繁盛する飲食店は知っている きれいなトイレは集客できる

Alexas_Fotos / Pixabay

繁盛する飲食店は知っている きれいなトイレは集客できる

東司、不浄、憚り(はばかり)と聞いてピンときた方は50歳代以上の方か、大変物知りの方です。普通に表現するとお手洗い、トイレ、化粧室となります。いわゆる便所を表す日本語はなんと50以上存在します。雪隠(せっちん)や手水場(ちょうずば)などの呼び名も同じですが、いかに古来より日本人が特別な場所として意識してきたかが伺えます。

飲食店であればどこのお店にも必ずあるトイレ。今一度見直して日本人の感性と用途にあった検討をすることで集客アップに繋げられたらと思います。

女性達の本音

女子会と言われて久しい可処分所得が一番高い女性たちの集まりです。今や飲食店の消費を牽引する大きな原動力です。最近では、その女子会を構成する女性たちがお一人様でお店に繰り出す姿をメディアは伝えています。そんな彼女たちがお店を選ぶ基準を聞いてみました。

飲食店で繁盛している店は 清掃レベルも高い

待ち合わせをするなら

断然トイレが綺麗なお店との回答が返ってきました。女性同士でも異性と待ち合わせるのでもトイレは重要な要因です。その理由は、単に用を足すばかりでなく、お相手に会う直前に化粧を整えられるところが重要です。トイレブースとパウダールームが分かれていれば理想ですが、残念ながら20~30坪のお店ではなかなかそこまでトイレに面積を割くことは不可能です。

女子会をやるなら

ひと昔前の女子会と言えば、イタリアンが定番でしたが昨今は焼肉にバルなど重飲食と呼ばれるお店も選ばれるようになってきました。これまでは、髪の毛や洋服に臭いが移るだとか、高カロリーの食事はチョットといって敬遠されてきたはずなのに驚きです。

同じ種類のお店を選ぶならやはり味と金額が一番の要素なのですが、その他と聞けば必ずトイレを上げる人が大半です。本来男性客が多いお店の評判は、「トイレの汚い店は行かない」でした。

最近は、トイレを男性用、女性用と分けない傾向があります。特に女性をターゲットにしているお店は、女性トイレだけが込み合わないよう考えた末の選択のようです。だからこそメンテナンスがキーとなります。

TOTOのアンケート

言わずと知れたトイレTOPメーカーです。温水洗浄機付き便座をウォシュレットの名前で1980年代に売り出し日本のトイレ文化を飛躍的に向上させてくれました。ところで、アメリカに行ってトイレ=トイレットと言っても通じません。なぜならトイレは便器そのものを指す言葉だからです。テニスの大会でトイレ休憩をバスルームブレイクと言っているのを見てもお分かりの様に、あちらでトイレはバスルームが正解なのです。

さて、そのTOTOが2013年に「飲食店トイレについての意識調査」というアンケートを行いました。その中に「あなたは、トイレがきれいだとどのように感じますか」という質問があったのですが以下の様な回答でした。

1位 お店のイメージが良くなる        79%
2位 機会があればまた来ようと思う      39%
3位 おもてなし感を感じる          33%
4位 トイレがきれいなのは当たり前だと思う  29%
5位 人にそのお店を自信を持ってすすめられる 24%
6位 そのお店を誰かに紹介したくなる     11%

約2,000人に対し行ったアンケートなのですが、複数回答のようです。

4位のトイレはきれいなのが当たり前と言うようなキビシイ意見もあれば、8割の方がお店に対しよいイメージを抱くと言うのは特筆すべき事実だと思います。ここまで来ればトイレを抜きにして繁盛店は考えられません。

飲食店 今年はここまでやりたい大掃除

きれいなトイレの基準とは

見た目

当然ですが、見た目の清潔感は重要です。少ない人材でお店を切り盛りする訳ですから大変ですが、お客様の再来店がかかっていると思えば、時間を割いて定期的な清掃を必ず取り入れましょう。よくファミリーレストランのトイレの入り口に担当者と時間が書かれた紙を見かけることがあります。清掃が終了すれば丸を付ける例のあれです。ナショナルチェーンでもトイレの清掃に力を入れている証拠です。ここは頑張って続けて下さい。

その際に気を付けたいことが一つ。頻繁に清掃をするからと言って、掃除道具を見えるところに置いておくのはNGです。

臭気

ここで言う臭気には2種類あります。一つはトイレ内や便器に染み付いた臭い。もう一つは前の人が使用した後の臭いです。

まず、トイレ内の臭いですが、アンモニアを主成分にした臭気はなかなか取りづらく厄介なものです。その原因となるのが、タイルの目地や床に染み付いてしまっている場合と便器に尿石などがこびりついているケースです。市販のトイレ用洗剤でなかなか落としきれない場合があります。最近は業務用の尿石除去剤がネットで買えるようになりました。何種類も出ていますので一度試してみるとその効き目の違いにびっくりされると思います。さすがプロユースです。

次に、前の利用者が残した臭いについてですが、消臭スプレーを検討する前に、現在便器についている温水洗浄機付き便座を調べてみて下さい。まず脱臭装置がついているかどうか。次に製造から何年経っているかです。脱臭機能がついていなければ即交換です。ちゃんとした物でも4万円前後で買えますし、素人が日曜大工感覚で交換することが可能です。また、経過年数についてですが、温水洗浄機付き便座の寿命は5年から7年と呼ばれています。

2012年に各世帯における温水洗浄機付き便座の普及率が73%と呼ばれる中でその機能は日々進化しています。ここは玄関のマットを変えるように早めの機種変更をお薦めします。

アイデア

最高級のトイレと言えば、ラグジュアリーホテルがその代表格です。ゴルフ場や銀座の高級クラブなどもお金をかけてトイレを特別な場所として扱っています。そう考えると料金の高さにトイレのきれいさや豪華さが比例すると言えるのではないでしょうか。だからこそ庶民価格の飲食店が高級料理を出すお店の様なトイレを設えていれば気分が良くなるのは間違いありません。

  ・コットン
  ・綿棒
  ・ペパータオル(おしぼり)
  ・あぶら取り紙
  ・爪楊枝

トイレにあったら必ず喜ばれるアメニティーグッズ達です。

スペースも限られますし、雑然とおいておかれるのも有難くありません。お客様のターゲット層とトイレのスペースを相談して品ぞろえを考えてみて下さい。

スペースと言えば、女性が意外と困るのがバッグを置く場所だそうです。膝の上だったりトイレのドアノブに掛けたりと苦労されているようです。フックや棚など一工夫するだけでおもてなし感は伝わると思います。

0005036_20120831174711_96787_L

居抜きで飲食店をお始めになる皆さんがお金をかける場所は、カウンター、看板など人目につく目立つ場所が最優先です。そうなるとなかなかトイレにお金がさけないのが現状ではないでしょうか。確かに、お店は料理ありきです。その料理を求めて折角来店頂いたお客様がそこからリピーターとなるにはトイレの様なサービス面でのホスピタリティーは重要な要素です。TOTOのアンケートにもあるように決して無視できる数字ではありません。もしかするとトイレにいる神様はお客様のことかもしれません。この機会に是非ご一考ください。

売上不振で閉店する飲食店には「5つの共通点」がある

物件情報

お店をはじめよう 業種を決める ライフスタイル 相談する 開業情報 お金

  • このエントリーをはてなブックマークに追加