に美味しい味噌汁を休日の朝からお出しすることで周辺にお住いのシニア需要を掘り起こせるとも判断したようです。

開業の結果は、飲食店を扱う雑誌からの取材依頼が殺到。一時は予約の取れない人気店となり現在も盛業中です。

飲食店の開業融資 日本政策金融公庫を実際に利用するとこうなった

飲食店開業・戸越公園のベーカリー

こちらの女性は開業という意味では先輩格の方です。1店舗目を軌道に乗せ、2店目をご自宅近くにオープンなさいました。開店資金は日本政策金融公庫から半分ほどを借入るなど慣れたものです。今回の開店でこだわったポイントは立地でした。

まず、周辺に同種のベーカリーがないこを調べ、駅近くで人が来やすい場所という条件設定から大手スーパーマーケット(当時)の脇をチョイス。小料理店だった居抜き物件をスケルトンにすべて壊し、一から作り直しています。

さすが自宅近くという地の利を生かした発想と選択が成功の秘訣だったと思います。また、こちらの女性、SNSに通じてらっしゃいまして、お店を出す場所を決めたところから、工事途中からオープンまで逐一FaceBookで公開されていました。こちらもオープンにむけた良い宣伝になっていたようです。

飲食店開業・鎌倉のカフェ

どうしてもカフェをやりたい。その女性は都心ではなく観光名所近くでカフェを始める決断をします。普通でも飲食店舗物件を探すのは時間がかかる作業ですが、その彼女は独自の発想で物件を手に入れることに成功します。

もともとブティックだった物販専用とうたわれていた物件で、尚且つ想定しているよりも高い賃料の物件に大胆にも目をつけました。彼女は、不動産会社を通してではなくご自身で大家さんに交渉を持ち掛けたのです。

最初は飲食店に難色を示していた大家さんも彼女の情熱に負け、保証金や賃料も大きく減額していただけることになり晴れてカフェを開業することに成功したのです。

開業後にお会いした際伺った苦労話を披露させていただくと、内装をスケルトンからデザイナーを入れて造りこんだ関係で初期投資が膨らみお店としての見栄えは良かったもののその後の運転資金面では大きな足かせとなったと仰ってました。

その一方で、休日や連休の頃になるとランチとカフェだけで1日100組を超える来店数があると言うのです。その数に慣れるまでは心が折れそうなぐらい忙しかったと振り返ってらっしゃいました。

3名の女性に共通する飲食店開業のポイント

まず、ご自身が始めたい業種についてどこで開業すべきか徹底した事前調査を行っているところです。ともすれば、通行料の多い場所ならどこでもOKという方が多い中で、街とご自身の商売が折り合いのつく場所を決めてから物件探しに入られています。少々時間がかかってでも探す根気と大家さんを口説き落とすほどの執念さえ感じられます。

物件を取得された後は、三者三様です。コツコツと貯めた自己資金ですべてを賄う開業、借入金で余裕の開店、かたや最初にイニシャルをかけすぎてその後運転資金で苦労されたなど様々でした。

最近気になる女性の開業希望者様

お二人とか三人で物件を見に来られる女性方が増えているように思います。お話を伺ってみると、業種はカフェ、喫茶など軽飲食系がほとんどです。ご関係は同級生や職場の同僚と言ったところです。

なぜか役割分担が出来ていています。調理する人、ホールをやる人、お金出す人みたいな感じです。

夢がちゃんと共有出来ていて厳しい現実も受け入れられるほどお話が出来ているのなら何も申し上げませんが、大抵はいいことしか考えていません。

大切な友人と長くお付き合い出来るよう最初に、経営が苦しくなった時の運転資金の工面方法やお客様に来て頂けるための宣伝方法をよくシミュレーションしておかれることをお薦めします。

なぜそんな心配をするのかというと、お店をお閉めになる時は大抵お一人になられていることが殆どだからです。

つまり、たとえ一人になってもお店を続けるぐらいの強い気持ちがないと上手いかないということなのです。

お気に入りのお店が見つかるまで時間は十分あります。一杯話し合ってステキな店創りを考え出して頂きたいと願うばかりです。

飲食店開業 商圏調査は本当に必要か

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