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そんな方法が?飲食店が人材不足で廃業しないためのアルバイト雇用術を公開!

飲食店-アルバイト-雇用

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Summaryーまとめー

  • 勤続年数により時給アップ
  • 紹介により時給アップ・紹介者にも報奨金
  • 有休休暇
  • ボーナス
  • アルバイト代の支給方法
  • 外国労働者に振り向いてもらうには

コロナ以前から、求人誌に広告を出してもなかなか人が集まらないという悩みを耳にします。なんとかシフトをやり繰りしてお店をまわしていてもどこかにしわ寄せがいき貴重な人材がお店を離れてしまったと聞くことも多くあります。

なぜ飲食業界はこのような窮地に陥ってしまったのでしょうか?

一つには求人誌、求人サイトの充実にあります。サービス業が台頭する中それまでアルバイトの代名詞だった飲食業界以外に多くの働き口が現れたことにあります。またSNSなどで職場の状況が共有されるようになるとその傾向は加速したと言えるでしょう。

また、海外から日本に働きに来ている人材をどの様に生かせるかも一考の余地があります。今回は、選ばれる職場として飲食店がなれるよう対策を考えてみたいと思います。

Contents

画一的な労働条件では振り向いてもらえない

わかりやすく言えば時給を高く設定すれば人は集まります。わかり切ってはいますが事実です。とはいえ安易な時給吊り上げ競争に巻き込まれるのは避けたいものです。

そこで、実際に行われている例を参考に振り向いてもらえる労働条件を見てみましょう。

【人手不足】アルバイトが来ないと悩む前に飲食店が知っておくべき基礎知識 

勤続年数により時給アップを仕組化

大学生が入学と共にアルバイトを始めるとします。2年になる時には時給を100円アップし、以後い一年ごとに時給を100円づつあげて行きます。最初1,000だった時給は4年になることには1,300円になるといった具合です。

つまり段階的に上がることを最初に明示することで続けるモチベーションが維持され、長く働いてもらえる環境が生まれます。一般の方が対象であれば上限を決めておくのもいいでしょう。

紹介により時給アップ・紹介者にも報奨金

上記のようなアルバイトは大学卒業と同時にアルバイトもやめてしまいます。それは飲食店側にとって折角の戦力がいなくなるピンチです。

そこで去り行くアルバイトに次のアルバイトを紹介してもらう制度をつくります。紹介により入るアルバイトは正規の募集金額に+100円等の時給アップからのスタートです。

また後釜のアルバイトを紹介した去り行くアルバイトにも報奨金として10,000円を進呈します。

ここからが重要なところです。すぐに辞められては飲食店側はたまりません。その抑止力として入店から半年、1年後そのアルバイトが続いていれば紹介者に更に報奨金を払う仕組みにします。

紹介で入店したアルバイトは優遇してもらっているうえに、紹介者の利益を守らなければならないというプレッシャーがかかります。ここに長続きのバランスが生まれるのです。

有休休暇で急なシフトもつなぎ止め

地方から上京している学生アルバイトはなかなかまとまった休みが取れずに悩んでいます。帰省の為にお店を辞められたのではたまりません。ここは休んでもアルバイト代が発生する有休休暇で繋ぎ留めましょう。

また、お盆や年末年始などよく話し合ったうえで早めに休みを確定する方が喜ばれます。早めにと言ったのは、飛行機や新幹線、長距離バスなどチケットの予約の為には少なくとも休暇の1ヶ月前までに確定をしてあげないと大変な苦労をすることになります。

田舎に帰ることは出来ても都心に戻るチケットが取れないだとかその逆もあります。この時間差を分かっていないと折角の制度も喜ばれなくなります。

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アルバイトにボーナスを支給

アルバイトでボーナスというとあまりなじまないものです。また、扶養家族の範囲内でアルバイトを考えている人にとっては逆に有難迷惑な制度になりかねません。

一つの解決策として、退職時に支給する為に積み立てるという方法があります。これであれば、1年間の収入のなかでバランスをとれば枠をはみ出すことはありません。

やめる時にまとまってお金がもらえるとあれば働くモチベーションも自ずと上がります。額の決定や支給のタイミングは年に1度にするのか、月平均支給額の何ヶ月支給するのかアルバイトに来て欲しい欲求度によりますが、最初は様子を見ながら決めるのがいいでしょう。

アルバイト代の支給方法

アルバイト代は月々払うという思い込みはありませんか。人はいろいろな事情を抱えてアルバイトに応募をしてくるものです。ですので、日払い、週払い、半月払いなどアルバイトと最初に話し合い支給のタイミングを決める飲食店は喜ばれます。その後も固定ではなく、途中から変更出来ればもっと評価されるでしょう。

外国労働者に振り向いてもらうには

最近はアジアからの留学生が数多く日本の大学に来ています。彼らは流ちょうな日本語を操り、非常に優秀な若者が多いように思います。

比較的裕福なご家庭の留学生に比べ最近ではアジアから出稼ぎで日本を訪れる外国人も多く見かけるようになりました。彼らは、自分が日本で暮らしてゆくために働くと言うよりも本国に日本で稼いだお金を送金する目的で働いています。

アルバイトをいくつも掛け持ちしていると聞くのですが、それ以上に彼らが関心を持っているのが為替相場です。

日本で働いたお金は日本で使う分にはあまり変わりませんが、一度海外に送金となると為替レートが大きく関わってきます。折角働いたお金も送金する際に円安になっていれば本国で受け取る額は減ってしまいます。ここにポイントがあります。

仮に円安が進行しても、ある一定範囲は飲食店側が補てんするという発想を持てばよいのです。対東南アジア通貨に対し円が急落するというのは考えづらいのですが、仮に3%程円安になったとしたら下落分の半分は補てんすると言えば他の働き先と大きな差別化が出来るでしょう。

~まとめ~

今回ご紹介したアルバイト獲得への工夫は実際に運用されているものばかりをご紹介しました。まだまだ知られていなアイデアも数多く存在すると思います。

これらは地域性や人口密度、年齢分布などの要素によりその効果は変わってきます。都心のアイデアが地方でも通用すると言うものではありません。

多分、面接に来るアルバイト層の声、他店や他業種での採用の苦労話などがヒントになります。常に情報交換をしてアンテナを磨いておく必要ががあります。

飲食店 働き方改革で人材不足解消

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