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飲食店は従業員・アルバイトの定着率アップで求人難を乗りきれ

飲食店-アルバイト-定着

ongchinonn @ Pixabay

飲食業界で人手不足が叫ばれるようになって久しいのですが、もう一つ深刻な悩みがあります。

それは定着率の低さです。

お金をかけ広告を出し、ようやく見つかった従業員やアルバイト。それなのにすぐに辞めてしまうことがあります。
雇う側からしてみれば何が不満だったのか聞いてみたいと思うハズです。なのに、お店を辞めますと電話一本かかってくることもあれば、Lineでメッセージが入ることもあるそうで、その後連絡が取れなくなることが多いと言います。
これまで店サポでは、社会保険や労働保険など働く環境について考えてきましたが、人により辞職理由は異なるものの、もう少し踏み込んで考えをめぐらし、彼らの事情にあった就業環境を用意して行かなければならないのではないかと考えております。

今回は、飲食店の従業員、アルバイトの定着率を上げるために、働き続けるモチベーションを起こさせるにはどうすればよいのか考えてみたいと思います。

飲食店の人手不足を解消!アルバイトに長く働いてもらう秘訣

Contents

従業員とアルバイトでは何がちがうと感じているのか

端的に言えば正規雇用(従業員)と非正規雇用(アルバイト)の違いです。
御存じのように、雇用期間に定めがないのが正規雇用で雇用期間に定めがあるのが非正規雇用つまりアルバイトです。

非正規雇用という枠組みだけで考えると、パートタイムや1ヶ月以内の期間で働く日雇い労働者という働き方も範疇に入ります。

このコラムでは、飲食店業界でポピュラーな働き方=アルバイトを非正規雇用と呼び、正規雇用の形態でも契約社員や嘱託社員などではなく、あくまでも正社員と呼ばれる方を正規雇用と呼ぶこととします。

アルバイトは、時給で給料が計算され、働いた分だけ給料がもらえます。一方正社員は月給制です。有休休暇を使えば、仕事に出なくても給料は減ることはありません。ここは大きな違いです。

唯一、アルバイトであれ正社員であれ「残業代」は同じように時間給で計算され支払われますます。

アルバイトという働き方を選ぶ理由を掘り下げる

アルバイト達はなぜその働き方を選択したのか考えたことがあるでしょうか。

人により理由は様々ですが、一つ言えるのが、アルバイト以外に時間を使いたい何かがある場合が多いということです。それは、学業や子育て、音楽(ミュージシャン)だったり趣味等々です。

昨今正社員でも思うように給料が上らないせいか、正社員でありながらアルバイトを認める企業が出始めています。それ以上に国が副業を進める旗振り役を担っています。今後は増々そういった方も増えることでしょう。

そんな働き方のアルバイトは長く一カ所で働く傾向にあります。

その理由はメインの時間を使う場所に近いという理由(通勤)や働く時間帯(早朝や深夜)労働時間(一回の長さ)も重要な要素です。
だからこそ自分にあったアルバイトが見つかると長期に働いてくれます。とはいえ、副業故に我慢してまで職場にしがみつかないことも事実です。

つまり働き始めて違和感がどこかにあればすぐに職場を変えてしまいます。ここが定着率が上がらない元凶なのです。

アルバイトのモチベーションのあげる方法があります

さて、どうすれば彼らのモチベーションをあげ、定着してくれることが出来るのでしょうか。

ある居酒屋チェーン店では、アルバイトにもボーナスを支給しています。
また勤続年数やトータルの出勤日で一定数を超えると自動的に時給が上がるシステムをとっているところもあります。

確かに参考となる取り組みですが、個人店ではなかなかハードルが高いように思います。

店サポでは次のようなモチベーションアップの取り組みを提案いたします。

お店の売上をアルバイトと共有するのです。その理由は、目標設定にあります。今月売上がいくらいくら達成したら働いた日数に応じて時給に一定額上乗せするか一時金を上乗せすることを約束するのです。

同じ労働時間で売上が上がれば時給単価が上がる、一時金が出るとなればアルバイトも、もう一杯、もう一品のオーダー獲得に精を出してくれること間違いありません。

そうなればお店もアルバイトもWinWinです。だからと言って目標に達成できなかったから時給単価を下げるのは違法です。

【人手不足】アルバイトが来ないと悩む前に飲食店が知っておくべき基礎知識 

正社員のモチベーションのあげる方法があります

正社員が飲食業で働き続ける際に感じるのが、将来への不安だといいます。このまま働き続けて一体収入はどうなるのだろうか、今は独身だけれど結婚して子供が生まれたら生活は大丈夫なのだろうかといった生活設計についての不安です。

これは多かれ少なかれどの業界にも共通するのですが、時として、手に職をつけた料理人は一緒に働いている人たちを引き連れて独立という事態に繋がることもまれなことではありません。もしそのような事態となれば経営サイドとしては、最悪閉店に追い込まれることもあります。

ここで参考にしたいのが鳥貴族方式です。従業員でもアルバイトでものれん分けを積極的に行い店舗数を伸ばしています。この発想は、現首脳陣がアルバイトから入社された方々が多いことでもわかります。

二号店、三号店を出す準備を目標に一緒に経営をすることが正社員、アルバイトにとっても一番のモチベーションとなることでしょう。

物件の賃借から内装設計、資金借入から立ち上げまで現在の経営陣支援してあげればいいのです。そのお店をのれん分けという形で、月々の売上の中から最初にかかった分を返済してもらえば更に次の店舗、次の正社員育成に繋がります。

飲食店経営者も経営感覚を持つ時代に

最近お話を聞くことが出来た飲食店経営者の方がこんなお話をされていました。

それは、飲食業界の閉鎖性のことでした。その最たるものが古くから受け継がれる修行という名の労働搾取だと言います。
技術を教える見返りに安く労働力を提供させる徒弟制度のような飲食店の修行現場、時に技術は盗めだとかわざと開示をせず長期間拘束することとなります。

マニュアル、デジタルという時代にこれでは若い人はついてきません。
個人経営の飲食店といえども経営感覚を持ち、働く人たちの活用術の勉強に売上に応じた報酬を考えないと人手不足の窮状はいつまでたっても解消されないでしょう。

飲食店 働き方改革で人材不足解消

 ~まとめ~

飲食店の従業員 定着率をあげるには、飲食店経営者が工夫をすることが大切だとお解り頂いたと思います。正社員であれアルバイトであれ、お店をもりあげる仲間です。

この仲間という感覚が、昭和、平成で修業をしてこられた経営者の皆さんには馴染みがないかもしれませんが、間違いなくメニューや店内の工夫と同じく一緒にお店をもりあげる仲間づくりが正社員、アルバイトを定着させる一番の近道であり肝なのです。

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