
日々新しい飲食店や魅力の料理が出現する現在、飲食店の宣伝は、以前のようにSNSの数を増やせばよいという話ではなくなりつつあります。2026年夏、改めて考えたときにInstagram、TikTok、Google、LINEのそれぞれ得意な役割について改めて考えたいと思います。
店サポの提案としては、「SNSで見つけてもらう」→「Googleで来店を決めてもらう」→「LINEで再来店してもらう」の3段階をつくることです。
初めて開業する店ほど、この順番で小さく始めた方が続けやすく、何が来店につながったかも見えやすくなります。
1.Instagramは「料理と店の空気」を見つけてもらう場所
Instagramでは、完成した料理だけでなく、湯気、盛り付け、焼き上がり、店内への入り方などを短い縦動画で見せます。
お客様が知りたいのは「どんな料理か」に加え、「価格はいくらか」「一人でも入りやすいか」「来店の目的に合っているか」「駅から迷わないか」です。
プロフィールには、店名、地域、業態、主な価格帯、営業時間、予約先を記載します。店名だけのプロフィールでは、気になっても次の行動に進めません。
運用を始める際は、Instagramで店舗用アカウントを作り、プロアカウントへ切り替えます。投稿をまとめて準備したい場合は、Meta Business Suiteから予約投稿や反応の確認ができます。
2.TikTokは「短い動画を繰り返し出せる店」が使う
TikTokは、新規客に店を知ってもらう入口として使えます。ただし、無理に流行の踊りや演出を取り入れる必要はありません。
仕込み前と完成後、看板メニューができるまで、ランチの量、店までの道順や店内の雰囲気など、Instagram用に撮った素材を短く編集すれば十分です。
最初は週1本から試し、再生数よりもプロフィール閲覧や保存につながった動画を残しましょう。
アプリ内でビジネスアカウントへ切り替えると、投稿の反応を確認できます。広告を使う場合は、TikTokビジネスアカウントが入口です。
まず無料投稿で反応を確かめ、来店につながる型が見えてから広告を検討すればいいのです。
ちなみに、Xは本日の空席、売り切れ、臨時休業など即時情報の発信に向いています。毎日伝える変化がある店だけ、補助的に使いましょう。
3.Googleビジネスプロフィールで来店前の不安をなくす
GoogleビジネスプロフィールはSNSではありませんが、来店判断の土台です。
Instagramで店を知った人は、店名を検索し、場所、営業時間、価格、写真、口コミを確かめます。
Google検索やGoogleマップで店舗情報を管理するには、Googleビジネスプロフィールを追加し、オーナー確認を行います。開店前に、店名、住所、電話番号、通常営業時間、臨時営業時間、メニュー、予約先、外観写真をそろえましょう。
多くの飲食店オーナーの経験として特に外観と入口の写真は大切だと言います。路地裏やビル内の店では、料理写真より先に「ここから入る」と分かる一枚が来店を助けるのです。
4.LINE公式アカウントは「もう一度来てもらう」ために使う
InstagramやTikTokの投稿は、フォロワー全員に毎回届くとは限りません。そこで、来店したお客様との接点をLINE公式アカウントに移します。
卓上、会計口、レシートに友だち追加用QRコードを置き、初回特典、ショップカード、次回使えるクーポンなど、Lineでつながる理由を必ず一つ用意します。
配信は割引ばかりではなく、新メニュー、空席、季節営業、予約開始など「今行く理由」を短く伝えることがうるさがられず効果的です。
開設はLINE公式アカウントの公式ページから行い、管理にはLINE Official Account Managerを使います。
~まとめ~ 今スグ店主が取れる行動
まず、すべてのサービスで店名、住所、営業時間、電話番号、予約先の表記をそろえます。特に店名は、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字が混在しがちです。別のお店と認識されないよう気を付けましょう。
次に、看板料理、店内、入口までの道順を撮影し、Instagramへ掲載。動画を継続できそうならTikTokにも展開します。
開店後は、Googleの経路案内、InstagramやTikTokの保存・プロフィール閲覧、LINEの友だち追加数を毎週確認してください。いいねの数だけでは、実際の来店は分かりません。
SNS宣伝で大切なのは、毎日投稿することではなく、見つけた人が迷わず来店し、もう一度思い出せる道をつくることです。
まずは、この導線を一本完成させましょう。それが繁盛店への近道です。





