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賃貸飲食店舗のクリーニング費用はどこまでがテナント負担?どこからが大家さん負担?その疑問にお答えします

飲食店-クリーニング-費用

jackmac34 / Pixabay

多くの人が行きかう繁華街にある飲食店では、テナントビルに入居されるお店もあれば、一戸建てに飲食店として入居されているお店などその営業形態は様々です。

どの飲食店にも共通して言えることですが、エントランスや外壁、看板など汚れていては味の方もチョット心配になります。

飲食店のオーナーも気にはなっているけど、下手に大家さんにお願いして、テナントでやってくれと言われたら困るから言うのはためらわれるというのが本音のようです。

今回は、そんな飲食店オーナーと不動産を所有される大家さん双方にお読み頂けるよう、お互いの理解が進む内容になっております。

大家さん、飲食店舗でお困りではないですか?

Contents

飲食店は清潔で綺麗な方がいい!

飲食店は、営業する時間帯により気を付けるポイントが変わってきます。

例えば、ランチや喫茶を中心とした軽飲食系の飲食店では、昼間の太陽光が入るか入らないかでポイントが分かれます。太陽光が入るお店では、壁、天井、床、テーブルなど目の届く範囲すべてがクリーニングの対象となります。

逆に地下や窓を敢えて無くしてしまったカフェなどは、照明の灯りのみですから、あまり汚れが気にならないといえるでしょう。

また、夜メインにお酒を出す飲食形態であれば、照明の明るさや灯りの色のタイプでどこまでクリーニングしなければならないか判断が分かれます。

クリーニングといえば、見た目もさることながら、床が油でべたべたしていたり、臭気がある飲食店というのもいただけません。

限られた人たちにだけ支持されるお店ならいざ知らず、リピーターを一人でも増やしたいと言うのであればすぐにクリーニングに取り掛かるべきです。

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誰がクリーニング費用を負担すべきか

ご自身で不動産をお持ちであればクリーニングの責任はすべて所有者様の負担となります。ところが、賃貸で借りていたとするならば話は別です。少し整理してみましょう。

テナントビル(マンション)の場合

テナントビルに限らずマンションの一角を借りた場合などはどうでしょうか。一般的には共用部と呼ばれる部分があります。エントランス、ピロティー、共用廊下、共用階段などが代表的です。

これらの共用部分は基本大家さんか管理組合でクリーニングをするのが一般的です。但し、専用の廊下や階段、アプローチと言った特定の飲食店だけが利用する部分についてはいかに共用部と言えどもクリーニングはテナントの負担です。

これに対し一戸建てのような建物を一棟で借りている場合や1階の店舗区画だけを借りていて、通りから扉を開ければ店内に入れるような飲食店の場合はお店の外装も含めてテナントがクリーニングする場合がほとんどです。

この場合、クリーニングの対象となるものが誰の持ち物かで責任の区分が分かれますが、調理場から外部に出ている排気ダクトの煙や油などで建物の外壁を汚している場合は大家さんではなく汚れる原因を作ったテナントの負担となります。

クリーニングは定期清掃と都度清掃に分かれる

定期清掃という言葉を聞いたことがあると思います。クリーニングは定期的に行うことで常に清潔さを保つやり方があります。もともと人により、汚れに対する感覚の違いがあり、ある人はOKでも別の人には汚れていると感じることから、一定期間のインタバルでクリーニングを行おうとなったのです。

これに対し、先程の外壁を汚してしまった場合などは、その原因を取り除くことで一度のクリーニングで用が足りてしまうことがあります。なにも定期化することはない部分です。

この二通りで飲食店舗のクリーニングを考えてみたいと思います。

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定期クリーニング

  • 空調フィルター
  • 玄関マット
  • グリストラップ
  • グリスフィルター
  • 排水溝
  • 排水管
  • トイレ

それぞれにインターバルが異なります。グリストラップや排水溝、トイレなどは毎日のクリーニングが欠かせません。グリスフィルターや玄関マットは週単位でのクリーニングです。

床の洗い清掃(ポリッシャーがけ)などは1ヶ月単位。逆に空調フィルターや排水管などのクリーニングはお客様の来店数にもよりますが、半年から1年をインターバルを目安とします。

オフィスビルやマンションの場合、排水管が共用と見なされることがあり、大家さんが毎月の家賃の中から拠出してくれる場合があります。入居の際に必ず確認するようにしましょう。

都度クリーニング

地下で飲食店を営業している場合や一定規模以上の階数を持つ建物には、汚水槽という設備が地下に備わっている場合があります。

飲食店から出る日々の雑排水が直接下水管に流れないよう食品カスや油を沈殿させるものです。これを状態に応じて飲食店の負担でクリーニングつまり清掃することがあります。

サイズにもよりますが、7~8万円程の費用が発生します。これも入居時に誰の負担なのか、インターバルはどの様に判断するのかを打ち合わせておく必要があります。

入居して1年か2年経ったところで突然大家さんから請求されるというトラブルをよく聞きます。お気をつけ下さい。

少しでも長く一日の営業をしていたいと考えるのが飲食店です。それだけに、クリーニングや清掃は後回しなる傾向にあります。

例えば毎日は簡単な拭き掃除と掃除機だけにして、油汚れが目立つグリストラップやレンジフード、側溝などは週末にまとめてと言った具合です。

この先送りが常態化すると結果床の汚れや壁、天井、空調機のフィルター汚れなどを引き起こしてゆきます。

~まとめ~

長年続けこられた飲食店で、毎日欠かさずクリーニングを続けて来られたお店は、なぜか繁盛したまま惜しまれて閉店といったお店ばかりです。クリーニングを怠らないホスピタリティーは接客や味に反映されるからだと思います。

また、不動産を所有する大家さんも貸したら終わりではなく、定期的にお店におもむき、気が付いたことがあれば直接でも管理会社を通じてでもどちらでもいいのでアドバイスをして差し上げるといいでしょう。

大家さんとテナントのコミュニケーションがとれている物件は傍目で見ても綺麗な状態を保っているので直ぐにわかります。ぜひよい関係作りの入口にクリーニングを役立てて下さい。

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