飲食店 新型コロナウイルスへの対策と心構え、発症後の対処法は?(R2.2.12更新)

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photo by 国立感染症研究所

飲食店 新型コロナウイルスへの対策と心構え、発症後の対処法は?

令和2年1月中国武漢から始まった新型コロナウイルスの猛威は留まるところを知りません。2月に入り本国での発症者は4万2,000人をこえ死者は1,000人にのぼりその勢いは未だ衰えをみせません。

皮肉にも春節という長期休暇が新型コロナウイルスを全世界に輸出する格好になり、アメリカ合衆国をはじめ各国で渡航禁止や入国制限を取り始めています。

さて、日本においては横浜港で留め置かれている豪華客船の3,700人から新たに65名の陽性反応が出たことで合計135人が感染したとの発表がなされています。

早々と国内でマスクが品切れになるなか、飲食店はどのようにこの手のウイルスと向き合っていけばいいのか対策、心構えと同時に発症者を出した場合の対処法を含め考えてみたいと思います。

飲食店 新型ノロウイルスからお店を守る方法

アメリカのインフルエンザ大流行は?

世界保健機関(WHO)緊急委員会では、今回の新型ウイルスに対し渡航制限など過度の対策は不要との立場をとっています。その根拠となっているのが人から人に伝染する際にウイルス自体の変異があまりみられないことを理由に挙げています。またこの同じ時期にアメリカでインフルエンザが大流行しており、すでに8,000人もの死者が出ていることも見逃せません。

ひるがえって日本の令和2年1月のインフルエンザの流行はどうなっているのでしょか。

国立感染症研究所は、週ごとの定点観測を行っています。それによると1月末に全国5千の医療機関の患者数は1施設あたり18人で過去10年で2番目に低い発症数と発表しています。昨年の同時期の60人近い感染者があったことを思えば3分の1程度に収まっている計算になります。

これには訳があるようです。冒頭で書きましたマスクの売切れに象徴される、新型コロナウイルスの流行報道による手洗いやマスクなどのウイルス対策が結果的にインフルエンザの発症、流行を抑え込んでいるようです。

飲食店の対応(接客編)

ウイルスの特性を理解する

知ってるようで知らないウイルスの特性について復習します。まずは「菌」と「ウイルス」の違いについてから。菌は食品の中で増殖しますがウィルスは増殖しません。逆に菌は人の中で増殖しないことに対しウイルスは人体に入ることで増殖をするという決定的な違いがあります。次に、ウィルスは夏場の暑い時期ではなく空気が乾燥している時期に感染力を増します。つまり冬が彼らの活動期間なのです。ウイルス性のインフルエンザが11月から2月に流行するのはそのせいなのです。

ウイルスをもち込まない

飲食店において、今回の様な新型コロナウイルスで一番重要なことは、ウイルスを店内にもち込まない努力が最大の防御となります。

まずは、厨房、ホールを含めた全スタッフの健康状態をチェックすることです。具体的には出勤前に体温と体調をLineなどを通じて報告することと、できれば全員がその情報を共有することです。何故なら、スタッフのなかに濃厚接触をしている人物がいたとするなら、感染が疑われるからです。TVの報道に見られる非接触型の体温計では、「37.5度」を超える体温の方を対象としていますので、出社前に37.5度を超える方と、濃厚接触者と思しき人物は休ませる措置をとりましょう。

マスクの着用は?

ここは飲食店によって考え方の分かれるところです。例えば客単が1万円を超える飲食店と3,000円の飲食店では異なる接客をします。当然客単価の高いお店では、通常のマスクを着用しての営業とはならないでしょう。ただ、接客の基本として、ウイルスから店員が身を守るという発想ではなく、大切なお客さんにウイルスをうつすことがないように例えばプラスチック製の透明マスクを着用というのであれば、心証は格段に良くなります。

アルコール消毒の励行

新型コロナウイルスはお客様によってもち込まれる可能性があります。幸いなことに今回の新型コロナウイルスはノロウイルスなどと異なりアルコール除菌で死滅させることが出来との報告がなされています。(ノロウイルスは次亜塩素酸系の消毒薬が有効)であれば、

  • 御入店頂く際に手のアルコール除菌
  • お客様が触られるドアノブの定期的アルコール除菌
  • トイレ便座やフラッシュバルブの定期的アルコール除菌

これらの対策を講じることでお店に新型コロナウイルスをもち込まれるリスクは相当減らせます。

店内から新型コロナウイルス感染が疑われる場合

飲食店に勤務するスタッフが新型コロナウイルスと疑わし場合の対応はどの様にすべきでしょうか。

東京都感染症情報センターより引用

患者の咽頭ぬぐい液や痰を検査材料として、遺伝子増幅法(リアルタイムPCR検査やPCR検査)等を行います。
国が決めた条件に合った患者がいた場合、医療機関から保健所に連絡があり、検査をするか検討します。検査は、地方衛生研究所や国立感染症研究所で行います。
患者又は医療機関の希望による検査は行っていません。

まずは、下記厚労省の専用窓口か、各都道府県ごとに設けている専用ダイヤルに電話をして問診とその後の指示に従うようにしてください。

ワクチンの見つかっていない新種のウイルスだけに人ごみへの外出は大変危険です。自分で判断せずにまずは電話をしましょう。

厚生労働省 新型コロナウイルスに係る電話相談窓口(コールセンター)

・電話番号:03-3595-2285
・受付時間:9時00分~21時00分

まとめ

ワタミは中国にある直営店全7店舗すべてを今回の新型コロナウイルスの流行に伴い閉店を決めたとの報道がありました。もっともそのことだけが理由ではなく大きなキッカケとなったことは想像にかたくありません。政府も水際対策の強化を最大限の注意をもって続けています。同様に国内でも感染の拡大を阻止する活動を人の集まる飲食店などが率先をして行っていかなければ今回のワタミと同じ決断を迫れれるかもしれません。今日からでも対策をお願いします。

食中毒が飲食店で発生した場合の対応

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