飲食店を悩ませる3つの問題 「宣伝」「稼働率」「距離」を考える

飲食店を悩ませる3つの問題 「宣伝」「稼働率」「距離」を考える

最近気になる行列がありました。話題のラーメン店でもローストビーフ丼のお店でもありません。都内の駅前ならどこにでもある牛丼店にドーナツ屋それとアイスクリームのチェーン店です。ご存知のように携帯電話のキャリアが仕掛けたプレゼント企画なのですが、今まで見たこともない光景に出くわし何が起こっているのか疑問に思われた方も多かったことと思います。ましてや人生で初めて牛丼を食べたという女性がいたかと思えば20年ぶりぐらいでドーナツ店に入ったというサラリーマンがいたりと効果は上々だったようです。キャンペーンをするにあたって日本中を網羅しているお店となるとナショナルチェーンである必要があったことと、携帯電話の加入者が一度に訪れても対応できるものである必要があったわけですが飲食業界に目を付けたこの携帯電話会社の着眼点は見習うべきものがあります。アイデア次第で集客が出来る方法がまだまだあるのではないかと希望が持てます。今回は、少し視点を変えて飲食店が抱える3っの問題について考えて見たいと思います。

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「宣伝」について考える

冒頭の携帯電話の企画は何がそんなにウケたのでしょうか。やはり「ゼロ円」という部分だったことが一番だったと思います。街の風景の一部となっているナショナルチェーン(飲食店)。学生ばかりか40歳ぐらいの方までは生まれた時から存在していたはずです。そんな飲食店側も新商品の発表や値引き企画はあってもタダでどうぞというようなことはなかったハズです。そこには新規顧客の開拓というよりもリピート客を増やす目的や固定客ではあるものの来店の期間が長くなっているお客様の呼び戻し企画的な意味あいではなかったでしょうか。それが「ゼロ円」キャンペーンと広く宣伝をすることで今までにない客層を発掘できたのですから飲食店側にとっては最高の宣伝となった訳です。

ポインとは2つあります。その金額だったら試してみようと思う金額設定と普段店を利用しな人や店の前を通りかからない人たちにむけてどうやって告知するかです。ただ参考にするなら金額で言えば「ゼロ円」である必要はなく有名ラーメン店がやっているような100円=ワンコインで食べさせる日があったりチャリティーの寄付とセットになっているにせよ10円で老舗洋食店のカレーが食べられる日を作っているのを参考にできます。焼肉をメインにしたチェーン店では格安の食べ放題の日を不定期に作っています。もっともこれら仕掛けはお店を知っている人だけが訪れる企画となっており告知の方法次第では新しい集客層の開拓が可能です。

では今までと違う客層にアピールする宣伝とは何でしょうか。駅前や店前で告知のビラを配るのでは既にリピーターとなっているお客様たちを喜ばせるだけです。かといってチェーン店でもないのにWEBサイトなどを利用して告知しすぎても対応出来なくなるだけです。お店の規模を考えて1日限定何十食などにして普段でも来てくれそうなエリア向けにマンションや住宅へのポスティングをやったりエリアを限定した新聞折り込み広告などが威力を発揮します。その際気を付けたいのが開催日と時間帯です。やるなら一番お客様が来てくれない曜日と時間帯に限定して行うことで今までにないお客様を呼び込めます。もし折角来店頂いたのに限定に漏れるような方が出たとしても次回来店時に使えるクーポンや金券などを用意しておけば十分でしょう。

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「稼働率」について考える

稼働率でお悩みの飲食店は、いわゆるそこそこ儲かっているお店とお察しします。ランチも夜も結構賑わっているのですが、広さの関係で全部の席が埋まらないという相談や座敷が遊んでしまっているといった悩みを聞きます。ここでは、実際に行われているサービスを手本に考えて見たいと思います。

客席数が多い分ランチ時に席がまばらにしか埋まらないうどん店の始めたサービスが、無料で飲めるコーヒーサービスでした。このコーヒーは入り口付近に置いてあり紙コップや砂糖、ミルクなど入れ放題です。その心はお店の中で飲んでよし、帰り際に持って帰って良しというものです。この気軽さが受けたのか明らかに人が増えています。手間もかからず稼働率を上げるヒントになります。

もう一つ紹介するのは大手居酒屋が始めたサービスが話題です。ランチの後のレイジータイムと夜早い時間に宴会が入らない分お店の座敷席が稼働していません。稼働率を上げ売上アップする為に考え出したのが企業向けに座敷を会議室として利用いただくプランです。もちろん会議が終ったあとはそのまま懇親会に早変わりというものです。企業側も会議室代と移動の手間が省けますし、店側も早い時間に団体を誘致することで稼働率を上げるというアイデアです。お互いにとってメリットのあるアイデアだと思います。

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「距離」について考える

距離といて思い浮かぶのは、駅から遠いだとか、そもそもクルマでしか行けないような飲食店の悩みの様に考えるでしょう。最初に紹介する居酒屋はその逆の発想を思いつきました。そもそも駅前立地ではあるものの売上や稼働率を上げたということであるサービスを始めます。そのサービスはお客様の会社までワンボックスカーなどのミニバンでお迎えに行くというものです。駅から遠いので送迎をするというのは聞いたことがありますが、こちらは会社まで迎えに行き、帰りは駅前立地だけに直ぐ帰ってもらえるという発想です。このサービスは駅前に同業他社が多く少しでもお客様を呼び込みたいと言うところから生まれた発想のようです。まさに逆転の発想です。ただ、送迎となると小さなお店ではハードが高いでしょう。例えば、都内であれば初乗り410円になったタクシー代割引を行えば同じ発想でお客様を誘致可能です。3名か4名以上に限りタクシーで来られたお客様はその分割引すればよいのです。410円の初乗りで1km程乗れます。80m1分で考えれば10分以上歩く距離をカバーしてくれます。今年の1月から始まったこのサービス利用しない手はありません。

2008年に千代田区霞が関でおかきのお店が商品のおかきにコーヒー無料という当時としては驚くサービスを始めて話題になりました。その後その噂は海外にも轟き中国からの観光客も大勢押しかけたようです。結局2年程でそのサービスは一部有料となったもののその宣伝効果を考えると十分もとは取れたのではなかったかと思います。

人が価値=バリューを見出すところはどこなのかという問いに今回例示した飲食店は答えたのではないかと思います。ピンチはチャンスと言いますが、飲食店の抱える問題点がハッキリしていれば逆転の発想で解決策を考え出すのは意外と身近にヒントがあるのかもしれません。飲食店でもない携帯電話のキャリアが思いつくのですから。

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