
ブラックフライデーは、通販や量販店だけのイベントだと思っていませんか。小さな飲食店でも、「黒」をテーマにした遊び心を加えれば、お客様が足を運ぶきっかけになります。
しかも、店主自身がお値打ちに食材を仕入れるチャンスでもあります。
店サポの提案としては、11月の集客、12月の忘年会予約、そして仕入れの見直しまで、この機会を使うこと。世の中のセールの盛り上がりを、自分の店の商売にも取り込んでみましょう。
「黒」を口実に、来店する楽しさを作る
ブラックフライデーは、本来アメリカの感謝祭である11月第4木曜日の翌日です。日本ではネット各社や大手量販店各社が早くから販促を始め、11月のセールイベントとして広がっています。
テレビCMなどで言葉を耳にする時期なら、店頭の「当店もブラックフライデー!」という案内も伝わりやすいはずです。
例えば「黒い服で来店したら、最初のドリンク10%引き」。全身黒ではなく、シャツや上着など一か所で参加できれば、お客様も気軽です。「明日は黒い服で行こう」と、同行者との会話も生まれます。
料理なら、イカ墨パスタ、黒ごまのデザート、黒酢酢豚。茶色まで広げれば、唐揚げ、カレー、煮込みも主役になります。「黒と茶色の人気料理から、指定の一品を20%引き」という企画も考えられます。
割引率はあくまで企画例です。利益と手間を確かめ、いつもの看板料理から一品選ぶところから始めましょう。
いつ仕掛けるかは、自分の店の数字から考える
11月末まで続けるとしても、毎日、全時間帯を値引きする必要はありません。
まず、ここ数週間の曜日別・時間帯別の来店数と売上を見返してください。「火曜日の客数が落ちている」「平日の開店直後は席が空いている」など、自分の店で客足を増やしたい場面を探します。
そのうえで、客数が少ないのか、客単価が下がっているのかを考えます。来店が少なければ参加特典を、注文が伸びなければ料理とドリンクのセットを試す、と仕掛けを選べます。
例えば「11月末まで、火・水曜日の17〜19時限定」。数字から対象を決めれば、企画の目的がはっきりし、実施後も同じ曜日・時間帯で変化を確認できます。
割安感は、割引率だけでは決まりません。「料理と一杯で税込○円」と、支払額が分かる見せ方も有効です。通常価格と比較する場合は実際の販売価格を使い、対象商品や利用条件を明記しましょう。
「ブラックフライデー実施中」だけでは伝わらない!
お客様が知りたいのは、「その店で何を楽しめて、何がお得になるのか」です。
SNSでは、対象料理の写真に「黒い服で最初の一杯がお得」「火・水曜日の17〜19時限定」と、参加する理由を具体的に添えてください。
店名、場所、税込価格、期間、利用条件まで一枚で分かれば、友人にも共有しやすくなります。「黒酢酢豚を食べに行こう」「仕事帰りに寄れそう」と思える告知にするのです。
店頭や卓上にも同じ案内を置けば、今いるお客様にも次の来店理由を伝えられます。
忘年会の案内は必ずセットに。一度の来店を二度の商売へ
今回の企画では、忘年会予約への仕掛けを必ず用意しましょう。11月に来てもらい、12月にも仲間と使ってもらう。一石二鳥を狙います。
初来店のお客様にとっては、料理の味や店の雰囲気を確かめる機会です。そこで「少人数の忘年会も承っています」と案内できなければ、せっかくの接点を生かせません。
料理写真、人数の目安、予算、予約先を載せたカードを作り、会計時に渡してください。卓上にも置いておけば、食事をしながら相談してもらえます。
特典を設けるなら、「11月中に12月の平日宴会を予約すると、コースに一品追加」など。対象人数や予約期限を決め、無理なく提供できる内容にします。
「安く食べられた」で終わらせず、「今度の忘年会はここにしよう」までつなげたいところです。
店主も買う側に!保存の利く食材を仕入れるチャンス
ブラックフライデーを、自店の仕入れに使おうと考えたことはありますか。
普段は消費者向けのセールと思って見過ごしていても、冷凍食品、缶詰、乾物、調味料など、店で使える商品が見つかるかもしれません。いつもの仕入れ先に加え、業務用通販や量販店の価格も確認してみましょう。
比較するのは、送料を含めた単価です。同じ商品でも容量や入り数が異なるため、袋の値段だけでは判断できません。
さらに、賞味期限、保存条件、冷凍庫の空き、使い切れる量を確認します。狙うのは、普段から使い、今後も確実に使う食材。安いから買うのではなく、買う予定のものが安くなっていないかを探すのです。
~まとめ~ 今スグ店主が取れる行動
まずは最近の売上を見返し、客足を増やしたい曜日・時間帯を一つ決めましょう。対象料理と忘年会の案内を用意したら、いつもの仕入れ品の価格もチェックする。今年の11月は、売る側と買う側の両方でブラックフライデーを活用してみませんか。
(構成・執筆:著者 / 画像生成・ファクトチェック:AI活用)





