飲食店開業 「青色」と「白色」の違いは?悩める 確定申告

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はじめに

飲食店を始めるということは事業者になるということです。つまり確定申告をしなければならないということをご存知でしょうか?また、それには二つの選択肢があってどちらを選択するかで納める税金に大きな違いが生まれることも覚えて頂きたいと思います。

「青色申告」と「白色申告」。名前だけは聞いたことがあると思います。実際に何をしなければいけないのか、恩恵はあるのか、どこへ行けばいいのか、つぶさに見て比較したいと思います。

そもそもなぜ2つ存在するのか

個人、法人を問わず事業を行うものはあまねく確定申告 をしなければなりません。その申告方法に2種類あるのはなぜでしょうか?これはある想定の下に分けられているようです。

最近はやりのソーホー、在宅ワーカーなど商品の仕入れがなかったり経費があまりかからない形態などは簡素化して納税できるようにし、 飲食店 の開業や物販店のように設備投資や人を雇って商売をする形態には、より細かくお金の出入りを記録し税制上の優遇が受けられるよう考えられた結果、前者を「白色」、後者を「青色」と申告の方法を分けたのです。

繁盛する 飲食店 舗の IT 戦略とは

どちらを選ぶ方が得をするのか考える( 飲食店 編)

最初に結論を言います。 飲食店 舗の経営者は「青色」申告を選択しましょう。

以下はその根拠としてご覧いただくと分かり易いと思います。

開業時の手続き

青色申告 店舗がある所轄の税務署に行き、「青色申告承認申請書」を提出

白色申告 特別な手続きは不要

メリットの違い(青色にあって白色にないもの)

・記帳方法による控除額 

青色 65万円控除(複式簿記の場合)

白色 10万円控除(単式簿記の場合)

・専従者給与の経費

青色 金額の制限なし

白色 配偶者86万円まで、その他50万円まで

・損失の繰越

青色 損失を3年間繰越できる

白色 原則その事業年度限り

それぞれに見てゆきましょう。

記帳方法による控除額:青色ではちゃんと記帳(複式簿記)が義務付けられていますが、65万円の控除が受けられます。白色でも複式簿記を記帳すれば同様の控除が受けられますが、そもそも白色を選ぶ時点で記帳の簡単な単式簿記を選ばれるはずですのでこの場合は控除額が10万円となります。この控除とは、税金が安くなると言うことではなく、所得の額から予め引いていいですよという額です。仮に事業年度で300万円の利益があった場合、 300万-65万=235万 この額を利益の数字として扱っていいですよと言うことです。税金換算すると10万円ほど差が出ます。大きいですね。

専従者給与の経費

白色でも結構額があるように見えますが、86万を12ヶ月で割ると月額7万1600円です。その他の家族は50万で月額4万1600円とアルバイト並みの低さです。白色がこの額しか認められないのに対し、奥さんであれ家族であれ働いた分を経費として利益から差し引くことが出来ます。

損失の繰越

ここが一番大事なところです。 飲食店 舗を開業する場合、居抜きであってもスケルトンからであっても100万円~1,000万円もの工事費用、厨房機器などの費用がかかります。

仮に初期投資の部分を500万円かけたとしましょう。その事業年度に頑張って100万円の利益を出したとしても差し引き400万円の赤字です。もちろん税金はかかりません。白色は、開業した年度の1回のみで控除は終わりです。つまり2年目からは控除は0円となります。

青色は違います。翌年にこの引ききれなかった-400万円を繰り越すことが認められているのです。仮に2年目はもっと頑張って200万円の利益が出たとしても、200万円-400万円でまだ-200万が引き切れていません。これで2年目も税金はかからない計算です。さらに、3年目に残った200万円分を利益から控除できるという仕組みです。大きなメリットですね。

まとめ

開業をしたら、2ヶ月以内に所轄の税務署に行き青色申告承認申請書を出しましょう。

確定申告 の時期になって慌てても、なにも手続きをしていなければ白色扱いとなります。(その後青色に変更することは可能です)折角損失の繰延が適用できるのにそれを使わないと、働いて得た利益が税金として消えるだけでなく、所得が増える分「住民税」や「国民健康保険」の金額にも影響し徴収額が高くなってしまいます。

申告だとか簿記だとかその言葉を聞いただけで拒否反応を示される方がいます。ともかく自分一人で悩まず、ネットで調べれば 飲食店 専門に記帳サービスを受けてくれる会計事務所が沢山あります。また、タブレットを使用したクラウド型のレジを使えば帳簿の販売の部分は自動で記録、仕訳をしてくれます。パソコンが使える方なら会計ソフトがいくつも出ており以前に比べて随分と負担は軽くなっています。

ともかく最初が肝心です。面倒がらずに記帳と仕訳、領収書の管理を必ずやりましょう。

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