飲食店舗専門情報サイト 店サポ

飲食店舗専門情報サイト

直下型地震の首都圏で飲食店が果たすべき機能・装備すべき備品を真剣に考える

飲食店-災害-避難-備蓄-役割

Photo by 一般財団法人 消防防災科学センター

能登半島地震から4ヶ月、遅々として進まない普及の様子がTVで流れています。お気づきのように、全壊した家々の中に無傷に近い家が残っています。この違いはどのようにしておこったのでしょうか。

また同じような揺れを観測している場所の比較で、被害の大きい場所とそうでない場所の違いも明らかになりつつあります。

もし、東京で能登と同じような地震が発生した場合、飲食店は何を準備しておくべきなのかその装備についてと、本震後の役割などを想定してみたいと思います。

地震で飲食店が被災!絶望から立ち直れる融資を活用すべし~保険の活用法も~

Contents

日本の建物を知る(耐震構造)

今回の地震で住宅など倒壊の被害にあわれた建物をよく見るとあることが分かります。昭和56年6月以前に建てられたとおぼしき建築物ばかりです。いわゆる旧来の日本家屋です。

細い柱の骨組みに立派な屋根が乗っています。また能登地方特有の台風対策が施されています。屋根が風で飛ばされないよう土でがっちり重しがされています。

こうなるとチョット強い揺れが来ればひとたまりもありません。崩れた塀なども中に芯となる鉄筋が入っていません。これらは長く強い揺れの洗礼を受けてこなかった能登地方の悲劇と言うしかありません。

恐らくですが、今回の震災による被害状況は東京で言う関東大震災の時と同じではないかと想像できます。(大規模な火災も起きています)

震災後2度にわたる耐震基準の変更があり現在の新耐震基準(昭和56年6月施行)にたどり着いているのです。

また、被害の甚大だった場所の地盤にも話は及んでいます。揺れが大きく被害が拡大した地盤は被害が少なかった地盤に比べ随分軟弱であったことが報道されています。このあたりも東京と隔たりがあります。関東ローム層を地盤に持つ東京は比較的均質で安定した地盤だと言われています。ただ、江戸以降埋め立てをした湾岸エリアは液状化など別の災害が心配されています。

もし、今能登地方を襲った地震が東京で発生したとしてもあそこまで大きな災害にはならないと予想できます。もっとも、断層がずれて亀裂が走る真上に建つ建築物は例外です。同様な被害は免れないと思って間違いないでしょう。

都心の震災時、飲食店が果たせる役割がある

耐震基準に沿って建て替えの進む東京では、阪神淡路大震災や今回の能登半島地震の様な甚大な壊れ方はしないと予想出来ます。さらに言えば、昭和56年6月以降の建築物であれば地震で揺れている最中外に出るよりも建物の中に留まっていた方が安全だと言われています。

2011年3月11日東北大震災の事ですが、午後に起こった地震の後4時頃から歩いて自宅に帰る人と車の渋滞が始まります。

幹線道路には都内から郊外に向かう人の群れ、さながらイベントに向かう人の列のようです。コンビニエンスストアはどこも閉店しており食事をとることもままなりません。

一方帰宅を諦め都内に残った人たちもいました。ある人達は大学が解放したキャンパス内であったり、駅の構内でした。

実はここに震災時、こと東京における飲食店の役割が隠されています。

本震のあと続く余震の中を歩いて帰宅するというのは様々な危険が潜んでいます。第一に頭上からの落下物です。また切れた電線や人によっては20Kmも30Kmも歩かなければならない為水分の補給やトイレの問題が出てきます。季節や天候によっては体調をくずす可能性すらあります。

であれば、新耐震構造の建物に入居する飲食店内を一時避難所として内に留まっていた方が安全だと言うことになります。

つまり、帰宅難民の待機所としての機能一旦帰宅を諦めた方へ食事を提供する機能を持たれるのです。お店側にもメリットがあります。停電により食材が悪くなることが予想されます。廃棄しなければならなくなる分を人助けに利用できるのです。

待機機能を有する為に必要な備えを考える

一般的なアンケートで選ばれる地震時の備品では、以下の通りです。

  • 1位:水
  • 2位:非常食、
  • 3位:携帯電話充電器(懐中電灯・ラジオ)

これに対し飲食店では停電を想定したあかりが必要です。また、冷凍庫や冷蔵庫の庫内の温度をあげない為に製氷機にある氷を詰めるビニール袋なども大量に準備していきたいところです。

調理をするにしても水を溜め置いているお店は少ないでしょうから2リットルのペットボトルを30本(5パック)は常備しておきたいところです。縦に積み上げればそんなにかさばりません。

あと重要なのはトイレです。洋式トイレにセットして生ごみとして使い捨て出来る災害時用の簡易トイレがあります。10パックの物でもコンパクトで先程の飲料水の半分のサイズでかさばりません。一晩の待機を考えるとお店の規模にもよりますが、30~50パックは常備したいところです。

肝心の調理で使う火ですが、ガスは一度マイコンメーターの赤いボタンを長押しして復旧をさせ、ガスが使用可能かどうか調べます。

万が一止まっていることを想定すると、冬場の鍋などに使うカセットコンロとカセットボンベ10本は必要となります。

飲食店として機能する為に必要な装備(まとめ)

  • キャンドル or  ランタン
  • ビニール袋
  • ペットボトルの水
  • 使い捨て簡易トイレ
  • カセットコンロ ガスボンベ

待機所として機能する為に必要な装備

  • 災害用の笛
  • バール(L字型の大型のくぎ抜き)
  • ラジオ
  • 携帯電話の充電器とケーブル

災害は忘れたころにやってくる

災害は忘れたころにやってくると言いますが、最近はいつ来るかいつ来るかと身構えているような状況です。

長い歴史から紐解いても南海トラフ地震や首都直下型地震は起こると言われています。それがいつ起こるのか分からないだけに日ごろから準備をしておく必要があります。

今回提案したような帰宅難民の為に食事を提供したり、待機所としての機能を備えるという飲食では平常時からアピールすることでいざという時に機能します。近くに一軒でもそんなお店があれば安心ですし、震災後もきっと大事なリピーターとなってくれることでしょう。

能登半島地震で多くの家屋が壊れ避難所生活を余儀なくされている皆様には誠にお気の毒としか言いようがありません。一方目途が立たないと言われていた幹線道路の復旧はずか2ヶ月で9割が復旧を果たすなど、震災にたいする対応力が上がってきているのも確かです。いずれ襲い来る地震に対しこの能登半島地震を防災の教訓として組んでゆきたいものです。

【保存版】突然の地震!発生時・停電時飲食店の対応マニュアル<事前対策も>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加