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飲食店の閑散期=2月 ニッパチを乗り越えるためにできることは

飲食店-居抜き-ニッパチ

Photo credit yousukezan on VisualHunt.com

コロナがようやく収まり1月も松の内を過ぎるころからいつもの街が戻って来ました。

年末の大忙しから解放されて徐々に通常モードになる頃には、一年で一番寒さのこたえる季節の到来です。世間一般的には受験シーズンのスタートでもあり、センター試験に2月からの中学受験、私立大学、高校受験と3月まで試験は続きます。

子供を持つ親御さんはかなりの確率でこの時期受験と向き合うことになるのが首都圏の習わしです。

ただでさえ外出が減る時期に飲酒や外食をしている場合ではないご家庭が増えいっそう飲食店は厳しい季節となります。

今回はそんな季節にイベントを交えながら乗り切る方法を考えて見たいと思います。

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2月のキーワード

2月のイベントと言えば、トップバッターは「節分」です。最近では「恵方巻」にその地位を奪われておりますが日本人にはなくてはならない行事の一つです。

次に来る大きなイベントは「バレンタインデー」です。幸いなことに2月は和と洋の二つの大きなイベントがあります。

節分=恵方巻

毎年コンビニエンスストアー各社をはじめ最近では、デパートに大手弁当メーカーなど各社が入り乱れその内容を競っています。どこか年末のお節料理の販売合戦を彷彿させる状況です。

最近は、海苔巻き、お寿司の領域から中華や洋食の物が出始めています。事実横浜のシウマイ屋さんが始めた恵方巻にすし飯の代わりにパンを使った変わり恵方巻が出始めています。今年も恵方巻商戦の過熱ぶりが各メディアから報道されていました。

さて、ポータルサイトのランキングでは、「ハンドメイド」、「イラスト」、工作というワードが「節分」や「」と言った言葉の後に続きます。これを見る限りでは、恵方巻を食べるだけではなく、鬼のお面や子供が泣きださない鬼のイラストなどを探して節分を家族で楽しもうと考える方が多いことが分かります。

ここから見える対策は持ち帰り、テイクアウトです。

予約をとり当日取りに来てもらうことが望ましいと思いますが、店内や店頭販売でも早い段階からの宣伝活動が重要です。ご来店されたお客様には必ずチラシを渡してお薦めすることが大事ですし、電話やEメールでも注文も受け付けるようにしましょう。

節分の頃は中学受験のスタート時期です。第一希望、第二希望と試験が進み、終盤戦が始まるこの時期に何か受験にちなんだネーミングや「受かる」、「勝つ」を連想させる具材の選択で福は内につながると思います。

今後、恵方巻を実力のあるお寿司屋さんや料亭がもっと数多く取り扱うことで一層マーケットは広がり、宅配を活用する物やフレンチやイタリアンの恵方巻(違うネーミングになると思いますが)が登場し彩のある節分になることを期待しております。

飲食店 の開業 さて 宣伝 方法はどうする?

バレンタインデー

バレンタインデーといえば、「サロンデュショコラ」です。ご存知ない方の為に少々解説を。もともとパリで20年近く前から開催されているチョコレートのイベントで、世界中のショラティエが新作を発表する一大イベントです。2024年はデパートでの開催でした。

検索ワードで多いのが「レシピ」です。以下「ラッピング」、「手作り」と続きます。トップのイベントはチョコレートを買いたいというメッセージですが2番以降は明らかに手作りチョコを考えている方達です。

日本でバレンタインデーは、女性から男性にチョコレートを贈るのが習わしとなっています。男性がバレンタインデーのお返しをするホワイトデーに比べ飲食店の利用は限られるようです。

であるならば発想を変えてチョコレートを扱う技術のある料理人がいるお店は、手作りチョコレート教室を開くべきなのです。ただ作るだけではなくラッピングやリボンの巻き方、変わった包装のアイデアを提案するなどビジネス街に近いお店ならアイデアはいくらでも出てきます。

もし、手作りチョコレート教室を受講された方がバレンタインデーの当日かその前後でお店を利用する場合はプラスアルファのサービスを付けることでさらに売上に貢献してくれることでしょう。

バレンタインデーでもう一つ重要なキーワードに「義理チョコ」、「友チョコ」がありました。今年はあまり聞かれなくなったように思います。

~まとめ~

「家族」や「オウチ」がキーワードとなるほど外食から内食に代わりつつある昨今、閑散期は体験とテイクアウトを織り交ぜる工夫が求められます。

そのことを裏付けるかのようにグルメに関するキーワードは、酒粕無水鍋鍋の素肉豆腐みぞれ鍋など冬の定番がズラリと並びます。

この季節誰もが食べたくなるものばかりですが、意外と家では食べられないという方も多いのではないでしょうか。

たまたま和の食事が並びますが冬の定番を美味しく提供できるお店であることと、そのことをいかに宣伝できるかが重要です。

店内や店頭でのご案内に季節のタペストリーを大きく軒先につるすのも良いでしょう。要はいかにいいアイデアでもそのことを知って頂かなければ企画倒れとなります。

ランチの時間に積極的にご案内をしたり、置き型看板に持ち帰り用のチラシを置くなど意外と地味な活動がニッパチと呼ばれる2月の売上の落ち込みをカバーしてくれることになるでしょう。

繁盛する飲食店の頼れる 宣伝看板 「 タペストリー 」の効果的な使い方~コピーの書き方までも

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